創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2021年12月21日電子トレカを用いたファンシステム「ORICAL」など提供の「ventus」が2.75億円調達

2021年12月20日、株式会社ventusは、総額2億7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。
電子トレカを用いたファンシステム「ORICAL(オリカル)」など、スポーツ・エンタメ領域のファンビジネスを提供しています。
「ORICAL」は、電子トレカ(デジタルなトレーディングカード)のコレクションを中心とした、ファンエンゲージメントサービスです。
来場限定トレカの発行やファンクラブなどとの連携によって、ファンのエンゲージメントを向上させます。
2021年12月現在、埼玉西武ライオンズ(プロ野球)、千葉ロッテマリーンズ(プロ野球)、日本相撲協会(大相撲)に導入されています。
スポーツビジネスのビジネスモデルは、ファン・視聴者からコンテンツの対価(チケット・グッズ・視聴料など)による収益と、広告主からの広告費による収益が主となっています。
広告主を獲得するためには、広告を出すに値する(見てくれる人が多い)スポーツチームであることが必要となります。
そのためスポーツビジネスでは、ファンの数・熱量が非常に重要な指標なのです。
ファンを獲得するには様々な施策があります。たとえば、プロ野球やサッカーなどメジャーなスポーツであれば、強いチームは自ずとファンが増えていきます。
しかし強いチームにするためには資金が必要ですし、またマイナーなスポーツやチームの場合は、ファンを集めるための別の施策が必要となります。
そこで近年注目されているのが、ファンと選手のつながりを強化するファンコミュニティの運営です。
いままでのファンクラブを強化するような方向性や、地域との結びつきを強化するといった方向性が考えられています。
ventusは、熱心なコレクターが多いトレーディングカードに注目し、ファンビジネスを提供しています。
野球のトレーディングカードは、米国では2,000万円以上の値がつけられて取引されるなど、非常に活発な市場です。
デジタルデータに唯一無二の価値を付与できるNFT技術の登場もあり、デジタルなトレーディングカードは今後さらに注目されることが予測されます。
ファンコミュニティの運営は、企業のファンコミュニティ運営やブランド形成などの領域への活用も進んでいます。プロダクトの販売や改善のためにはファンの獲得が重要であるため、創業期からコミュニティを運営していくのもよいかもしれません。「冊子版創業手帳」では、創業期のネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | ORICAL ventus エンゲージメント エンターテインメント オリカル カード スポーツ デジタル トレーディング・カード ビジネス ファン 株式会社 資金調達 電子トレカ |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年7月20日、ファンファーレ株式会社は、総額約6億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ファンファーレは、産業廃棄物業界に特化した配車管理SaaS「配車頭(ハイシャガシラ)」…
2020年10月5日、株式会社ファン・ナウ・ジャパンは、株式会社エビソルと業務提携したことを発表しました。 ファン・ナウ・ジャパンは、台湾発東アジア最大級の都市型レジャーの即時予約アプ…
2021年11月5日、株式会社Magic Shieldsは、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 歩いているときの硬さと、転んだときの衝撃吸収性を両立した置き床である「ころや…
2020年6月17日、株式会社IDDKは、資金調達を実施したことを発表しました。 光学技術と半導体技術を融合し、顕微観察技術(マイクロ・イメージング・デバイス、MID)を開発しました。 MIDは、半導…
2022年2月4日、スマートアイデア株式会社は、約3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、AGキャピタル株式会社です。 スマートアイデアは、家計簿アプリ「おカネレコ」・「おカ…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…

