注目のスタートアップ

脳波測定デバイスによる睡眠状態可視化サービス「InSomnograf」提供の「S’UIMIN」が5億円調達

company

2021年12月20日、株式会社S’UIMINは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

睡眠状態を高精度で可視化するサービス「InSomnograf」を提供しています。

脳波を測定できる独自のデバイスから得られたデータをクラウド上のAIで解析して睡眠状態を高精度で可視化するサービスです。

睡眠障害だけでなく、睡眠障害から派生する疾患の予防や早期治療に活用することができます。

今回の資金は、健康診断や人間ドックにおけるオプションサービスの拡大や、新規デバイスの開発、電極量産、ビッグデータビジネスに向けた基盤の構築などに充当される予定です。

脳波とは脳の活動によって引き起こされる信号のことです。

1920年にはじめて脳波の測定に成功し、それから人類は脳波に関する研究を行ってきました。

近年は脳波測定のコストが低下したことで、民間企業でも脳波を活用する取り組みがはじまっています。

脳科学の知見とテクノロジーをかけ合わせた領域をブレインテックと呼び、様々なビジネスに応用されています。

特に脳と睡眠は関係が深いものであり、また睡眠時はノイズが少なく脳波を計測しやすいため、スリープテックにブレインテックを活用する事例も多数見受けられます。

睡眠は健康において重要なものであるため、スリープテックはヘルスケアの一分野として非常に大きなものとなってきています。

また、睡眠障害は社会生活に大きな影響を与えます。米国のシンクタンクであるランド研究所の調査(2016年11月発表)によると、睡眠障害による日本の経済的損失は約15兆円(GDPの2.92%)と巨額にのぼります。

そのため睡眠障害は社会課題のひとつであるとの見方もできます。ビジネス的にも大きなマーケットであり、今後の技術の発展も期待できるため注目の市場のひとつです。

研究開発型のビジネスでは豊富な資金が必要となります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI InSomnograf S’UIMIN SleepTech スリープテック デバイス ブレインテック 健康診断 可視化 株式会社 睡眠 睡眠障害 脳波 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

金属インクジェット印刷による低炭素プリント基板を開発・製造する「エレファンテック」が30億円調達
2024年3月30日、エレファンテック株式会社は、総額約30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 エラファンテックは、金属インクジェット印刷による低炭素プリント基板を開発・製造しています。 今…
BtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」を運営する「ユニラボ」が25.8億円調達
2023年3月15日、株式会社ユニラボは、総額約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 加えて、日本政策金融公庫、SBI新生銀行、商工組合中央金庫等から長期のデット7.8億円、メガバンク2行…
不動産管理業務のワークシェアリングサービス「COSOJI」展開の「Rsmile」が資金調達
2022年3月1日、Rsmile株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 2020年11月9日と2021年8月2日にも資金調達を発表しており、今回の調達により累計調達額は1億6,000万円と…
SaaS型データ分析AIツールを提供する「datagusto」が1.9億円調達
2022年7月20日、株式会社datagustoは、総額1億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SaaS型データ分析AIツール「datagusto」を開発・提供しています。 必要な…
YouTube分析ツール「TUBERS」など提供の「クリエイターニンジャ」が資金調達
2021年12月16日、クリエイターニンジャ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 YouTube分析ツール「TUBERS」や、YouTubeマーケティングプラットフォーム、YouTube…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集