注目のスタートアップ

核酸医薬品の実用化を目指す「ルクサナバイオテク」が12.2億円調達

company

2021年12月16日、ルクサナバイオテク株式会社は、総額12億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

大阪大学で蓄積された核酸化学技術を基礎とし、安全かつ効果的な核酸医薬品の実用化を目指して開発を行っている大阪大発バイオテックベンチャーです。

特にアンチセンス核酸について難治性疾患に対する創薬と基盤技術開発を実施しています。

核酸医薬品とは、遺伝子情報を司るDNAやRNAの構成成分である、ヌクレオチドとその誘導体を基本骨格とする医薬品のことです。

従来の医薬品では治療の難しかった疾患を治療する可能性を持ち、低分子医薬品・抗体医薬品に続く第3の医薬品として期待されています。

遺伝子性疾患、がん、インフルエンザなどウイルス感染症などへの適用が期待されており、世界的に研究が行われています。

また、核酸医薬品は低分子医薬品と同様に化学合成ができるため、抗体医薬品と比べて製造コストを安価にすることもメリットとなっています。

2021年8月時点で承認されている核酸医薬品は、世界に15種類あります。

ルクサナバイオテクは、大阪大学薬学研究科小比賀聡教授らのグループによって発明された、架橋型人工核酸技術群(XNAs技術)を基盤としています。

XNAs技術は、先行技術であるLNAと比べ、肝毒性(急性・慢性の肝疾患を起こす性質)のリスクが大幅に低いことなどを特徴としています。

研究開発型のビジネスは、資金調達が非常に重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ XNAs技術 アンチセンス核酸 バイオ医薬品 ルクサナバイオテク 創薬 医療 医薬品 株式会社 核酸医薬品 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

核医学ベンチャーの「AMS企画」が1.9億円調達
2025年6月30日、AMS企画株式会社は、総額1億9000万円の資金調達を発表しました。 AMS企画は、核医学を基盤としたセラノスティクス技術を開発・提供する北海道大学発認定スタートアップです。 核…
ベトナムでフードデリバリーサービスを運営する「Capichi」が4,000万円調達
2021年12月12日、株式会社Capichiは、総額4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ベトナムのハノイとホーチミンを拠点に、フードデリバリーサービス・飲食店動画検索・予約アプリ…
ビジネス書などの要約サービス「flier」運営の「フライヤー」が2億円調達
2021年1月18日、株式会社フライヤーは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ビジネス書や、実用書、教養書など、幅広い分野から厳選した本の要約を提供するサービス「flier(フライヤ…
暗号資産のウェルスマネジメントサービス提供の「HYPERITHM」が12億円調達
2021年8月18日、株式会社HYPERITHMは、総額約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 暗号資産のウェルスマネジメント(富裕層向け総合的な資産管理)サービスや、私募での暗号資産のレ…
サブスク向けのAIを用いたLTV/解約率改善ツール提供の「KiZUKAI」が8,000万円調達
2020年7月13日、株式会社KiZUKAIは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 サブスクリプション・サービス向けの、LTV/解約率を改善するためのツール「KiZUKAI」を…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集