注目のスタートアップ

アバターの自動生成・編集システム「AVATARIUM」やNFT 3DCGマーケットプレイス「Pocket Collection」提供の「PocketRD」が4.5億円調達

company

2021年11月12日、株式会社PocketRDは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

アバターの自動生成・編集システム「AVATARIUM」や、NFT 3DCGマーケットプレイス「Pocket Collection」(β版)の開発・提供を行っています。

「AVATARIUM」は、VRなどデジタル空間上で必要となる自分のアバターを自動生成・編集できるサービスです。

アバターの生成には全身撮影用のボディスキャナーによる撮影、もしくはスマートフォンカメラで撮影した写真1枚を利用します。

「Pocket Collection」は、3D技術を活用したアートワークなど、デジタルの創作物の大量保存、2次創作、2次流通、販売が可能なサービスです。

作品の2次創作・2次流通についても権利を管理し利益分配を行うことで、多くのクリエイターが創作に関わることができるプラットフォームとなるよう設計しています。

資本業務提携先の1社であるKDDIとはすでに事業連携を開始しており、「AVATARIUMスキャナー」を、INZA456 powered by KDDIや、au Style SHIBUYA MODIなどに設置し、オリジナルアバターと「バーチャル渋谷」が連携しています。

講談社、大日本印刷とも様々な企画検討を開始しています。

2021年10月28日、Facebookは、社名をMeta(メタ)に変更しました。

マーク・ザッカーバーグ氏は社名変更の理由を、SNS事業のひとつの名称にすぎないFacebookでは、様々な事業を提供する/していく企業としてふさわしくないため、と説明しました。

また、次世代のプラットフォームである「メタバース」に注力する姿勢であることも表明しました。

メタバース(Metaverse)とは、大雑把にいえばインターネット上に構築された仮想空間のことを指します。

主にVRゴーグルなどを利用して接続・参加することを想定しており、現実世界を超える自由な体験を提供する空間として様々な開発が続けられています。

メタバースはエンターテインメント空間としてだけでなく、次世代のインターネットの到達点であるとも考えられており、将来的にはメタバース上で行政サービスを受けられたり、メタバース上のオフィスで仕事をするといったことも予想されています。

メタバースではアバター(自身の分身となる表象)が必要となりますが、それは3DCGキャラクターでなくともよく、たとえば単純なアイコンや、ピクトグラムのようなものでもメタバースに参加できると考えられます。

しかし、アバターを利用した配信者であるVTuberの活動を行う人が増えていることなどから、人はメタバース上においても現実世界におけるファッションなどと同様に自身を表現するための表象を必要とし、またメタバースでは自由な表現ができることから、むしろ現実世界よりも盛り上がる領域なのではないかと考えられます。

そのためメタバースの時代では、アバター関連ビジネスが大きな市場を獲得する可能性は高いでしょう。

最新の技術を活用した事業を展開する場合、事業の拡大のためにさらなる技術開発も必要となり、そのために資金を要します。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に役立つ情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 3DCG AVATARIUM NFT Pocket Collection PocketRD VR XR アバター クリエイター マーケットプレイス メタバース 株式会社 空間 自動 資本業務提携 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

BtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」運営の「ユニラボ」が14.4億円調達
2020年11月16日、株式会社ユニラボは、総額14億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 BtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」を運営しています。 システム開発、SaaS、マー…
独立支援型シェアサロン運営の「Reco」が資金調達
2021年9月15日、Reco株式会社は、総額数千万円の資金調達を実施したことを発表しました。 独立支援型シェアサロン「Reco(リコ)」を運営しています。 フリーランスや独立予定の美容師を対象とした…
「ハイブリッドコンサルティング」がオンライン・インターンシップの企画・開発サービスをリリース
2020年5月21日、株式会社ハイブリッドコンサルティングは、オンライン・インターンシップの企画・開発サービスの提供を開始したことを発表しました。 画面共有や、Web会議システムなどを活用し、自社紹介…
視線計測型VRストレスチェックシステム「ZEN EYE PRO」を開発する「ニューラルポート」が資金調達
2023年3月13日、株式会社ニューラルポートは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ロート製薬株式会社です。 ニューラルポートは、視線計測型VRストレスチェックシステム「ZEN EYE…
SNS動画素材の収集サービス「DeLMO」を提供する「マキヤマブラザーズ」が5,000万円調達
2022年7月8日、マキヤマブラザーズ株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 マキヤマブラザーズは、個人が撮影したショートムービー(動画)を簡単に収集できるサービス「D…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集