注目のスタートアップ

建築建材の総合検索プラットフォーム「Arch-LOG」提供の「丸紅アークログ」が6.9億円調達

company

2021年11月8日、丸紅アークログ株式会社は、総額6億9,930万円の資金調達を実施したことを発表しました。

建築建材総合検索プラットフォーム「Arch-LOG(アークログ)」を提供しています。

約120万点(2021年10月時点)建設建材が登録されており、素材・メーカー・キーワードなどで必要なものを検索できるプラットフォームです。

複数のメーカー製品を比較しながら選べるため、膨大なカタログのなかから手作業で比較する必要がありません。

サンプル請求も異なるメーカーの建設建材であっても1クリックで完了することができます。

また建設建材の検索のほか、デジタルマテリアルボード作成機能や、高精細CG画像をリアルタイムで生成できるBIMレンダリング機能も備えています。

今回の資金は、「Arch-LOG」のユーザビリティをより向上させるための既存システムのバージョンアップや、新機能開発などに充当されます。

建設業界ではBIMの活用が進んでいます。

BIMとはBuilding Information Modelingの略で、コンピューター上に現実と同じ建物の3Dモデルを立ち上げ、各部材の仕様・サイズをはじめ、設計から施工までの各工程において必要な情報を可視化・管理するシステムです。

従来の図面をもとにした設計では、どこか1カ所に変更があると、平面図、立体図、断面図、建具表など、各図面の該当箇所をそれぞれ修正する必要があります。

しかしBIMの場合は3Dモデルの情報を書き換えるだけですべての図面・表の変更が完了されます。

もちろんBIM以前にも3Dモデルを作成する3D CADというシステムがありましたが、3D CADの場合は、平面の図面を作ってから3次元の形状に組み立て、CGでシミュレーションを行うという仕様が一般的でした。

そのためBIMのように修正があった場合でもひとつずつ修正していく必要があったのです。

また、建設業界では建設建材の選定が大きな課題となっています。

アナログのカタログは検索性が劣っているほか、保管する場所の問題もあります。

比較検討する際も、メーカーごとに説明・表現が違うため、正しい比較ができないという現状があります。

そのため、建設建材においては複数メーカー製品を横断的に検索できるデータベースやプラットフォームが求められています。

「Arch-LOG」は、このカタログの一元化とBIMの推進を一挙両得で実現するサービスといえます。

効率化はどの業界でも大きな課題となっています。創業期は最新のシステムを導入できる機会でもあるため、自社に合ったシステム・ツールを選定・導入するとよいでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Arch-LOG カタログ プラットフォーム 丸紅アークログ 建材 建築 株式会社 検索 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

フード・シェアリング・サービス「TABETE」展開の「コークッキング」が資金調達
2020年8月13日、株式会社コークッキングは、資金調達を実施したことを発表しました。 飲食店や小売店で廃棄されてしまう食事と、テイクアウト購入したい消費者とをマッチングするサービス「TABETE」を…
ウェルビーイングの現状の可視化と改善を支援する「ポケットセラピスト」などを提供する「バックテック」が4億円調達
2022年10月24日、株式会社バックテックは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 バックテックは、医学的根拠にもとづき組織・社員ウェルビーイングを実現するプラットフォーム「ポケットセ…
農家向け脱炭素施策の収益化やカーボンクレジットの流通サポートを手がける「フェイガー」が3.4億円調達
2023年12月6日、株式会社フェイガーは、総額3億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フェイガーは、農家向け脱炭素施策の収益化と、カーボンクレジットの流通サポートを手がけています…
アルムナイ(企業の退職者)と企業をつなぐ「Official-Alumni.com」運営の「ハッカズーク」が資金調達
2022年5月23日、株式会社ハッカズークは、資金調達を実施したことを発表しました。 ハッカズークは、アルムナイ専門サービス「Official-Alumni.com(オフィシャル・アルムナイ・ドットコ…
EV性能予測技術などを用いたEVデータ活用事業を展開する「MobiSavi」が資金調達
2025年4月7日、株式会社MobiSaviは、資金調達を発表しました。 MobiSaviは、EV導入支援ツール「FACTEV」の提供などを通じ、国内における新車・中古車EVの普及に取り組んでいます。…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集