注目のスタートアップ

シェア別荘サービス「SANU 2nd Home」を提供する「Sanu」が64.5億円調達

company

2025年5月12日、株式会社Sanuは、総額64億5000万円の資金調達を発表しました。

Sanuは、シェア別荘サービス「SANU 2nd Home」を提供しています。

個々のライフスタイルに最適な形で、国内の自然豊かな場所に建築したシェア別荘を提供するサービスです。

ゲスト宿泊、サブスクリプション(個人・法人)、共同オーナー型セカンドホームサービス、1棟所有・運用型セカンドホームサービスといった暮らし方・利用方法を選択できます。

2025年5月時点で、31拠点・189室を運営しています。2028年度に国内外100拠点以上への拡大を目指しています。

今回調達した資金は、全国100拠点体制への事業拡大、木造モジュール建築のアップデートと量産体制の構築、ソフトウェアテクノロジーを活用したオペレーティングシステムの開発に活用します。


これまで住宅に関する選択肢は、購入するか賃貸するかの二者択一が主流でした。しかし近年では、こうした枠組みにとらわれない新たな選択肢として、住宅のサブスクリプションサービスが登場しています。

サブスクリプション型住宅サービスでは、全国各地の拠点に定額料金で住むことができ、住まいに縛られない自由なライフスタイルを実現する仕組みが提供されています。

Sanuは、そのなかでも別荘(セカンドハウス)に特化したサブスクリプションサービスを展開しています。都市部に暮らす人々を主な対象とし、都市と地方の両方、あるいは複数の拠点で暮らす「二拠点生活」や「多拠点生活」を実現するサービスです。

二拠点生活とは、都市と地方の両方に居住拠点を持つことで、仕事や趣味、家族や友人との時間など、多様な価値観や人間関係を築いていくライフスタイルを指します。コロナ禍によりテレワークが普及したことで、場所にとらわれず働くことが可能になり、都市での生活に加えて、自然豊かな地方での時間を楽しむことへの関心が高まりました。

また、こうしたライフスタイルは、地方における「関係人口」の創出にもつながっています。関係人口とは、観光客以上・定住者未満の立場で地域と継続的に関わる人々を指します。

従来の地方創生では移住者の獲得が重視されてきましたが、移住はハードルが高く、地域間での競争になりやすいという課題もあります。こうした背景から、最近では地域と多様なかたちで関わる関係人口の拡大が、より現実的で持続可能なアプローチとして注目されています。

事業の成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB Sanu SANU 2nd Home オーナー サブスクリプション シェア セカンドホーム ライフスタイル 不動産 別荘 宿泊 拠点 暮らし 株式会社 自然 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

マンガ投稿プラットフォーム「comilio」を手がける「ユーツーテック」が1500万円調達
2024年8月19日、株式会社ユーツーテックは、総額1500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ユーツーテックは、マンガ投稿プラットフォーム「comilio」を開発しています。 誰でも簡単に…
不動産エージェント情報サイトを運営する「Agent Connect」が6800万円調達
2025年1月6日、Agent Connect株式会社は、6800万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Agent Connectは、不動産エージェント情報サイト「Agent Connect」…
エッジAIカメラソリューションを提供する「AWL」が資金調達
2022年11月15日、AWL株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社です。 また、2022年7月に、北大学機械知能・航空工学科 平田・翁・…
AI店舗支援SaaS「口コミコム」やインバウンドビジネスメディア「訪日ラボ」を手がける「mov」が15億円調達
2024年5月21日、株式会社movは、総額約15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 movは、AI店舗支援SaaS「口コミコム」や、インバウンドビジネスメディア「訪日ラボ」を提供・運営して…
時間管理ツール「TimeCrowd」提供の「タイムクラウド」が2,550万円調達
2021年4月14日、タイムクラウド株式会社は、総額2,550万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ニューノーマルな働き方に対応した時間管理SaaS「TimeCrowd」を提供しています。 労…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集