「日本ベンチャーキャピタル協会」が外為法の制度改正に関しての要望を公開

change

2019年9月9日、一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)は「外為法の制度改正に関して」を公開しました。

内容は、2019年5月27日に発表された「外為法に基づく対内直接投資(外国投資家による非上場株式の取得)等に関する事前届出対象業種の追加等を行う改正告示(共同省令)」についての問題点についてです。

この改正により、IT関連の幅広い業種が事前届出対象業種に追加され、外国投資家が対内直接投資を行う場合、事前に届出を行って受理されないと、国内企業に投資ができなくなりました。

しかし、“国内資本中心のVCファンドであっても、ファンド出資者の中に一部でも海外投資家に当たる出資者がいれば、当該海外投資家がファンドを支配したり業務執行に関与したりすることが制度上できなくても、その海外投資家に外為法の事前届出を行わせて受理されないと、当該VCファンドからの国内企業への投資自体ができなくなってしまう”、とJVCAは述べています。

JVCAは、以下の2点を政府に要望しています。

“LPS等のファンドへの本規制の適用が、株式会社等と平仄の取れた形となるよう、法令改正。具体的には例えば、事前届出対象業種に投資するファンドの届出義務者を、海外投資家が出資している場合のGPとした上で、GPが海外投資家の支配下になく且つ出資口数上海外投資家の支配下にないファンドを運営している場合については届出不要とする。”

“今回追加された事前届出対象業種のベンチャー企業については、特にVCファンド等からの資金調達の必要性と緊急性が高い。そのため、上記法令改正が行われるまでの間、当該追加業種については、海外投資家による届出義務の発生を、一定の直接投資(例えば、LPS等のファンドを経由せずに海外投資家が直接株式を所有する場合等)に限定する等の追加省令を早急に発する。”

カテゴリ 制度改正
関連タグ VC 一般社団法人 投資
詳細はこちら

外為法の制度改正に関して

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説

制度改正の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

人材サービス展開の「ビズリーチ」がファンドを立上げ
平成30年10月11日、株式会社ビズリーチは、「ビズリーチ 創業者ファンド」の立上げを発表しました。 「ビズリーチ 創業者ファンド」は、創業期のスタートアップを資金面・採用面から支援するファンドです。…
買い物のおつりで投資ができる「トラノコ」の運営元が資金調達
平成30年4月12日、TORANOTEC株式会社は、第三者増資を実施したことを発表しました。 買い物のおつりで投資ができるアプリ「トラノコ」を開発・運営しています。 クレジットカードや電子マネーなどを…
【最大1億円支援】「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」
「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」のご案内です。 さまざまな業種で横断的に使われる汎用的な15設備の更新に対応する補助金です。 設備単位型 一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が予め定めた…
「ヤフー」と「YJキャピタル」が200億円の3号ファンドを組成へ
平成30年7月30日、ヤフー株式会社と、その100%子会社であるYJキャピタル株式会社は、「YJ3号投資事業組合」の組成を決定したことを発表しました。 これまでの、1号ファンド(30億円)、2号ファン…
「Beyond Next Ventures」が2号ファンドを組成
平成30年10月22日、Beyond Next Ventures株式会社は、「Beyond Next Ventures 2号投資事業有限責任組合」を組成したことを発表しました。 2号ファンドの設立時点…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集