「シニフィアン」が200億円規模の新ファンドを組成

tips

2019年6月26日、シニフィアン株式会社は、総額200億円のファンド「THE FUND」を設立したことを発表しました。

上場前段階に差し掛かる、レイター・ステージのスタートアップを主な支援対象としたファンドです。

シニフィアンは、資本業務提携を通じて、未上場スタートアップの経営力強化に向けた、産業金融事業に取り組んできました。

今回のファンド設立により、支援先企業に対して提供するリスクマネー、経営知見などのリソースを拡大し、産業金融事業を強化していきます。

<創業手帳・創業者 大久保幸世の視点>

2周目の経営者が増えていく?
ミクシィで圧倒的な実績を残した朝倉祐介氏。今後、若くして成功したスタートアップの経営者が知見を生かして、2周目、3週目の経営に参画することで、スタートアップの成功確率を上げていくことになるでしょう。メルカリの山田氏の例もありますが、ゼロからの起業はパワーが必要なので他の起業家を支援するのも魅力的なキャリアになってきます。

内部統制で攻めが弱くならないために
起業の母数が増えること自体も日本にとって大事ですが、大きく育つスタートアップがより大きくなると、起業家への期待値も上がり、資金が集めやすくなる、社会的な認知が進むなど、良いサイクルが回っていくことになるでしょう。

カオスな面白さと勢いで始まったスタートアップは、上場前に内部統制の強化という洗礼を受けます。単純な締付けだと、内部体制の整備と引き換えに、会社の面白さやカルチャーが失われるケースも有りますね。

管理面を強化しながら、逆に足腰を鍛えることで、会社の強さ、より攻められる体制をすることも可能ですが、その感覚、ノウハウはやはり1回成功した経営者が強いでしょう。今後、朝倉氏の活躍だけでなく、こうした、1回大きなスケールで実績を残した経営者の再チャレンジが注目されそうです。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ シニフィアン スタートアップ ファンド 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

アフリカでスモールビジネス向け経営管理アプリを展開する「LINDA PESA」が3,000万円調達
2023年2月10日、LINDA PESA株式会社は、総額約3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 LINDA PESAは、アフリカ・タンザニアでスモールビジネス向け経営管理アプリを提…
スタートアップ向け融資事業「Flex Capital」や個人向け積み立てアプリを展開する「Fivot」が10億円調達
2022年9月21日、株式会社Fivotは、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Fivotは、スタートアップ向け融資事業「Flex Capital」や、個人向け積み立てアプリ「ID…
現場向け動画教育システム「tekibi」を運営する「Tebiki」が8億円調達
2023年9月12日、Tebiki株式会社は、借入等により総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Tebikiは、現場向け動画教育システム「tekibi」を運営しています。 小売・サービス…
タンパク質の次世代解析技術「AIプロテオミクス」の研究開発と実用化に取り組む「aiwell」が資金調達
2023年6月30日、aiwell株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、北洋SDGs推進2号ファンドです。 aiwellは、タンパク質の網羅的解析技術「AIプロテオミクス」の研…
「ポック」が3,300万円調達 中小事業者向けサステナブルパッケージ制作サービス「POC」提供開始
2023年1月23日、株式会社ポックは、総額3,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、中小事業者向けサステナブルパッケージ制作サービス「POC(ポック)」を正式にローンチすることも…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集