3G?LTE?Wi-Fi??起業家のためのモバイルインターネット はじめの一歩
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創業後に必要な「モバイル通信環境」と言った場合、具体的には「通話」と「モバイルインターネット(モバイルデータ通信)」の2つの基本機能が必要となる。「通話」は、文字通り会話をする為の機能で、「モバイルインターネット」は、外出先でインターネットに接続するための機能だ。ここでは「モバイルデータインターネット」について取り上げる。
外出先の商談で、PCやタブレットをインターネットに接続したいと思っても、多くの場合データ通信費用は月額数千円かかり、決して安くはない。ところが、「MVNO事業者」が提供するサービスを使う事で月々の支払いを大幅に節約することができる。
データ通信サービスの選び方について、MVNO事業者であるビッグローブ株式会社の泉本氏にお話を伺った。
泉本 正雄(いずもと まさお)
ビッグローブ株式会社
法人事業部クラウドモバイルグループ
マネージャー
外出先でタブレット/スマホをインターネットに接続したい!選択肢は「Wi-Fi」 か「LTE・3G」の2択
-データ通信を行うためには、簡単に言うとどのようなサービスがあるのでしょうか?
泉本:外出先などでインターネットを利用したい場合、選択肢は「Wi-Fi」か「LTE・3G」の2択になります。
「Wi-Fi」と「LTE・3G」の違いは、使用する回線の違いです。簡単にいえば、「Wi-Fi」はノートパソコンやタブレットための通信方式であり、電波の届く範囲は数十メートルと短めです。通常、データ通信量の制限がありません。
一方「LTE・3G」は、携帯電話が利用している通信方式であり、電波の届く範囲は広範囲です。データ通信量に制限があるものの、通信速度が早く、より広範囲で利用することができます。
- 特に「LTE・3G」がおすすめということですが、それはなぜでしょうか?
泉本:「LTE・3G」をおすすめする理由は主に2つあります。
第1に、利用できるエリアが広い点です。人口カバー率は100%*1です。外出先でも、SIMカード*2を差し込めば、タブレットをインターネット接続する事ができます。
第2に、利用期間の設定がないので解約時の手数料がかかりません。建設現場の事務所や、イベント会場など期間限定でのインターネット利用にオススメです。
※1.人口カバー率:市町村の役場が所在する地点における通信が可能か否かを基にNTTドコモ社が算出したものです。山間部などご利用いただけないエリアがあります。
※2.SIMカード:Subscriber Identity Module カードの略称。ケータイやタブレットに差し込まれている小さなカードのこと(SDカードとは別)。通信会社との契約情報が書き込まれており、SIMカードを携帯機器にセットすることによって契約した通信会社が提供する通話やインターネットが利用できるようになる。
MVNOのサービスは多様なプランで安価に購入できる
-ビッグローブ社は「BIGLOBE LTE・3G」という月額700円(税別)の格安なデータ通信サービスを提供されていますが、そもそもどうしてそのようなことが可能なのですか?
泉本:それは、ビッグローブが「MVNO」であるからです。
これは「Mobile Virtual Network Operator」の略で「仮想移動体通信事業者」を意味します。携帯電話やPHSなどの物理的な回線網を自社では持たず、他の事業者から借りて(再販を受けて)自社ブランドで通信サービスを行っています。
設備やリアルな店舗を持たないことや、必要な通信量に応じたプランを提供しているため、価格を安くすることができます。同じ目的を果たせるのであれば、“スーパーカー”でなくても“軽自動車”でよいのではないか?という発想ですね。
- 外出先で利用するモバイルインターネットを選ぶポイント
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