独立するには? 独立するために必要な6つの準備

創業手帳

後悔しない独立に向け、在職中にやるべきこと

(2018/08/10更新)

社会人としてキャリアを重ねていくうちに、「ゆくゆくは独立して、自分が培ってきた人脈・スキルをフルに使って事業をやりたい」という気持ちを持つ方は少なくないはずです。独立することは、大きな責任も伴いますが、会社員生活では得られないお金や経験を得ることができます。

しかし、独立には大きなリスクがつきもの。例えば、家族の反対にあって独立を諦めてしまう人もいるでしょう。周囲の理解が得られても、勢いだけで独立してしまって、すぐに撤退しなくてはならない…という状況は避けなくてはなりません。

そこで今回は、これから独立を考えているすべての方に向けて、独立前にやっておきたい事前準備をまとめてご紹介します。在職中にできる内容ですから、仕事を辞める前に、独立準備の一環として取り組んでみてください。

これをやるかどうかで、独立のスムーズさも変わってくるはずです!

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「なぜ独立したいのか?」を考え、自己分析をする


まずは、「なぜ独立したいのか」を明らかにしましょう。

就職活動の際に、自己分析をした経験がある人も多いと思いますが、職業には得手不得手があるものです。同様に、独立にも得手不得手があります。本当に独立したいのか、独立して何を成し遂げたいのかを改めて分析することで、その後の方向性がハッキリします。

自分の強みの見つけ方

分析と言っても、就職活動の際にやったような性格分析をする必要はありません。

・これまでの会社員生活でどんなスキルを学んだのか
・自分の得意なことはなにか
・楽しんで続けられることはなにか
・興味が沸くことはなにか

など、紙にどんどん書き出していきましょう。アウトプットの良い練習になります。

そして、ある程度情報が整理できたら、家族や友人といった「第三者」に話し、フィードバックを受けてみてください。
自分のことは、意外と自分が一番分かっていないものです。外からの視点を入れることで、自分では気づいていなかった強みや弱みが浮き彫りとなりますし、相手に話すことで情報がさらに整理されていきます。

これを繰り返すことで、自分の強みを活かした起業ネタが見つかっていくはずです。

独立に向けた事業の選び方

自己分析を行うと、ぼんやりとでも「自分の強みはこれなので、こんなビジネスができそう」ということが思い浮かんでいるのではないかと思います。

イチから独立を考える上で、とても大切なのが事業の選び方。会社員としてスキルを磨いたのに、全く違う分野の仕事をするのは経験がもったいないですし、かといって、興味が持てない分野を事業に選んでも、続けることは難しいでしょう。

せっかく独立するのですから、自分の強みを活かせて、稼げて、楽しんで続けられる事業を選びたいもの。事業選択の際には、以下のポイントをおさえて考えてみてください。

「なぜその事業を選んだか」がハッキリしている仕事

ただ「なんとなく」選んだ仕事では、長続きしません。どうしてそのビジネスを選んだのか、理由がスラスラと述べられるものを見つけましょう。

自分らしさをプラスできる仕事

ビジネスを成功させるには、顧客に「選んでもらうこと」が必要です。既存のビジネスの場合でも、自分らしさをプラスできる要素があるかどうかで、成功の確率は大きく変わります。

自分が楽しめる仕事

「できる仕事」を選ぶのは大切ですが、それだけではモチベーション維持が難しくなります。できる仕事でありながら、自分がワクワクできる仕事を選びましょう。

独立後のことを考えて、しっかりとした事業計画を立てる


ビジネスの方向性が決まったら、独立前にしっかり事業計画を準備します。この事前準備の完成度で、起業の成功が左右されると言っても過言ではありません。

事業計画と言っても、融資や助成金の申請に必要なわけではないので、書式にこだわる必要はありません。以下に、目安として考えておきたいポイントをまとめましたので、それぞれの項目について考えてみてください。事業計画の実現に具体的イメージが持てるくらいに準備を進めてから独立すると、心に余裕が持てるはずです。

サービスの内容

思い描いている事業について、言葉で示してみましょう。端的な言葉でまとめることによって、事業の本質について改めて考えるきっかけになります。事業名、顧客ターゲットなどをしっかり定義してください。

競合調査

始めようとしているビジネスについて、「市場状況はどうなのか?」「競合にはどんなサービスがあるのか?」「それに対して自分の強みは何か?」など、マーケットにおける立ち位置を明らかにしておきましょう。

他社分析をすることで、強みを活かしたポジショニングを見つけることができます。

マーケティング

独立後、一番難しいのが「どうやってお客さんを見つけるか」という点です。ただ事務所を開いただけ、HPを開設しただけでは見つけてもらえません。どのように顧客にアピールするか、やるべき方法をまとめておきましょう。

例えば、地元の店舗を開拓する、インターネット広告を活用する、以前の仕事先に営業をかける、などといった方法が考えられると思います。
営業が苦手であっても、放棄していては仕事は来ません。外部委託という選択肢もあるので、どういうマーケティング戦略を取るかを計画しておきましょう。

明確な数字目標

独立後の数値目標を立てましょう。「できる限りたくさん」という曖昧な目標や、「年収1億円!」という無謀すぎる目標では意味がありません。事業を続けていく上での最低ライン(年間の生活費など)を算出し、必ず超えなくてはいけないラインを洗い出しておきましょう。

例えば「1年目の利益目標300万円」「1年目は黒字でなくても50件受注する」など、具体的で明確な数値にしておくことが重要です。

収入と支出の考え方を身につける


サラリーマン時代と独立後とでは、お金の使い方に対する考え方が大きく変わります。そのことを理解し、経営者としての金銭感覚を身につけておくことが、スムーズな独立のカギでもあります。

例えば、サラリーマン時代は限られた給料の中でやりくりすることが多いかと思います。ですが経営者の場合は、少しでも節約しようと設備のレベルを落としたら、仕事の効率が下がってしまう可能性があります。

経営者としてビジネスをしていくためには、「投資」という考え方を持つ必要があります。ある程度の我慢が求められる場面もありますが、仕事環境への「設備投資」や、勉強会や交流会など「自分や人脈への投資」も必要です。

事業主となったら、こういった投資は経費として差し引けますから、決して無駄なお金ではありません。将来の事業にもつながるお金なので、上手に活用していきたいですね。

また、どうやって収入を得るかという考え方も、会社員時代とは大きく違います。
固定給の中で仕事をしていたサラリーマン時代とは違い、報酬を自分で決めることができるようになります。このとき、「安いほうがたくさんお客さんが捕まりそうだから」と自社の商品・サービスを安売りしすぎるのも考えものです。
「忙しいばかりで収入につながらない・・・」という状態になってしまうからです。自分のスキルを考えて、適正な値段でやり取りできるように、考え方を改めましょう。

さらに、独立したばかりのときは、自分で経理作業を行うことも多いと思います。経理作業は依頼できたとしても、経営者は会社のお金の動きを把握しておかなければいけません。会計知識がない方は、独立前の時間を活用して、ある程度の勉強をしておくことをオススメします。

将来的に会計事務所や税理士に依頼する際に、知識がある方がやり取りをスムーズに進められます。

家族からの理解と協力を得る


独立にあたって、家族から反対を受けて諦める…というケースも少なくありません。自分の意志だけで自由にチャレンジできる独身時代と違い、結婚し、家族を持つと特にその傾向が強くなります。

会社員時代は、固定のお給料、社会保険や福利厚生など、会社員だからこそ受けられる恩恵がたくさんありました。しかし、独立すると「目に見えない費用」がたくさんかかります。

例えば、事務所の家賃、人件費、国民健康保険、年金、失業保険といったものです。それを考えると、「会社員の給料くらい、独立してもすぐに稼げる」という考えでは甘いですよね。

安心して生活していくためにも、どのくらい稼げて、どのくらいの生活水準になるかということをしっかり家族に話し、安心して応援してもらえる環境を作りましょう。

その際に、前述した「事業計画」が役に立つはずです。将来の見通しを明らかにし、独立を通してどんなことを成し遂げたいのか、あなたの想いを伝えることで、家族も独立の夢に向かって一緒に頑張ってくれるでしょう。

独立後も前に勤めていた企業と良好な関係を続ける


独立するということは、それまで勤めていた会社を退職するということです。独立後の事業にもよりますが、退職したからといって会社との縁をすぐに切ってしまうのはもったいないです。

例えば、編集者やシステム関係、デザインの仕事であれば、「あなた個人」へ引き続き依頼したいという人も多いかもしれません。退職前に顧客との関係を作っておくことで、そこから仕事がもらえる可能性も高いのです。

勤めていた会社だからこそ、あなた自身の強みを一番分かってくれている存在です。良好な関係を保つことで、独立後の仕事ルートとしても大きな役割を果たしてくれるでしょう。

独立する前にお金を生み出す仕組みを作る


独立を考えるにあたって、「本当にお金が稼げるか」というのは大きな心配事です。だからこそ、独立前にお金を稼ぐルートについて考えておきましょう。このとき、収入源を1つに絞らず、複数考えておくと安心できます。

例えば、「毎月5万円は投資信託で運用する」と決めておけば、いざというときの資金が少し増えるので、心強さが増します。また、自分のHPや人づての集客だけでなく、クラウドソーシングの仕組みを活用して「自分で仕事を獲得する」方法を考えておくと、依頼待ちで手空きの時間を作らずに済みます。

まとめ

独立が成功するかどうかは、事前準備の出来が大きく左右します。今回ご紹介した内容を、いずれも「当たり前」と思われた方も多いかもしれません。しかし、その当たり前にしっかり取り組み、準備した上で独立に向かう人はあまり多くありません。

独立してから準備したのでは、収入がない状態での準備となり、気持ちも焦ってしまいます。ですが、会社員として固定収入があるうちに独立準備をすることで、金銭的にも精神的にもゆとりを持って起業に臨むことができます。

大きな成功を果たすために、小さな事前準備を積み重ね、自分だけのビジネスを生み出してください。

(執筆:創業手帳編集部)

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