生成AIおすすめサービス12選!特徴をわかりやすくご紹介
画像生成AIなどを筆頭に主要な12つの生成AIサービスをご紹介!強みや特徴、できることなどまとめ
2023年6月現在、画像生成AIサービスで作られたイラストや画像をSNSで見ない日はなくなりました。生成AIサービスの威力は、多くの方が感じられていることでしょう。これからますます発展していく生成AIサービスについて、早めに理解してビジネスでの活用を検討することをおすすめします。
そこで本記事では、生成AIサービスとは何か、主な生成AIサービスの特徴や強みなど、まとめてご紹介します。
創業手帳では、ChatGPTの可能性を探った『ChatGPT 生成AIガイド』をリリース!ChatGPTとは何か、から、ChatGPTと専門家との対決や、ChatGPTのAPIを創業手帳アプリに連携させた内容など、ChatGPTを事業に活用させようと考えている方は必見です!また、生成AIツールを実際に使ってみたレポート、比較解説も掲載。無料でご覧頂くことができますので、是非ご活用ください。
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この記事の目次
生成AIサービスとは何?わかりやすく解説
生成AIとは、テキストや画像、音声などのコンテンツをAIが自動的に生成する技術です。生成AIの代表的なのものは、やはりChat(チャット)GPTでしょう。テキストを入力すれば、それに応じたテキストの返答を返してくれます。
生成AIは、ディープラーニングというAIの学習方法を用いて、大量のデータから特徴やパターンを学習し、新しいデータを作り出します。そのため、クリエイティブな作品やアイデアの創出、業務の効率化や自動化など、さまざまな分野で活用が期待されています。
一方で、生成AIにはリスクもあります。例えば、フェイクニュースやフェイク動画などの偽情報を作り出すことで社会に混乱をもたらす可能性が指摘されています。
創業手帳でもこれまで、ChatGPTについては以下の記事などでその機能や使い方をご紹介してきました。あわせてお読みください。
「Chat(チャット)GPTのGPT-4とは?何がすごい?無料版はどこで使える」
「えらいてんちょう 矢内 東紀|Chat(チャット)GPTの効果的な使い方!一体何がすごいのか」
「Chat(チャット)GPT-4のプラグインでできること!おすすめプラグイン11選」
主な生成AIサービス12つでできること・強み・特徴
これから多くのビジネスパーソンが日常的に使うようになるであろう、主な生成AIサービスとそれらのサービスでできることをまとめてご紹介します。ぜひ早速使ってみてください。
ChatGPT(チャットジーピーティー)
ChatGPTは、テキストや画像を入力すると、それに応じた返答をテキストで返してくれる生成AIです。
OpenAI社が開発した大規模な対話型AI言語モデルで、GPT(Generative Pre-trained Transformer)と呼ばれる機械学習アーキテクチャをベースに、大量のテキストデータを用いて事前学習されています。
ただし、ChatGPTは2023年4月までのデータで学習を終えているため、それ以降の情報は持ち合わせていません。
文章の翻訳や要約、メールなどの文章作成、プログラミングなど、さまざまな用途があります。
ChatGPTの最新モデルであるGPT-4はマルチモーダルであり、画像入力にも対応。
多くの企業がすでに、自社サービスへChatGPTを組み込み始めています。
ChatGPTには「Free」「Plus」「Team」「Enterprise」の4つのプランがあり、法人向けは「Enterprise」プランです。
ただし、「Enterprise」プランはOpenAI社から承認を受けた企業にしか使えません。その上、価格は明かされていないので、すぐに使いたい企業にはあまりふさわしくないプランでしょう。
しかしながら、「Enterprise」プランでは、入力されたプロンプトやデータが学習に使われません。会社のコンプライアンス面、セキュリティ面を考えるなら、「Enterprise」プランを選択したいところです。
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)
「Copilot for Microsoft 365」は、Microsoft 365に統合された新しいAIツールで、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどのアプリケーションを通じて生産性を高めます。
ChatGPTとの大きな違いは、上記のMicrosoftアプリとの連携です。
Copilotは文書の作成、メールの要約、Excelでのデータ洞察の生成、基本的なプロンプトからのPowerPointプレゼンテーションの自動作成などが可能です。
自然言語を解釈することで、ソフトウェア機能の詳細な技術知識がなくても複雑なタスクを実行できます。この統合により、かつては時間がかかったタスクが、より正確で創造的な方法で数分で完了できるようになります。
さらに、Copilotはセキュリティとプライバシーを考慮して設計されており、すべてのやり取りが企業ポリシーとデータ保護基準に準拠しています。
「Copilot for Microsoft 365」の一般法人向けプランは、ユーザー一人当たり4,497円で利用できます。
Gemini(ジェミニ)
「Gemini」は、2023年12月にGoogleから発表された生成AIモデルです。
2024年2月には、同社のAIサービスである「Bard」がGeminiへと統合され、最上位バージョンもリリースされるなど急速な進化を遂げており、生成AI業界の新たな進歩を示しています。
「Gemini」もChatGPTと同様、マルチモーダルであり、音声だけでなく、画像の入力に対しても出力を返してくれます。
Google社の公式ブログ記事「Introducing Gemini: our largest and most capable AI model」において、「Gemini」の推論能力や数学能力、コーディング能力などの多くの能力において、ChatGPTの最新モデルである「GPT-4」を上回ると述べています。
「Gemini」は、Google社が提供するオフィスソフトサービス「Google Workspace」において「Gemini」が使える「Gemini for Google Workspace」というサービスも提供しています。「Gemini Business」プランなら、1ユーザー1ヶ月あたり2,260円、より高機能な「Gemini Enterprise」プランは1ユーザー1ヶ月あたり3,400円で利用できます。
Bing(ビング)
「Bing」とは、Microsoftが提供する検索エンジンです。Googleの検索エンジンに比べてシェアが低いのでこれまでは注目されていませんでしたが、最近になって「Bing」にChatGPTの最新モデルGPT-4が搭載されたことから、ユーザー数が急増しつつあります。
ChatGPTが搭載されているため、ユーザーはBingのチャット機能を使ってChatGPTと同様、リクエストに応じたテキストの返答を得ることができます。
有料でしか最新の検索機能を使えないGPT-4とは異なり、「Bing」は無料で最新の検索機能を利用できます。最新のWebサイトのソースに基づいた情報を返してくれるため、「Bing」の利便性は高いと言えるでしょう。
ただし、回答数には制限があり、1会話につき20〜30ターンまで、1日の合計ターン数は300ターンまでとなっています。
Perplexity(パープレクシティー) AI
「Perplexity AI」は、ChatGPTなどと同様にチャット型の対話AIです。ChatGPTなどにも使われているGPT-3、GPT-4などのモデルを用いてインターネットから検索し、そこで得た情報を要約して回答してくれます。
無料で誰でも利用できるため、ChatGPTの有料版などを使うよりも、より利便性は高いでしょう。
Notion(ノーション) AI
「Notion AI」とは、スケジュール管理やタスク管理、テキストの作成など、オフィスワークに関してさまざまなことができる「オールインワンワークスペース」サービス、「Notion」の中で使えるAIアシスタントサービスです。
「Notion AI」は、ChatGPTと同様、テキスト作成において活躍します。文章の要約や翻訳、アイデアの提案、メールの作成、プログラミングなど、さまざまな用途で著者の文章作成を手助けします。
普段からNotionを使って作業をしているユーザーが多い企業の場合、Notionの法人向けプラン「エンタープライズ」に申し込むと良いでしょう。
最上位の「エンタープライズ」プランは「フリー」「プラス」「ビジネス」プランのすべての機能が使える上に、ユーザープロビジョニング機能や高度なセキュリティ設定機能などが使えます。
創業手帳でも以前、詳しくご紹介しています。詳しくは「Notion AIとは?何ができる?Chat(チャット)GPTとどっちがすごい?」という記事をご覧ください。
Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)
「Adobe Firefly」はAdobe社が開発し、2023年9月に正式版がリリースされた画像生成・編集ツールで、クリエイティブ分野のプロフェッショナルユーザーに利用されています。
このツールは、テキストプロンプトからAIが画像を生成する機能を備えており、生成された画像や既存の画像に対して多岐にわたる編集操作が可能です。特定の画像スタイルを別の画像に適用するスタイル転移機能や、画像の一部を書き換えたり拡張したりするインペインティング・アウトペインティング機能も搭載されています。さらに、PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製アプリとシームレスに連携できる点も大きな特徴です。
Fireflyは、他のAI画像生成サービスと比較して、よりリアルで詳細な高画質画像を生成する能力があり、画像の明るさや色合い、構図などを自由に調整する豊富な編集機能が提供されています。直感的な操作性も特徴で、商用利用も可能です。
利用シーンとしては、商品やサービスのコンセプトアートの作成、広告クリエイティブのバリエーション生成、ソーシャルメディアの投稿画像の作成、製品画像のバリエーション生成、プレゼンテーション資料の挿絵や図表の作成などが挙げられます。
創業手帳でも以前、「Adobe Fireflyの使い方|ベータ版でできる3つの機能を解説!」という記事で詳しくご説明しています。
Stable Diffusion(ステーブル ディフュージョン)
「Stable Diffusion」は、2022年にイギリスのAI研究会社Stability AIなどによって開発され、公開されたオープンソースの画像生成AIです。このAIは、他の類似サービスと比べて、よりリアルで詳細な画像を生成する能力を持ち、インペインティングとアウトペインティング機能を備えており、画像の一部を修正したり拡張したりすることが可能です。また、特定の画像スタイルを他の画像に適用するスタイル転移機能も搭載されています。
このツールはローカル環境にインストールすることで、インターネット接続なしで使用でき、生成した画像は商用利用も可能です。
利用方法としては、Webブラウザ上で動作するアプリケーションを通じて、特別な知識やスキルなしでアクセスできるほか、ローカル環境での実行により高速な処理と高度なカスタマイズが可能です。「Stable Diffusion」はアート作品の制作、製品やサービスのイメージ画像の作成、プレゼンテーション資料の作成、研究開発など、多岐にわたる用途で活用されています。
「Stable Diffusion」をローカル環境で利用する場合は無料ですが、Webアプリで利用する場合は有料です。「Stable Diffusion」は利用する環境・サービスにより、料金が異なるので要注意です。
Midjourney(ミッドジャーニー)
「Midjourney」は、は2022年7月にオープンベータ版がリリースされたテキストから画像を生成するAIです。他のAI画像生成サービスに比べても、よりリアルで詳細な画像を生成することが可能です。
このサービスは日本語を含む多言語に対応しており、プロンプトを入力することで精度の高い画像生成が行えます。生成した画像は商用利用も可能であり、チャットアプリであるDiscord上で利用することができるため、直感的な操作が可能な点が魅力です。
「Midjourney」には「Basic」「Standard」「Pro」「Mega」の4つのプランがあります。年間100万米ドル以上の収入がある企業の場合、画像を商用利用するには「Pro」「Mega」のいずれかのプランに加入していなければなりません。
VALL-E(ヴァルイー)
「VALL-E」とは、Microsoftが開発した音声合成AIモデルです。「VALL-E」は、3秒間の音声サンプルを与えるだけで、その人の声を忠実に再現したテキスト読み上げモデルを作成することができます。
2023年1月に発表され、GitHubでサンプルが公開されています。2023年6月現在、まだ正式版はリリースされていない状況です。
「VALL-E」を使えば、声優やアナウンサーなどがすべての文章を読み上げずとも、高速に音声を生成することができるようになります。また、もともと読んでいない文章を編集して付け足すなど、音声コンテンツの編集がより自由になるでしょう。
Tome(トーム)
「Tome」とは、資料作成・プレゼンテーション作成に特化した生成AIツールです。テキストを入力するだけで、プレゼンテーション資料がすぐに作れてしまいます。
「Tome」を用いてプレゼンテーション資料を手軽に作成できれば、本当に必要な業務により多くの時間を振り向け、集中することができるようになるでしょう。
製造元は、米国のスタートアップMagical Tome社で、すでに全世界でユーザー数300万人以上、4,300万ドル以上の資金調達にも成功しています。
「Tome(トーム)」には「Free」「Pro」「Enterprise」の3つのプランがあり、「Enterprise」プランの料金については問い合わせが必要だということです。
PKSHA(パークシャ) Chatbot
「PKSHA Chatbot」は、国内発のAIスタートアップ、PKSHA Technology社が提供しているAIチャットボットサービスです。
「PKSHA Chatbot」を使えば、24時間365日対応のチャット形式のカスタマーサポートなどの機能を、Webサイトに数行のタグを埋め込むだけで簡単に作成できます。国内企業が自社開発したAIエンジンなので、高い日本語精度を誇っています。
「PKSHA Chatbot」はFAQを作成する際にも威力を発揮します。新しくFAQを作成する際には、生成AIを用いてFAQを新規作成する時間を大幅に削減できるそうです。
「PKSHA Chatbot」の料金については、PKSHA Technology社にお問い合わせください。
生成AIサービスの強みを活かしましょう
今後もより機能が充実していくことが予想されている生成AIサービス。これからの時代のビジネスパーソンは、もはや生成AIサービスなしに仕事することはできなくなるでしょう。早いうちに触れておいて、自分なりの使い方を確立しておくことが重要になるはずです。ぜひそれぞれのサービスの特徴を把握し、使ってみてください。
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(編集:創業手帳編集部)