激化するエンジニア採用を成功させよう!雇用の必要性やおすすめサービスをご紹介

創業手帳

エンジニアの採用は困難を極めている現状


エンジニアの採用は、近年困難な状況になっています。求人倍率が増加傾向にあり、仕事はすぐに見つかるだろうと考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、実際は企業側はエンジニアの採用で苦戦を強いられているのが現状です。

今回は、エンジニアの確保が難しくなっている現状や社内SEの必要性、エンジニアを採用する際のポイントを解説します。
実際にエンジニアの採用で苦戦している場合にも、ぜひ参考にしてみてください。

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エンジニアの求人倍率は増加傾向にある

ITエンジニアやクリエイターの求人倍率は、「レバテック株式会社」の調査によると2022年12月の段階で15.8倍となっています。
また、厚生労働省が発表した2023年3月分と2022年度分の一般職業紹介状況によると、2023年3月の有効求人倍率は1.32倍、新規求人倍率は2.29倍、2022年度の平均有効求人倍率は1.31倍でした。

求人数に関しては、2022年12月の段階で前年の同じ月と比べると1.28倍となっています。
転職を希望する人の数も右肩上がりとなっていて、新型コロナウイルス感染症の影響が少なくなってきたと考えられます。
転職を希望する人も増えているので、一見すると問題ないように見えるものです。

しかし実際は、一筋縄ではいかない状況になっているのが現状です。そのため、エンジニアの採用は激化しているといわれています。

エンジニアの採用が難しい原因

エンジニアの採用が激化している背景には、いくつかの原因が存在しています。具体的にどのような原因があるのか、いくつかピックアップしてご紹介します。

即戦力となるエンジニアを求める企業が増加している

エンジニアの採用が激化している背景には、即戦力として活躍できる人材を求める企業が増えていることが考えられる理由のひとつです。
昨今は外部環境の変化が著しいため、臨機応変に対応できるようなスキルを持つ人材を求める企業が多く、即戦力として現場で活躍できるエンジニアを採用したいと考えています。

未経験の求職者ももちろんいますが、経験者を採用したい企業が多いので競争が激化しています。
20~30代で経験を持つエンジニアの場合、複数社から内定をもらえるかもしれません。

優秀なエンジニアを見極めることが難しい

企業は優秀なエンジニアを採用したいと考えますが、本当に優秀かどうかを見極めることは困難です。
ほかの業種とは違い、スキルや実績を具体的に示しにくいことが理由のひとつとして挙げられます。企業が求める人材とのミスマッチが起きやすい業界です。

新卒のエンジニアは特にミスマッチが起きやすいようです。
人事担当者がエンジニアの業務を詳しく知らない場合も多く、どのようなスキルを持つエンジニアを採用すべきなのかを見極められないことも問題点として考えられます。

企業側の条件がエンジニアにとって魅力的ではない

企業がエンジニアに提示する条件が必ずしも求職者にとって魅力的とはいえません。条件が合わないことも珍しくないのが現状です。
他社と比較したストロングポイントを明確にできていないと、採用したいと思っても内定を承諾してもらえないことが多くなります。

また、優秀なエンジニアが在籍する企業では、離職を防ぐために待遇を良くしているケースも珍しくありません。
待遇の良い企業で働きたいと考えるのは当然で、転職を考えにくくなります。その結果、転職市場に優秀なエンジニアは出てこなくなります。

エンジニアの働き方や採用方法の多様化

エンジニアとして働く人は、仕事をどれだけ効率的に行うかを意識しているケースが多くあります。
残業を推奨している企業や副業を禁止している企業は、昨今の働き方改革とは逆の行動を取っているとみなされます。
そのような体制だと、優秀なエンジニアも応募したいとは思わないのは当然です。

また、リモートワークを導入することもエンジニアを採用しやすくするポイントです。
それぞれが効率的に仕事に取り組める環境を整えることを重視し、働き方を変えていくことも検討してみてください。

社内SEの採用は必要?役割や雇用のメリットとは


社内SEは、前述したように会社員として働いているシステムエンジニアです。主な役割は、自社で使うシステムの企画立案をはじめ、開発・構築・運用・保守です。
業務内容は企業によって異なり、IT関連のヘルプデスク業務やIT資産の管理、ネットワークの管理などを行う場合もあります。

さらに、ITに関する知識を活かし、業務の効率化を行うことも社内SEが担う重要な役割です。
社員とコミュニケーションを取らなければいけない場面もあるため、コミュニケーション能力の高さも求められます。
社内SEが追加機能の開発などを行う場合は、外部の業者や派遣社員のマネジメントを担うケースもあります。

エンジニアとしての知識やスキルだけではなく、幅広い能力が必要になるのが社内SEです。

社内SEは自社のシステムを支える人材

業務内容は企業によって異なりますが、前述した一般的な業務のほかにも、ITに関する知識を活かし、業務の効率化を行うことも社内SEが担っています。
社員とコミュニケーションを取らなければいけない場面もあるため、コミュニケーション能力の高さも求められます。
社内SEが追加機能の開発などを行う場合は、外部の業者や派遣社員のマネジメントを担うこともあるかもしれません。

エンジニアとしての知識やスキルだけではなく、幅広い能力が必要になるのが社内SEです。

社内SEを雇う3つのメリット

社内SEを雇うことによって得られるメリットもあります。続いては、社内SEの採用で生まれるメリットを3つピックアップしてご紹介します。

経営視点で自社に合ったシステムの開発・運用ができる

社内SEは、ITシステムの導入や普及、改善を実現するために必要な知識を持っています。そのため、業務改善やコスト削減などを推進する際にも役立つ知識ばかりです。
企業自体の成長や生産性を向上させるためには、経営視点でシステム開発や運用をしなければいけません。

社内SEであれば、長いスパンで見た時に戦力になってくれる存在であり、企業にとって大きなメリットになります。

社内インフラを安定させられる

社内SEがいれば、社内インフラを安定させることにもつながります。システム開発から保守まで内製化できるので、柔軟なシステムを構築できます。
SE自体が社内の状況を理解していることで、効果的なIT戦略の立案や生産性を高めるための方法などを提案してもらえる点も大きなメリットです。

トラブルが起こった時はスピーディに対応し、被害を最小限に抑えることも重要な役割です。そのためには、報告・連絡・相談を適切に行わなければいけません。

社内のITリテラシーを強化できる

社内SEの雇用で、ITリテラシーを強化できることもメリットとして挙げられます。なぜなら、社内SEが社員に対して教育を行えるためです。

ITリテラシーはITに関する理解を深め、活用する力を意味します。
メールの送受信やキーボードを使ったタイピングなどの基本的なスキルはもちろんのこと、SNSに個人情報を投稿しないことやID・パスワードを第三者に教えないなどのプライバシー保護の知識などが含まれます。

エンジニア採用を成功させるための5つのポイント


採用が激化している中でも、優秀なエンジニアをしっかり獲得できている企業はあります。
優秀なエンジニアを採用するためには、いくつか押さえておきたいポイントがあり、以下にご紹介します。

採用市場を把握した上でペルソナを設計する

優秀なエンジニアを採用するためには、採用市場がどのような状況になっているかを把握し、ペルソナを設計する必要があります。
ペルソナは商品やサービスを利用する顧客層のことで、ターゲットとなる層を絞るために設計されるものです。採用活動においても、ペルソナの設計は役立ちます。

採用したいと考える人材の要件と採用できる可能性がある人材の要件を加味した上で、ペルソナを決めてください。
ペルソナを見誤ってしまうと、採用活動が進まなくなることが多くなるので注意する必要があります。
年齢・性別・役職・年収・居住地・趣味・ライフスタイルなど細かく設定することがポイントです。

採用したい人材を考えてしまいがちですが、重要なのは採用できる人材を知ることです。

現場と連携して採用活動を進める

現場と連携することも、採用活動を進める中で重要になります。
人物要件やターゲットの設定などを行ったら、現場で働くエンジニアに確認してもらい、魅力的な内容か判断してもらいます。
エンジニアには専門的な知識も必要になるので、現場との連携は必要不可欠です。

応募者が保有するスキルや実績なども現場のエンジニアでなければ、判断や評価が難しい場合もあります。
そのため、採用活動を行うのであれば、どのフェーズであっても現場の意見を参考にしてみてください。
現場との連携が適切にできている企業では、求めている人材に近い理想のエンジニアを採用できる可能性が高くなります。

書類以外からスキルや人柄を判断する

採用活動は、書類選考からスタートするのが一般的です。書類には経歴や保有するスキルなどが書かれているので、求める知識やスキルを有する人物か判断できます。
しかし、コミュニケーション能力などは書類から読み取ることはできません。

書類選考では、少しでも多くの求職者に会うことで、理想の人材に巡り会える確率が上がります。

実際に会ってみると思っていた以上に好印象だと感じる求職者もいます。スキルや人柄を重視して採用したエンジニアであれば、ミスマッチを防げるでしょう。

採用フローはなるべく短くする

エンジニアの採用フローは長くなってしまいがちです。面接の回数が多く、ほかから先に内定が出てしまうといったパターンも珍しくありません。
他社に人材が流れないよう、採用フローはできるだけ短くしてください。

求職者と連絡をこまめに取り、日程調整を適切に行うことが重要です。また、内定後のフォローも必要不可欠です。
複数の企業からに内定をもらっていることもあるため、フォローを怠ると辞退されるリスクが高まってしまいます。

内定を出したら、自社のエンジニアと交流できる機会を設けるのもおすすめの方法です。
そうすることで、内定者にとってその企業で働くことが具体的にイメージでき、内定の取消しを防げます。

条件や採用方法を見直して臨機応変に対応する

エンジニアの採用は激化しており、うまくいかないことも少なくありません。そのような状況下で採用活動が進まない場合は、条件や採用方法の見直しを行う必要があります。
状況に合わせて臨機応変に変更などの対応ができるかがターニングポイントです。

ターゲットとなる人材とに接点を増やすため、採用方法を変える方法もあります。
人材紹介サービスや転職イベントを利用したり、直接スカウトできるダイレクトリクルーティングを取り入れたりするのもおすすめできます。
また、関係者から人材を紹介してもらうリファラル採用もあり、どれが自社に合っているかを考えてみてください。

エンジニア採用におすすめのサービス


エンジニアを採用する際に、人材紹介サービスを利用するケースも多くあります。最後に、エンジニア採用におすすめのサービスを3つご紹介します。

レバテック

「レバテック」は、ITキャリアの新しい可能性を見つけ出すためのサービスを提供しています。
IT専門なので、それぞれのキャリアを活かした転職先を見つけやすくなっています。隠れた優良求人や案件に出会えることも、同サービスを利用するメリットです。

正社員だけではなく、フリーランスとしてのキャリアを広げることもできます。
フリーランスが仕事を獲得するために必要な営業活動をサポートしてくれる点も大きなメリットのひとつです。
企業にとっても、多くの人に出会えるチャンスを掴めるサービスです。

Forkwell Jobs

「Forkwell Jobs」は、こだわりの条件で求人を検索可能で、条件には一部リモート可やフルリモート可、言語未経験可などがあります。
下限・上限年収で求人を検索することも可能で、理想の企業を見つけやすくなるでしょう。

どのようなスキルを持っているかによって、応募できる求人が異なります。
そのため、同サービスでは、Ruby・PHP・Perl・Ruby on Rails・JavaScriptなどのスキルから求人を探せるシステムも導入しています。

幅広い知識を持つ人材が利用しているので、同サービスを使った採用活動も検討してみてください。

Green

「Green」は、転職をよりカジュアルなものにするためのサービスを提供しています。
IT業界でも最大級の求人数を誇っているため、理想の職場を見つけられる可能性も高まります。
企業の写真を多く掲載しているので、どのような雰囲気なのかを知ることができるのも同サービスの強みです。

求人は誰もが知っている大手企業もあれば、急成長を遂げるスタートアップ企業もあります。
自分の働き方に合わせて企業選びができる点も魅力のひとつです。「Green」は知名度が比較的高いので、採用活動に利用する価値は大きいといえます。

まとめ

エンジニアの採用活動は激化しているのが現状です。有効求人倍率は高いのですが、応募者がなかなか来ないなどのケースも見られます。
即戦力となる優秀な人材が離職しないことも理由のひとつです。
良い人材を採用するためには、現場と連携を図ることや市場を把握してペルソナを設計すること、採用のフローを短くすることなどのポイントがあります。
また、書類からはわからない人柄やスキルを見極めることも重要なポイントです。

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