会社の創立記念は何をする?イベントを開催する目的やアイデア例を紹介

創業手帳

社内?社外?会社の創立記念イベントを考えよう


会社の創立や設立を記念して開催されるイベントは、従業員や取引先とのコミュニケーション向上や、プロモーションによる企業発展に向けた大切な行事です。
しかし、創立記念のイベントを開催する目的や具体的な内容を理解していない人も多いかもしれません。

そこで今回は、会社の創立イベントを紹介するとともに、開催する目的について解説していきます。
イベントのアイデアや準備方法なども紹介するため、創立記念イベントの開催を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

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会社の創立記念でイベントは開催すべき?


会社の創立記念を迎えるにあたり、イベントを開催すべきか悩んでいる人もいるかもしれません。
イベントといっても、「どういった内容なのか」「時期はいつ頃なのか」と疑問を抱いている人もいるでしょう。
そこで、創立記念のイベントの内容や開催する時期などを紹介していきます。

創立記念のイベントとは

会社創立の節目を記念して開催される行事が創立記念イベントです。
5年や10年単位で実施する企業が多い傾向ですが、節目のタイミングは企業によって異なります。
数年単位で周年行事を展開する企業もあれば、10年や20年、30年など、大きな節目のタイミングで大々的なイベントを打ち出す企業も。

また、行事は社内向けや社外向けの2種類に分けられ、内容も企業によって異なります。
それぞれの会社の個性が表れるため、社内だけではなく社外の人たちにも注目されるイベントも多いです。
どういった形態で開催するのか、目的を明確化させて開催するイベント内容を決めてください。

創立イベントを実施する時期

創立記念のイベントを開催する場合、実施時期を悩む担当者も多いかもしれません。
実施するタイミングは規模や組織によって違いがありますが、一般的には会社の設立日や記念日に合わせて実施されます。
会社が開催するイベントであれば、会社の設立日や創業日などに開催することも多いです。

一方、飲食店であれば、お店の開店日に合わせて行事を行うケースが多いです。内容を考慮して、会社にとってベストなタイミングでの実施を検討してみてください。

会社の創立記念イベントを開催する目的


会社の創立記念イベントを開催する目的について解説していきます。

従業員への感謝

イベントを開催する目的のひとつは、「従業員への感謝」です。
会社は従業員の働きによって成り立っており、従業員一人ひとりが活躍することで発展します。
そのため、従業員の日々の頑張りに対して感謝や労いの気持ちを伝えるために、社内向けのイベントを開催することもあります。

イベントで会社のトップから直接感謝されれば、会社に対する気持ちにも変化が表れるでしょう。
「会社に貢献できているのか」「自分は役立っているのか」などと不安を抱える従業員のためにも創立記念イベントは役立ちます。

企業理念の理解促進

同じ目的を持った人が協力していかなければ会社の発展は見込めません。イベント開催によって、会社の理念や方針などを見直すことが大切です。
創立記念イベントは、会社の歴史を振返り、歩んできた道のりを共有するだけではなく、理念や方針を再確認するチャンスです。

理解促進を目的に行事を実施すれば、共感や共有がしやすくなるため、理解促進を図るには役立つでしょう。
会社の結束を高めるためにも、創立イベントの開催を検討してみてください。

従業員のモチベーションアップ

従業員のモチベーションをアップさせるためにも、創立記念イベントは開催されます。
モチベーションは、仕事の創業効率アップやスピーディーさにも影響を与える重要なもおのです。
従業員のモチベーションが上がらなければ、作業効率が落ちて生産性が低下するだけではなく、退職リスクも高めてしまいます。

社内向けのイベントを開催し、従業員に対して感謝の気持ちを伝えることで、従業員エンゲージメントがアップし、モチベーションの向上が目指せるでしょう。
帰属意識が高まれば、生産性や人材の定着率の向上などにも役立ちます。

社内コミュニケーションの促進

所属している部署やチーム以外の従業員と接する機会が少ない人もいるでしょう。創立イベントは社内のコミュニケーションを活性化させ、会社の一体化に役立ちます。

普段接する機会の少ない従業員同士が交流するため、新しいアイデアの創出や連携強化につながり、チームワークの向上も期待できます。
風通しの良い企業風土がもたらされれば、意見交換もしやすくなり従業員が抱えるストレスも軽減するかもしれません。
意思疎通が円滑になれば業務効率の促進にもつながるので、会社の収益にも良い影響を与えます。

異なる部署と連携を強化したい場合や、組織変革、組織の活性化を目指している場合には、社内向けイベントの活用を検討してみてください。

ビジネスチャンスの創出

規模の小さな会社や知名度が低い会社でも、創立記念のイベントの内容によってはビジネスチャンスを創出する効果が期待できます。
ユニークで話題性のあるイベントを開催できれば、メディアからの注目を集められる可能性があるためです。

地域メディアや業界メディアなどに取り上げてもらえれば、人や企業の目に付く機会が増え、ビジネスチャンスも増加します。
また、SNSで拡散されることで、より多くの人々の目に留まるはずです。

会社の創立記念は何する?イベントアイデア7選


会社の創立記念イベントを開催した経験がなければ、不明な点も多いかもしれません。
ここでは、イベントのアイデアを7つ紹介していくので、具体的な内容に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

スピーチやプレゼンテーション

創立記念イベントで定番の催しが、スピーチやプレゼンテーションです。
感謝の気持ちをスピーチで伝えることで、参加した従業員のモチベーションアップが期待できます。

また、プレゼンテーションの実施では、会社の業績や新事業などを発表することで、取引先や顧客に対しても会社の展望をアピールすることに役立ちます。
理解を深めてもらうためにも、わかりやすい資料の作成や説明をすることが重要です。

記念式典やパーティー

記念式典やパーティーの開催は、創立記念の催しとして開催されることが多いイベントです。
ホテルのパーティー会場を貸し切って、盛大に開催する会社も多いです。
また、従業員や取引先だけではなく、家族や関係者、株主などを招待するケースもあります。
記念式典に対して堅苦しいイベントを想像する人もいますが、企業によって様々な催しが開催されています。

  • オープニング映像の上映
  • 外部講師を招いてのトークイベント
  • 外部ゲストを招いたエンターテインメント企画

パーティーを開催するノウハウがない場合には、イベント専門会社に依頼をするのもおすすめです。
コストはかかりますが、従業員や取引先の人たちを満足させるような盛大な記念式典の開催を目指せます。

社内表彰式

従業員の満足度や充実度、モチベーションをアップさせるために有効なイベントが社内表彰式です。
優秀な成績を収めた従業員に対して、以下のような賞を与えることが多くあります。

  • 新人賞
  • 奨励賞
  • 社長賞
  • 永年勤続賞

ほかにも、会社オリジナルの賞を作って表彰することもおすすめです。
賞状をはじめ、豪華景品や金一封を贈呈すれば、受賞者だけではなく、ほかの従業員のモチベーションもアップさせられます。
ただし、選考基準が不明瞭であれば会社に対する不信感を招く要因にもなりかねないので、選考基準やフローを前もって明確化させておくことが大切です。

周年イベント用のロゴ

企業の歩みを可視化して周年イベントを記憶に残せる魅力を与えられるのが、ロゴの作成です。
単に「5周年」や「10周年」と口頭だけでアピールするよりも、視覚的に訴求することでインパクトを与えられます。
また、創立を記念するロゴを作成すれば、記念式典やパーティーの招待状や、ノベルティなどにも使用できます。

ロゴはデザインを制作会社に依頼したり、従業員から応募してもらったりすることがおすすめです。
アイデアが採用された従業員に対して記念品を贈呈することも可能です。そうなれば、従業員の関心は周年事業に集まるので、統一感を生み出せます。

特設サイト

創立記念事業をより多くの人に認知してもらう方法として、特設サイトが挙げられます。特設サイトで発信する内容として、以下のような例が挙げられます。

  • 代表者の挨拶動画
  • 企業の歴史や歩みをアニメーションやドラマで制作
  • 商品の開発ストーリー掲載
  • 特集記事の作成
  • 企業年表
  • キャンペーン

多くの人に特設サイトの存在を知らせるためにも、自社サイトやSNSをはじめ、プレスリリースやメールマガジンなど、あらゆる方法で周知させていくことが大切です。

記念グッズ

創立記念グッズを制作する企業も存在します。
ただし、イベントが社内向けか社外向けかによって好まれるグッズの内容に違いがあることに注意が必要です。

社内向けイベントであれば、以下のような従業員に役立つグッズを選んでみてください。

  • ボールペン
  • ネームペン
  • USBメモリー
  • モバイルバッテリー
  • マウスパッド

一方の社外向けには、ドリンクやお菓子などを配布することで幅広い年代の人たちに喜んでもらえます。
また、プレゼント企画を開催する場合には、創立イベントのロゴが入ったアイテムを作ることもおすすめです。
タンブラーやエコバッグなど、特別感のある商品の開発を検討してみてください。

会社の創立記念イベントの準備方法・決め方


最後に、会社の創立記念イベントの準備方法や、内容の決め方を解説していきます。

イベントの決め方

創立記念イベントの進め方は以下の通りです。

①準備
1年以上前から創立記念の準備を進めることが一般的です。
イベントの規模や内容に応じて、余裕を持った準備期間を確保しておくことが大切です。
1年以上前からの準備が難しい場合には、最低でも半年前を目安に準備期間を設けてください。
準備段階では、以下のような計画を立てていきます。

  • 創立記念イベントの目的や社内向け、社外向けなどの方針を決める
  • 予算の決定
  • 体制の決定
  • コンセプトの決定
  • 各企画の立案、決定、構築

②実行
イベントを開催することを知らせるためのプロモーションを実施したのち、最終調整を行い、修正や追加の手配などを実施します。
周年事業を成功させるためには、社員を巻き込みながらイベントを盛り上げることが大切です。

③振返り
創立イベントの実行後は、振返りも必須です。目的を果たせたか、反省点はなかったか、様々なことに対して振返ってみてください。
成功点や改善点を共有し、記録することで次のイベントに活かせます。

アイディアの出し方

創立記念のイベントの内容について悩む人もいるかもしれません。アイデアの出し方として、以下のようなことを参考にしてみてください。

  • 他社事例を参考にする
  • 従業員に対してアンケートをとる
  • SNSでリサーチする

インターネットで検索すると、他社の事例が出てきます。ほかの企業の周年事業を参考にして開催することもおすすめです。
また、SNSにも各企業のアイデアが豊富にあり、参考になります。
なお、どのようなイベントを開催したいか、従業員にアンケートをとる方法もあります。
従業員がやりたいイベントを開催すれば、エンゲージメントの向上やモチベーション向上にも役立つでしょう。

成功を目指すためにも、創立イベントの運営経験がある従業員をチームに入れることを検討してください。
企画や準備など、イベントを開催するまでには多くの工程があるため、経験者であれば効率的に準備を進められます。
ただし、未経験者を一定数参加させて、次回以降のイベント開催に備えることも大切です。

まとめ・創立記念イベントでエンゲージメントの向上や理念浸透の実現を目指そう

会社の創立記念を祝うイベントは、従業員のエンゲージメントの向上や、理念浸透を実現するために大きく役立ちます。
ビジネスチャンスを広げるためにも絶好の機会です。成功を目指すためにも、準備期間には余裕を持って計画を立ててください。

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(編集:創業手帳編集部)

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