横浜の女性起業家が集結 「横浜女性起業家COLLECTION2019」開催レポ

創業手帳woman

横浜女性起業家COLLECTION2019の様子をお伝えします

(2019/09/05更新)

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください

2019年9月5日に、横浜市で、同市経済局主催の女性起業家向けイベント「横浜女性起業家COLLECTION2019」が開催されました。高島屋など百貨店を中心とした企業と市が連携して行っている事業で、女性事業主によるブース出展や、横浜市を中心に事業を展開する起業家によるピッチコンテストが行われました。

ユニークな事業を展開している出展者の紹介とともに、当日の様子をお伝えします。

出展事業もバラエティ豊か

同イベントは今年で2回目を迎えました。今回、53店の出展があり、会場はフリーマーケットのような形で、各事業のプロダクトやサービスに触れることができる空間になっていました。創業手帳編集部で、何名かの出展者に事業や立ち上げのきっかけについて聞きました。

横濱未来堂の菅谷代表

横濱未来堂は、3分でカンタンに着付けることができる「フチュール着物」を売り出しています。代表の菅谷久美子氏は、もともと外資系の仕事に携わる中で、「外国で着物を着たいけれど、自分で着付けることができないし、専門家もいないから難しい」という声を多く聞いたことをきっかけにフチュール着物を着想したとのこと。今回のブースでは、アフリカの伝統的な布素材を用いた浴衣などを展示していました。今年12月に法人化を予定しており、今後はアフリカでの事業展開も考えているそうです。

きものりぼんの五十嵐代表

株式会社きものりぼんは、世界中の衣服の素材を組み合わせたバッグを制作・販売しています。代表取締役の五十嵐晴予氏は、バッグデザイナーとして個人事業を始め、今年1月に法人化。ブースは、着物の素材とアメリカのデニム生地、フランスのリボン刺繍など、多国籍の素材からなるユニークなバッグがずらりと並び、来場者が次々手に取っていました。

こころBOOKの西村氏

こころBOOK代表の西村友美氏。主に高齢者向けに、家族写真を整理し、アルバムにして後世に残す事業を展開しています。依頼者の自宅に直接訪問し、多くの写真をどのような形で選び、残すのかサポートしています。依頼者と深く向き合いながら行う必要があり、今後西村氏と同じサービスを提供できる人材を育成し、事業の拡大をする予定です。

風姿花伝の志賀氏と朱氏

株式会社風姿花伝代表の志賀由美乃氏と朱安娜(しゅ あんな)氏。もともと志賀氏と朱氏が個人で中国茶を布教する活動を展開していましたが、事業拡大のため法人化。朱氏による中国茶のカウンセリングや、教室、お茶の販売を手掛けています。今後、朱氏が持つ専門的なノウハウを伝え、事業をつなげていくための人材育成をしていくそうです。ブースは朱氏の中国茶カウンセリングを受ける来場者で賑わっていました。

学生枠で参加したすみれこ氏

今回、初の試みとして、現役学生による出展枠も設けられていました。すみれこ氏は、自身のイラストをあしらったTシャツやポストカードなどを販売する「すみれこストア」を出展。大学に入学と同時に商品を作り始め、将来はアーティストとして独立することも考えているそう。横浜市では学生の個人事業主や起業家も応援していくようです。

ピッチイベントの最優秀賞は、オーケービーコーディネートの大久保佳代子代表

イベント会場では、横浜市が展開している女性起業家プレゼンテーションプログラム「CHEER!」も開催。横浜を中心に事業を展開している4人の女性起業家が登壇し、自身の事業についてピッチを行いました。

最優秀賞に選ばれたのはオーケービーコーディネートの大久保佳代子代表。同社は中小企業の海外取引をサポートする事業を中心に展開しており、規制や承認の確認から海外企業との交渉⇒取引成立⇒貿易実務までをワンストップで担っています。プログラム終了後、大久保氏からコメントを頂きました。

「海外企業との取引には、新たな発見やチャンスが沢山あります。私達は、そのことを日本の中小企業の方々にもっと知ってもらい、海外と日本の架け橋となるような存在になりたいです。企業の海外取引をサポートしながら、将来的には、私達のように海外との取引や進出をサポートするサービスが沢山出てきて、一緒に盛り上げられるような環境づくりができればいいなと考えています」

横浜の女性起業家支援を盛り上げる

横浜市経済局の中小企業振興部経営・創業支援課の奥住有史は、イベントの手応えについて

「プロダクトやサービスをより広めたいと考えている事業主と、新しいアイデアや商品をクローズアップしたい百貨店などの大手企業を結びつけるとても意義のある事業だと考えています。提携する企業の数を今後も増やし、女性起業家のバックアップを促進していきたいです」

と語りました。女性起業家の支援に力を入れている横浜市。イベントの拡大とともに今後さらに注目を集めそうですね。

関連記事
経営者から横浜市長へ “おもてなし経営”から生まれた林文子氏の組織論
経営者から横浜市長へ 林文子氏に聞く横浜市の女性起業家支援策

創業手帳
この記事に関連するタグ
創業時に役立つサービス特集
このカテゴリーでみんなが読んでいる記事
カテゴリーから記事を探す
今すぐ
申し込む
【無料】