【農林水産省】「令和5年 農業経営体の経営収支」

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2024年12月24日、農林水産省は、「令和5年 農業経営体の経営収支」を公開しました。

農業経営統計調査「営農類型別経営統計」は、農産物の販売を目的とする農業経営体の収支状況等の経営の実態を明らかにし、農業行政の基礎資料を整備することを目的としています。

経営組織別にみた農業経営収支

全農業経営体

全農業経営体(個人経営体及び法人経営体)における全営農類型平均の農業粗収益は1,247.9万円で、前年に比べて7.1%増加しました。これは作物収入や畜産収入等が増加したためです。

一方、農業経営費は1,133.7万円で、前年に比べて6.2%増加しました。これは、肥料費や飼料費等が増加したためです。

この結果、農業所得は114.2万円となり、前年に比べて16.3%増加しました。

主業経営体

主業経営体における全営農類型平均の農業粗収益は2,184.8万円で、前年に比べて7.3%増加しました。

一方、農業経営費は1,780.6万円で、前年に比べて6.4%増加しました。

この結果、農業所得は404.2万円となり、前年に比べて11.4%増加しました。


国内のさまざまな産業では、原材料やエネルギー価格の高騰により、生産コスト増という課題に直面しています。

農業でも生産資材価格や人件費の上昇が経営に影響を与えています。そのため、価格転嫁や生産性向上などの取り組みにより、売上を向上させることが必要です。

「令和5年 農業経営体の経営収支」では、農業経営体の収支データを確認することができます。このデータによれば、粗収入と経営費(コスト)のどちらも前年に比べて増加しており、粗収入のほうが若干増加率が高く、全体として農業経営は順調であると見て取れます。

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