創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2024年10月31日途上国において中小零細事業向け小口金融サービスを展開する「五常・アンド・カンパニー」が175億円調達

2024年10月25日、五常・アンド・カンパニー株式会社は、合計175億円の資金調達を実施したことを発表しました。
五常・アンド・カンパニーは、アジア・アフリカの12か国で事業を展開するグループ会社を通じ、途上国において中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開するホールディングスカンパニーです。
2024年3月時点で1万人を超えるグループ従業員を擁し、グループ合算の顧客数は240万人、連結営業貸付金は1200億円を突破しています。
シリーズFラウンドで調達した資金は、インドやタジキスタンを中心とした既存グループ会社の成長に向けた財務基盤強化とデジタル化の推進、アジア・アフリカ地域において金融包摂に取り組む事業者への出資などに充当します。
この一環として、アフリカ最大級のマイクロファイナンスグループであるBaobab Groupへの出資を通じ、アフリカに進出したことを2024年10月4日に発表しています。
日々の暮らしを支える報酬だけでは、貯金を増やすのが難しく、教育費や新しいビジネスの立ち上げ資金を確保することも困難です。
新興国や途上国では、貧困層向けの金融サービスが不足しており、彼らが新しい事業を始めるための資金や、仕事に必要な機材(車など)を手に入れるのも難しい状況です。これが生活改善への大きな障害になっています。
こうした問題を解決する方法のひとつが、貧困層や低所得者向けに小規模な金融支援を行う「マイクロファイナンス」です。
マイクロファイナンスは、グラミン銀行とその創始者ムハマド・ユヌス氏が2006年にノーベル平和賞を受賞したことで、貧困削減の手段として注目され、さまざまな公的機関や国際機関、企業が積極的に取り組むようになりました。
また、SDGs推進の影響もあり、社会課題の解決を目指す企業や分野への投資を通じ、経済的なリターンと社会的なリターンの両立を目指すインパクト投資が世界的に注目されています。この中でも、マイクロファイナンス事業はインパクト投資の重要な対象とされています。
社会的インパクト投資やESG投資の登場など、以前の資金調達状況とは大きな変化が訪れています。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | BtoB SDGs マイクロファイナンス 五常・アンド・カンパニー 新興国 株式会社 融資 貧困層 資金調達 途上国 金融 金融包摂 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年5月17日、株式会社ランプは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ランプは、テイクアウトに特化したモバイルオーダープラットフォーム「テイクイーツ」を提供しています。 自由に…
2024年10月7日、株式会社Meta Osakaは、総額約1億8000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Meta Osakaは、オリジナルメタバースの開発・制作、メタバース関連技術を活用…
2020年10月27日、りべる株式会社は、株式会社FIT、株式会社4との共同事業として、「SIGN HACK(サインハック)」を2020年10月27日に開始したことを発表しました。 「SIGN HAC…
2021年2月16日、株式会社東京は、総額3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エレベーター・ホールに設置するデジタル・サイネージ「東京エレビGO」を開発・展開しています。 完全…
2020年7月31日、、株式会社ミダスエンターテイメントは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アミューズメント施設へのゲーム・マシンのレンタル事業や、オンライン・クレーン・ゲ…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…