注目のスタートアップ

自然界の原理を応用した生成AI基盤モデルを開発する「Sakana AI」が資金調達

company

2024年9月17日、Sakana AI株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

シリーズAとして合計で約300億円の資金調達を完了しました。

Sakana AIは、進化や集合知など、自然界の原理を応用した生成AI基盤モデルの開発に取り組んでいます。

2024年3月に、新たな基盤モデルの開発手法である「Evolutionary Model Merge(進化的モデルマージ)」をリリースしています。

また、6月には、LLM(大規模言語モデル)を使ってLLMをより効率的にトレーニングする方法を発表しているほか、8月には、LLMを用いて「研究開発プロセスそのものを自動化する」という革新的な技術(名称:AIサイエンティスト)を実現しています。


AI(人工知能)は、コンピューターの可能性を飛躍的に拡大する重要なテクノロジーです。

AIの研究開発はコンピューターの黎明期である1950年代から続けられてきていますが、近年になって飛躍的に研究開発が進展し、急速に社会実装が進められています。

とくに注目されているのが、OpenAI社のChatGPTに代表される生成AIです。

ChatGPTはAIモデルとしてLLM(大規模言語モデル)を採用しており、従来までの言語モデルと比較して、自然な文章生成や汎用的なタスクをこなせるというその性能が大きな注目を集めました。

現在、AIに関するさまざまな研究開発が続けられている中で、Sakana AIは、新たな発想で次世代の生成AI開発に必要となる基盤モデルの開発を行っています。大規模な生成AIモデル開発では計算量の増大という課題を抱えていますが、Sakana AIは基盤モデル開発の効率化・高度化・自動化のための新たな手法を生み出すことに取り組んでいます。

事業の大きな成長には、資金調達を成功させることが肝心です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI AIスタートアップ Evolutionary Model Merge LLM Sakana AI トレーニング プロセス モデル 基盤 基盤モデル 大規模言語モデル 株式会社 生成AI 研究開発 自動化 自然 資金調達 進化的モデルマージ
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「CHILLNN」提供の宿泊券販売サービス「未来に泊まれる宿泊券」加盟数が開始1カ月で200施設を突破
2020年5月21日、株式会社CHILLNNは、「未来に泊まれる宿泊券」に加盟した施設数が200施設を突破したことを発表しました。 「未来に泊まれる宿泊券」は、2020年4月9日にスタートした、宿泊券…
手書き文字データ化サービス開発の「Cogent Labs」が資金調達
2019年1月30日、株式会社Cogent Labsは、資金調達を実施したことを発表しました。 AIを活用した手書き文字をデータ化するサービス「Tegaki」や、自然言語文章理解・分析サービス「Kai…
マンガアプリ「GANMA!」やデジタルアニメスタジオ「Qzil.la」などを展開する「コミックスマート」が28億円調達
2024年8月6日、コミックスマート株式会社は、総額28億円の資金調達を実施したことを発表しました。 コミックスマートは、マンガアプリ「GANMA!(ガンマ)」や、デジタルアニメスタジオ「Qzil.l…
AIとロボットで有機農業を推進する「トクイテン」が3.7億円調達
2023年10月26日、株式会社トクイテンは、資金調達を実施したことを発表しました。 トクイテンは、AIやロボット技術を活用した有機農業の栽培全体の自動化を進めています。 収穫・液体噴霧・防虫など、ロ…
中高生向けキャリア探究サービス「はたらく部」を運営する「RePlayce」が1.1億円調達
2024年7月5日、株式会社RePlayceは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 RePlayceは、中高生向けキャリア探究サービス「はたらく部」や、通信制高校サポート校…

大久保の視点

スタートアップワールドカップ九州大会:優勝は医薬品開発のStapleBio!熊本で開催
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の九州予選である「KYUSYU REGIONAL 2024」が、2024年8月27日(火)に開…
(2024/8/27)
「スタートアップビジネスMBA講座」明治大学MBAの執筆陣と出身起業家が解説
創業手帳代表も執筆陣に参加。注目のスタートアップ本 起業家教育が近年注目を浴びています。しかし、スタートアップはまだ新しい領域であり、不確実性も高く、学問に…
(2024/7/29)
世界最大級のビジネスコンテスト・スタートアップワールドカップ東京大会優勝はDigital Entertainment Asset山田耕三さん
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の東京予選である「TOKYO REGIONAL 2024」が、2024年7月19日(金)に開催…
(2024/7/19)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】