注目のスタートアップ

海洋性紅色光合成細菌を利用した二酸化炭素と窒素の固定技術を有する「Symbiobe」が8億円調達

company

2024年9月12日、Symbiobe株式会社は、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。

今回の資金調達により、累計調達額は約10.7億円となりました。

Symbiobeは、海洋性紅色光合成細菌を利用した二酸化炭素と窒素の固定技術を有する京都大学発スタートアップです。

この技術を用い、温室効果ガスの回収・活用を実現するプラントの構築や、温室効果ガスのアップサイクルを実現するプラットフォームの構築を行っています。

2023年12月に、紅色光合成細菌培養デモプラントの稼働(4000L)に成功しています。

現在、量産技術の早期確立と商業化を目的に、稼働量をデモプラント以上に引き上げた実証設備を山口県に建築し、研究開発を進めています。

資源化においては、農業向け有機質肥料、水産養殖用資料、人工シルク繊維などの開発を進めています。

今回の資金は、光合成細菌培養プラントのスケールアップ、バイオマス生産能力の拡大、プロダクトのプレミアム化に向けた研究開発の推進、研究開発の推進に必要な研究員をはじめとする人材の獲得などに充当します。


産業の近代化や社会の高度化により、大量の温室効果ガスが排出され、大気中の濃度が上昇しています。

二酸化炭素や、窒素、メタン、フロンなどの温室効果ガスは気候変動の主な原因とされており、気候変動を食い止めるため、温室効果ガスの排出削減が各所で求められています。

こうした状況下で、温室効果ガスを回収する技術は根本的な解決策として期待され、世界的に研究開発が進められています。

Symbiobeは、海水中に生息する海洋性紅色光合成細菌を利用し、二酸化炭素と窒素を固定し、農業向け窒素肥料や繊維素材などとして活用することで、ものづくりと温室効果ガスの削減を両立することを目指しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB GHG SDGs Symbiobe アップサイクル バイオテクノロジー バイオマス プラットフォーム 二酸化炭素 合成 回収 培養 大学発スタートアップ 実証 技術 株式会社 活用 海洋性紅色光合成細菌 温室効果ガス 研究開発 細菌 肥料 資源 資金調達 量産
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

おやつのサブスクリプション・サービス「snaq. me」運営の「スナックミー」が2.6億円調達
2020年9月3日、株式会社スナックミーは、総額約2億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、沖縄県のビール・メーカーであるオリオンビール株式会社とのコラボレーションで開発した、…
クラウド請求書処理お任せサービス「ペイトナー 請求書」(β版) 事前登録を開始
2022年3月14日、ペイトナー株式会社は、「ペイトナー 請求書」(β版)の事前登録を開始したことを発表しました。 「ペイトナー 請求書」は、請求書受領から取引先への振込までを代行して行うクラウド請求…
スペース・デブリ除去サービスに取り組む「アストロスケールホールディングス」が55億円調達
2020年10月13日、株式会社アストロスケールホールディングスは、総額約55億円の資金調達を実施したことを発表しました。 持続可能な宇宙環境を目指し、スペース・デブリ(宇宙ゴミ)除去サービスに取り組…
スキマバイトサービス運営の「タイミー」に香港と米国の機関投資家が新たに資本参画
2022年5月18日、株式会社タイミーは、セカンダリー取引ラウンドを実施し、香港・Aspex Managementと、米国・Woodline Partnersが新規株主として資本参画したことを発表しま…
商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が1億円調達
2022年6月2日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、台北市に本社を置く、国際的なODM設計・製造メーカーWistron Corporati…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集