注目のスタートアップ

農地管理支援ソリューションや営農支援ソリューションを提供する「サグリ」が10億円調達

company

2024年8月8日、サグリ株式会社は、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。

サグリは、衛星データをAI技術を用いて解析する技術をコアに、農地状況把握アプリ「アクタバ」や、作付け調査効率化アプリ「デタバ」、農地マッチングサービス「ニナタバ」、営農アプリ「Sagri」を開発・提供しています。

今後、民間企業向けの農地マッチングや、脱炭素事業による事業拡大を進めていく計画です。

今回の資金は、脱炭素事業などのプロダクト開発や、人材採用、グローバル組織体制の構築などに充当します。


日本の農業は、少子化による人手不足や、高齢化による生産性の低下、後継者不足、過酷な環境、気候変動、食料自給率の向上など、さまざまな課題を抱えています。

これらの課題を解決するために、農業ではテクノロジーの活用、いわゆるスマート農業が推進されています。

スマート農業では、IoTを活用してデータを取得し、農地の状態を可視化・把握することや、ロボットやAIによる農作業の効率化が実現されています。

そして昨今は、業務効率化と同時に持続可能な農業も推進されています。

世界では近代農業の環境負荷が批判されています。農業はとくに環境との結びつきが強い産業です。しかし近代農業は効率化のために環境に強い負担を与えており、持続可能な農業を確立するためのさまざまな取り組みが進められています。

たとえば日本の主食として重要な立ち位置にあるのが「米」ですが、水田は二酸化炭素の25倍の温室効果を有するメタンを多く排出していることが問題視されています。稲作によるメタン排出量は、日本国内の人間活動によって排出されるメタンの45%を占めています。このメタン抑制の取り組みとして中干し期間の延長や最適化などが進められています。

テクノロジーはこうした農業分野の環境対応において強力な道具となります。サグリは、農業を効率化するアプリの提供だけでなく、持続可能な農業を実現するための事業にも注力しています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Agritech BtoB Sagri アクタバ アグリテック ソリューション デタバ ニナタバ 営農 提供 支援 株式会社 管理 資金調達 農地 農地マッチング 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

韓国発ゴルフウェアのコミュニティ型EC「SOMUA CLUB」がリリース
2022年3月7日、株式会社ICBREAKは、「SOMUA CLUB(ソムアクラブ)」を正式リリースしたことを発表しました。 「SOMUA CLUB」は、韓国ゴルフウェアのコミュニティ型ECです。 コ…
ものづくり系マッチング・プラットフォーム「Linkers」運営の「リンカーズ」が7.5億円調達
2020年4月6日、リンカーズ株式会社は、総額7億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ものづくり系マッチング・プラットフォーム「Linkers」を運営しています。 契約しているコー…
難発現性タンパク質を大量生産できる生産プラットフォームを展開「KAICO」が資金調達
2020年5月26日、KAICO株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 九州大学のオリジナル・カイコを利用しカイコ・バキュロウイルス発現法により、生医療用研究試薬やワクチン、診断薬などの大…
AIによる不正ユーザー検知システム「Stena」提供の「ChillStack」が3,000万円調達
2020年3月31日、株式会社ChillStackは、約3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、AI特化型インキュベーターの、株式会社ディープコアです。 AI技術を用いた不正…
医療現場の事務作業効率化を支援する「AI問診Ubie」提供の「Ubie」が20億円調達
2020年6月4日、Ubie株式会社は、総額約20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 医療現場の事務作業効率化をサポートする「AI問診Ubie」や、生活者向けサービス「AI受診相談ユビー」を…

大久保の視点

スタートアップワールドカップ九州大会:優勝は医薬品開発のStapleBio!熊本で開催
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の九州予選である「KYUSYU REGIONAL 2024」が、2024年8月27日(火)に開…
(2024/8/27)
「スタートアップビジネスMBA講座」明治大学MBAの執筆陣と出身起業家が解説
創業手帳代表も執筆陣に参加。注目のスタートアップ本 起業家教育が近年注目を浴びています。しかし、スタートアップはまだ新しい領域であり、不確実性も高く、学問に…
(2024/7/29)
世界最大級のビジネスコンテスト・スタートアップワールドカップ東京大会優勝はDigital Entertainment Asset山田耕三さん
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の東京予選である「TOKYO REGIONAL 2024」が、2024年7月19日(金)に開催…
(2024/7/19)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】