注目のスタートアップ

iPS細胞由来の卵子を利用した生殖補助医療を開発する「Dioseve」が1億円調達

company

2024年6月28日、株式会社Dioseveは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Dioseveは、共同創業者である浜崎伸彦氏らが発明した独自技術である「DIOLs(Directly Induced Oocyte-like cells)」を用い、不妊治療法の開発を行っています。

「DIOLs」は、iPS細胞から短期間で卵子を作製する独自技術です。既存の卵子作製技術では必要不可欠だった高額な成長因子や高度な手技を必要とせず、安価かつ大量に卵子を作製することを可能としています。

今回の資金は、研究開発、グローバル展開を含めた人員拡充に充当します。


国立社会保障・人口問題研究所の「第15回出生動向基本調査」(2015年)によると、不妊を心配したことがある(または現在心配している)夫婦の割合は全体で35.0%、子どものいない夫婦では55.2%に上ります。

さらに、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦の割合は全体で18.2%、子どものいない夫婦では28.2%です。つまり、約5組に1組の夫婦が検査や治療の経験を持っていることになります。

少子化は国内における重要な課題のひとつであり、子どもを望んでいるにもかかわらず妊娠できない不妊の治療への取り組みは、今後ますます重要性が増していくと予測されます。

不妊にはさまざまな理由がありますが、その中でも自身で卵子を得ることができない人は根本的な解決策がありませんでした。

しかしその人の遺伝子から人工的に卵子を作りだす技術であれば、この問題を解決することができます。

このような背景のもと、Dioseveは、iPS細胞から安価かつ大量に卵子を作製できる独自技術をもとに、不妊治療法を開発しています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB DIOLs Dioseve Directly Induced Oocyte-like cells iPS細胞 ディオシーヴ 不妊 不妊治療 再生医療 利用 医療 卵子 株式会社 生殖補助医療 研究開発 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

がんなどの病変を光らせて特定化する蛍光診断薬(ナビゲーションドラッグ)を開発する「五稜化薬」が2.8億円調達
2023年7月31日、五稜化薬株式会社は、総額2億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 五稜化薬は、乳がんの体外診断薬(GCP-006)をリード製品として、食道がんなど複数のナビゲー…
子ども向けの国際交流事業を展開する「HelloWorld」
2024年8月30日、HelloWorld株式会社は、借入により総額1億8400万円の資金調達を実施したことを発表しました。 借入先は、株式会社沖縄銀行、株式会社三菱UFJ銀行、沖縄振興開発金融公庫で…
インテントセールスSaaSを提供する「Sales Marker」が15.1億円調達
2024年7月25日、株式会社Sales Markerは、総額15億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約23.5億円となります。 Sales M…
行政サポート生成AI「QommonsAI」などを提供する「Polimill」が資金調達
2024年10月3日、Polimill株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 Polimillは、行政サポート生成AI「QommonsAI(コモンズAI)」と、社会デザインプラットフォーム…
次世代電動モビリティを開発する「SMZ」が1.1億円調達
2023年8月23日、SMZ株式会社は、合計1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SMZは、次世代電動モビリティの開発を行い、国内向けブランド「VERACITY」とグローバル向け…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集