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訪問看護・介護の訪問スケジュールを自動作成するクラウドサービス「ZEST」などを提供する「ゼスト」が1億円調達

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2024年3月12日、株式会社ゼストは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ゼストは、訪問看護・介護の訪問スケジュールを自動作成するクラウドサービス「ZEST SCHEDULE」や、訪問看護・介護向け経営分析・人事評価・営業戦略支援システム「ZEST BOARD」、ケアマネジャー・ソーシャルワーカーにタイムリーな空き時間を共有できる「ZEST MEET」を提供しています。

また、資金調達の発表と同時に「ZEST」をフルリニューアルしたことも発表しています。

このフルリニューアルは、AIを搭載した自動スケジュール作成機能の搭載、予定・情報・コミュニケーションの一元化と電子カルテとの連携を実現する「ZEST HUB」のリリース、訪問以外の予定の一元管理、より安心して利用できるセキュリティ環境の構築などを特徴としています。

今回の資金は、さらなる機能改善、組織体制強化、マーケティング強化に充当します。


訪問看護や訪問介護では、人的リソースを最大限に活用するため、効率的な訪問スケジュールの作成が欠かせません。

しかしながら訪問スケジュールの作成は、訪問先の希望、訪問時間、勤務時間、スタッフのスキル、ルート最適化など、多岐にわたる要素を考慮する必要があり、膨大な時間が費やされていました。

さらには複雑で高度な作業となるため、業務の属人化が起きたりヒューマンエラーが発生したりしやすい領域でもあります。

そして訪問看護や訪問介護は、高齢化によってさらにニーズが高まっていくことが予測されています。そのため、効率化・自動化・省人化のニーズが高まっているのです。

ゼストは、訪問スケジュール作成を自動化するサービス「ZEST」の提供を通じ、訪問看護・訪問介護の課題解決を目指しています。

株式会社ゼストのコメント

このニュースを受けまして、株式会社ゼストよりコメントが届きました。

一色 淳之介(いっしき・じゅんのすけ)
株式会社ゼスト 代表取締役社長 CEO
東京大学大学院を卒業後、P&Gジャパンのマーケティング部門に所属し、日本及びシンガポールでヘアケアブランドのマーケティングに従事。その後、株式会社YCP Solidianceに参画し、パートナーとして、様々な企業に対するマーケティング、経営戦略、さらには新規事業立案等のコンサルティング支援を行う。2022年9月1日付けで株式会社ゼスト代表取締役社長CEOに就任。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

①セキュリティ対策の更なる強化
当社は2023年12月に情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格である「ISO/IEC27001:2022」の 認証を取得しておりますが、より安心してご利用できるセキュリティ環境を構築していく必要があること。

②技術革新による更なるプロダクト進化
開発人員の補強はもちろん、AI関連技術を含めた最新技術の導入と強化によりプロダクトの進化を継続すること。

③業界特化としてのニーズに適応
直近1年強の期間を通して、1,000社以上の在宅医療・介護事業所との対話の中で、業界特有の多様であり複雑なニーズを把握し、それらを業界特化システムとして素早く反映させていく必要があること。

・今後の展望を教えてください。

現在は訪問看護・介護ステーションや訪問診療クリニック向けに提供しており、すでに在宅医療業界で導入社数No.1を獲得できておりますが、2025年内に数千事業所(現在は数百事業所)への導入を目指してまいります。

・読者へのメッセージをお願いします。

人手不足が叫ばれる在宅医療・介護業界の更なるDX化促進に向けて、訪問看護・介護・診療のスケジュールを効率化し、ケアの質向上、働き方改革、経営改善により事業所の「こんなケア・運営がしたかった」を叶えてまいります。

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