注目のスタートアップ

フレッシュペットフード「ココグルメ」などを手がける「バイオフィリア」が3.7億円調達

company

2024年1月24日、株式会社バイオフィリアは、総額3億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

バイオフィリアは、犬用フレッシュペットフード「CoCo Gourmet(ココグルメ)」、猫用フレッシュペットフード「Miao Gourmet(ミャオグルメ)」を開発・販売しています。

ヒューマングレードの新鮮な国産肉・野菜を使用し、食材本来のおいしさや栄養価を実現する低温加熱調理にこだわるフレッシュペットフードです。

また、調理・配送・保管など、顧客に届くまでのすべての工程において人間の食品同等の基準で管理していることを特徴としています。

国内のフレッシュフードブランドとして初となる海外進出を進める計画であり、海外事業の足がかりとして台湾への進出を予定しています。

今回の資金は、海外進出に向けた販路開拓、人材採用の強化、新商品開発・広告宣伝による新規顧客獲得、サプライチェーン強化などに充当します。


少子高齢化によりペット全体の飼育頭数は減少傾向にあるものの、ペット市場自体は微増傾向にあります。これは、ペットの家族化が進んだことにより、1頭あたりの消費額が増加したことが主な要因です。

とくに消費額が増加しているのが、フレッシュペットフードに代表されるプレミアムペットフードや動物病院です。

従来から市販されてるペットフードは、原料である肉・魚・野菜などを粉砕し、加熱、成形したドライフードが主流です。

このうち安価なものは、人間用の食材としては適さないグレードの原料を利用することでコスト低減を図っていることがあります。

このことは消費者にも広く知られるようになっており、愛するペットにも人間品質のフードを食べさせたいというニーズが高まり、プレミアムペットフードの市場が拡大しているのです。

バイオフィリアのフレッシュペットフード「ココグルメ」は、フレッシュフードにおいて国内シェアNo.1(2022年)を誇り、累計販売食数1億2,000万食、会員愛件数20万頭を突破しています。

株式会社バイオフィリアのコメント

このニュースを受けまして、株式会社バイオフィリアよりコメントが届きました。

今回の資金調達の目的は何ですか?

リテール事業の強化や新商品の開発等、国内でも更に多くのお客さまにサービスを届けるのはもちろんのこと、海外進出にも積極的に挑戦するフェーズとなり、そのための布石として今回の資金調達があります。

この調達でバイオフィリアは明確に次のステージへと移りました。これまで以上に熱量を上げて、事業活動を愚直に展開していきます。

今後の展望を教えてください。

「動物の幸せから人の幸せを」というバイオフィリアの理念のもと、ココグルメでは「世界で最も愛されるブランドになる」という目標を掲げています。

そのために10年後売上1,000億円の長期目標を設定し、全メンバーが本気でこの目標の達成を狙い、信じ、熱狂するという、スタートアップとして最高のコンディションになっております。

まずは国内で手作りフードを、ココグルメを当たり前の選択肢にすることが今後の展望ですが、それだけではありません。

ココグルメは日本のお客さまと一緒に作った最高の商品です。お客さまのお声や愛犬への切なる願いを受けて改善に改善を重ねられており、お客さまの愛犬に対する愛情や思いや夢を託され、その全てを一身に背負っているサービスです。

私たちには、こんなに最高のココグルメを世界でも広めていかなければいけない、という強い使命感があります。ココグルメを世界でも当たり前の選択肢にして、最も愛されるブランドとなって、世界中の愛犬と飼い主の皆さまを幸せにすることが私たちのミッションです。

読者へのメッセージをお願いします。

日本の一人当たりGDPは世界で23位まで低下したというニュースは記憶に新しいかと思います。

私たちの動物福祉、アニマルウェルフェアの領域は、元々日本は国際的に水準が低いという課題感がありましたが、ここにきて日本の国際的地位の低下に対して私は強く使命感を抱く様になっており、その思いは私だけではなく皆さんの多くが憂慮されていることだと思っています。

私は「世界で最も愛されるブランドを作る」という目標のもと世界にも挑戦し、必ず成功させ、「日本のスタートアップだって海外でやれるんだぞ!」という姿を皆さんにも見せていきたいです。

みなさんもチャレンジして一緒に日本を元気にしていきましょう。私も皆さんからパワーをもらいたいです。

事業の拡大には戦略的な資金調達やシナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法などを紹介しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ CoCo Gourmet D2C Miao Gourmet ココグルメ バイオフィリア フレッシュペットフード ペット ペットフード ミャオグルメ 動物 株式会社 海外展開 海外進出 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「オルツ」が「キーエンス」と資本業務提携 生成AIを活用したソリューションの開発・提供においてパートナーシップを開始
2023年9月8日、株式会社オルツは、株式会社キーエンスと資本業務提携を行ったことを発表しました。 オルツは、デジタルクローン「P.A.I.」の開発や、AIを活用した自動議事録サービス「AI GIJI…
上空シェアリングサービス「ソラシェア」運営の「トルビズオン」が9,600万円調達
2022年4月6日、株式会社トルビズオンは、総額9,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 トルビズオンは、空のシェアリングエコノミーサービス「sora:share(ソラシェア)」を開発・…
不動産仲介業者の業務をオンライン化する「カナリー」運営の「BluAge」が3億円調達
2020年7月30日、株式会社BluAgeは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 不動産仲介業者の業務をオンライン化する業務効率化ソリューションと、お部屋探しアプリである「カナリー(…
マイクロサージャリー支援ロボットを開発する「F.MED」が4.3億円調達
2024年7月8日、F.MED株式会社は、総額4億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 F.MEDは、マイクロサージャリー支援ロボットを開発しています。 リニアモーターを活用して駆動…
生成AIを活用した商品画像自動生成サービス「Fotographer.ai」を提供する「Fotographer AI」が1.4億円調達
2024年2月6日、Fotographer AI株式会社は、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Fotographer AIは、生成AIを活用した商品画像自動生成サービス「…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集