注目のスタートアップ

ゼロトラスト型のフルメッシュVPNサービスを提供する「Runetale」が9,000万円調達

company

2023年7月4日、Runetale株式会社は、総額9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Runetaleは、ゼロトラスト型のフルメッシュVPNサービス「Runetale」を提供しています。

通信プロトコルにはWireGuardを採用し、世界中のどこからでもP2Pに直接つながる通信網を実現しています。

初期導入は、デバイスにクライアントをインストールし、Google WorkspaceやAzureADなどのIDでログインするという2ステップで完了します。

また、ファイアウォール、証明書、NAT、ポート開放、鍵管理などの複雑なネットワーク管理を必要としないため、より手軽にVPNを利用したセキュアなネットワークを利用することができます。

今回の資金は、「Runetale」の主要機能開発、パフォーマンス強化、エンタープライズ要件に応えるための開発組織の拡充、プロダクトのグローバル展開を見据えたビジネスサイドの体制構築などに充当します。


近年、企業ではデジタル化が推進されているほか、コロナ禍ではテレワークが急激に普及しました。これに伴い、情報漏洩などのセキュリティインシデントや、サイバー攻撃の増加などのリスクが高まっています。

たとえば、「令和4年版情報通信白書」によると、2021年に観測されたサイバー攻撃関連通信数は、3年前と比較して3.7倍へと増加しています。

そのためデジタル化が推進される社会では、適切なセキュリティ体制を構築することが重要となっています。

VPNは、特定の人のみが利用できる仮想的なプライベートネットワークです。これを利用することでインターネット上での安全な通信を実現することができます。

一方、VPNはセキュリティ面において高い安全性がありますが、環境の構築が難しいこと、通信速度が遅くなること、コストがかかることといった課題があります。

とくに通信速度については、テレワークなどにおいてビデオ会議を利用する場合に大きな課題となりやすく、業務に支障が生じる可能性もあります。

また、もともとVPNはオンプレミスサーバーに外部から安全にアクセスするためのものであり、現代的なクラウド環境にそぐわないものとなってきています。

RunetaleはこうしたVPNの課題を解決するため、WireGuardというモダンな通信プロトコルを採用し、環境を問わず高いセキュリティを保ちながら、従来型のVPNと比べて50%以上のコストカットを実現し、高速な接続を実現するゼロトラスト型のフルメッシュVPNサービス「Runetale」を提供しています。

適切なセキュリティの構築ができず顧客や社会に損害を与えてしまうと大きな損失となるため、セキュリティ対策はコストと捉えるのではなく、事業活動・成長に必須のものと位置づけ、投資と捉えることが重要だと経済産業省は示しています。「冊子版創業手帳」では、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期に実施できるセキュリティ対策について詳しく伺っています。

また、適切なセキュリティ対策に取り組むには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ P2P Runetale VPN セキュリティ ゼロトラスト ネットワーク フルメッシュ ルーンテイル 通信網
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

コンピュータービジョン技術を活用したサービスを提供する「TIGEREYE」が3億円調達
2023年10月31日、株式会社TIGEREYEは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 TIGEREYEは、クラウドコンピュータービジョン技術(セキュリティテック)を活用し、生体認証基…
革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業に係る「令和5年度社会実装・海外展開志向型戦略的プログラム」の公募
2023年8月1日、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業」に係る令和5年度「社会実装・海外展開志向型戦略的プログラム」の公募(第1…
NFCデジタル本人確認アプリサービス「CWORK」が正式リリース
2022年3月11日、コネクテック株式会社は、「CWORK」を正式リリースしたことを発表しました。 「CWORK」は、スマートフォンのNFC機能を利用して、本人確認用の主要ICカードに対応できる、本人…
ミリ波通信のカバレッジ拡大を可能とするメッシュネットワーク「V-Mesh」を開発する「Visban」が4億円調達
2024年9月5日、株式会社Visbanは、総額約4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Visbanは、ミリ波通信のカバレッジ拡大を可能とするAI駆動のメッシュネットワーク「V-Mesh」を…
【東京都】「安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業」(最大1,850万円助成)
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業」の公募について発表しました。 自然災害やサイバー攻撃などの危機に対応するため、安心・安全をテーマとする製品や技術…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集