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2023年5月19日「出光興産」が微生物による有用物質生産に関する受託サービスなどを展開する「バッカス・バイオイノベーション」に出資
2023年5月17日、出光興産株式会社は、株式会社バッカス・バイオイノベーションに出資したことを発表しました。
バッカス・バイオイノベーションは、神戸大学からその研究成果である先端バイオテクノロジー関連の知的財産権と人材をパッケージとして広義の技術移転を受け、2020年3月に設立されたバイオベンチャーです。
微生物などによる有用物質生産に関する受託サービスや、自社プロダクトの開発等などを行い、統合型バイオファウンドリー(受託型ビジネス)の実現を目指しています。
出光興産はバッカス・バイオイノベーションと協業し、バイオ燃料やバイオ化学品などの生産に活用可能なスマートセルの開発に取り組みます。
近年のバイオテクノロジー分野では、次世代シーケンサーの開発によるゲノム解析の加速・低コスト化、AI技術の発展によるゲノム分析、ゲノム編集技術による特定の生物機能の発現などの技術革新が起こっています。こうした背景のもと登場したのがスマートセルです。
スマートセルとは、微生物が持つ機能を高度にデザインし、機能の発現を制御した生物細胞のことです。
微生物は、アミノ酸や、食品の発酵などに必要となる酵素、医薬品の原料などさまざまな物質を作り出す能力を持っています。
特定の能力を持ったスマートセルを活用することで、遺伝子治療・体内代謝制御などの新たな医療の実現、バイオ医薬品・バイオ新素材・バイオ燃料などの効率的な開発・生産などが実現されます。また、これによって新たな産業の可能性が拓けるとも考えられています。
バッカス・バイオイノベーションは、先端的なバイオテクノロジーを有し、スマートセル分野において強みを持っています。
こうした技術を活用し、スマートセルを開発し、狙った物質を生産するシステムであるバイオファウンドリー事業を展開し、国内企業のスマートセル活用に貢献していくことを目指しています。
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