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高機能な導電性繊維「LEAD SKIN」を開発・製造する「エーアイシルク」が3.2億円調達

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2023年5月15日、エーアイシルク株式会社は、総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

エーアイシルクは、高機能な導電性繊維「LEAD SKIN」を開発・製造する東北大学発スタートアップです。

「LEAD SKIN」は、染色の技法でつくられる導電性繊維で、従来の導電性繊維の課題であった、装着時の不快感、皮膚・生体内での炎症、発汗による計測不良などを低減しています。

さらに繊維全体を導電性物質の膜でコーティングすることで、導電性の向上・均質化を実現しています。

今回の資金は、2021年10月より量産を行っている宮城県内の自社工場の拡張・機能増強、グローバルマーケティング、組織内部体制の構築に充当します。


導電性繊維(導電繊維)とは、電気を通す繊維素材のことです。

我々がよく着用する服はポリエステルやナイロンなどの化学繊維が使われていますが、化学繊維は電気を比較的通しにくい性質を持っています。これは電気が溜まりやすいという性質と同じであるため、冬場などでは静電気をよく生じさせることになります。

化学工場などの火気厳禁の現場や、ほこりが許されない医薬品工場・精密電子部品工場などでは、こうした化学繊維でつくられた作業服は不向きであり、静電気が起きなかったり、ほこりなどのゴミが付着しない性質を持った繊維でつくられた作業服が求められます。

導電性繊維は化学繊維などに静電気の発生を防ぐ性質を持たせた繊維素材であり、前述の現場でよく利用されています。

エーアイシルクは、従来の導電性繊維が持っていた課題をクリアした新たな導電性繊維「LEAD SKIN」を展開しています。現在、車載部品用素材や各種ウェアラブル機器用素材としての需要が国内外で高まっているようです。

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カテゴリ 有望企業
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