「中小PMIガイドライン講座」

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2023年3月29日、中小企業庁は「中小PMIガイドライン講座」を公開したことを発表しました。

「中小PMIガイドライン講座」は、M&Aによって引き継いだ事業の継続・成長に向けた統合やすり合わせなどの取り組みである「PMI」(Post Merger Integration)の普及を目的とした講座です。

中小企業庁は、2022年3月に「中小PMIガイドライン」を公表しており、この講座はこのガイドラインを動画で解説するものです。

講座全体を紹介する動画を含め、全10本の動画が公開されています。


国内企業の99%は中小企業が占めており、その半数以上が60歳以上の経営者によって経営されています。

経営者の高齢化が進むにつれ年齢を理由とした経営者の引退が増加します。これまで培ってきた知見・経営資源・雇用が失われることがないよう、次世代の経営者に引き継ぐことが必要とされています。

一方、中小企業庁が発表している「2021年版 中小企業白書」によると、60代経営者の後継者不在率は48.2%、70代経営者は38.6%、80代以上は31.8%です。

経営者年齢の高い企業でも後継者がいない企業が一定数存在するため、具体的な対策が求められています。

従来の事業承継は子などの親族に事業を譲渡することが一般的でしたが、事業を継ぎたいという親族が減少しているほか、経営者の年齢が高くなっているため、子がすでに自身の本業を確立しているなどの理由により現在は親族内承継は減少しています。

そこで近年注目されているのが親族以外への承継である第三者承継です。

第三者承継では、M&Aによって第三者に株式を売却し、会社・事業を引き継いでもらうという方法が一般的となってきています。

一方で、M&Aによる事業承継はまったくの第三者に引き継ぐことになるため、円滑な事業承継を行うための取り組みが重要となります。

PMIは、M&Aの成立はスタートラインであり、その後の統合作業を適切に行うことが、M&Aの目的の実現、効果の最大化のために重要であると考えます。

動画講座では「中小PMIガイドライン」についてわかりやすく学ぶことができます。

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