注目のスタートアップ

資産として保有できさらに相互利用可能な物件をシェア購入できるプラットフォームを提供する「NOT A HOTEL」が28億円調達

company

2023年2月28日、NOT A HOTEL株式会社は、総額約28億円の資金調達を実施したことを発表しました。

NOT A HOTELは、自宅や別荘のように資産として保有でき、相互利用可能な物件を年10日単位からシェア購入できるプラットフォームを提供しています。

物件の購入方法には、1棟すべての権利を1人のオーナーが所有する「1棟購入」と、10日単位・30日単位で権利を所有し複数オーナーで共同所有できる「シェア購入」の2種類があります。

1棟購入、シェア購入ともに、オーナーが利用しない日はホテルとして貸し出すことで収入を得ることが可能です。

さらに、オーナーとなることで全国にあるすべての「NOT A HOTEL」を相互に利用可能であり、所有するホテルより宿泊料金が同じ・低い場合は宿泊料金は無料となります。

2022年8月からは、毎年1日単位で利用できる宿泊権とイベントの参加権などの特典がついたメンバーシップのNFT「NOT A HOTEL MEMBERSHIP」を販売開始しています。

今回の資金は、ソフトウェアの機能拡充に向けたエンジニアやプロダクトマネージャーの採用、建築工程の内製化に向けた建築士の採用促進に充当します。

今後、既存のホテルブランドと協業(パートナー事業「PARTNER HOTELS」)し、相互利用可能な拠点を拡大することで、2025年までに30拠点を展開する計画です。


別荘・リゾートマンションを自身で購入すると、いつでも自由に利用できるというメリットが得られる一方で、不動産所得税・固定資産税などの税負担がかかり、さらに施設の維持も自身で行う必要が出てきます。

また、別荘を利用していない間は空き家となってしまうため、放火などのリスクがあるほか、遊休資産にもなってしまいます。そのため別荘を所有する場合、貸別荘として経営するということが考えられます。

さらに、ハワイ・沖縄などのリゾートホテルでは、ホテルコンドミニアムという、ホテルの客室を購入し、自身が利用しない間は一般向けのホテル客室として貸し出し、その賃料収入などを得るという運営形態も一般的です。

「NOT A HOTEL」は、こうした別荘・ホテルの所有権を販売し、利用しない間はホテルとして貸し出すというスタイルの別荘です。

さらに、別荘を建築する前に販売を開始し売れたら建てるという着工前販売、10日単位で所有権を購入できるシェア購入、NFTによる1日単位での所有権の売買、オンライン完結による広告費の削減、テクノロジーを最大限に活用したフロント受付、ロビーをなくすことによる客室の最大化などを特徴としています。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達が必要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ NFT PropTech オーナー オンライン シェア ホテル メンバーシップ 不動産 共同 別荘 宿泊 株式会社 物件 資産 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スマート南京錠サービス提供の「KEYes」が資金調達
2020年5月12日、KEYes株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 南京錠の鍵管理SaaSを提供しています。 スマートフォン・アプリから南京錠の解錠操作や、いつ・誰が・どこで解錠したか…
製造業向け基幹業務クラウド「SmartF」を提供する「ネクスタ」が8億円調達
2025年11月26日、株式会社ネクスタは、総額約8億円の資金調達を発表しました。 また、引受先の1社であるリコージャパン株式会社とは資本業務提携を開始しています。 ネクスタは、製造業向け基幹業務クラ…
クラフトスープを展開する「CHANTMEAL」が資金調達
2022年8月18日、CHANTMEAL株式会社は資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社、京都市、京都中央信用金庫、京都信用金庫が連携して運営する「…
カイコのバイオ原料の供給と研究開発を行う「Morus」が5,000万円調達
2022年1月5日、Morus株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Morusは、カイコ(蚕)のバイオ原料の供給と研究開発を行うベンチャー企業です。 カイコの品種改良…
位置情報にまつわるAI事業と宇宙事業を展開する「LocationMind」が17.9億円調達
2025年9月30日、LocationMind株式会社は、総額17億9000万円の資金調達を発表しました。 これにより、シリーズB総額49.6億円の資金調達を完了しました。また、累計調達額は約67億円…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集