注目のスタートアップ

農業由来カーボンクレジットの生成・販売やボランタリークレジットの調達サービスを展開する「フェイガー」が7,200万円調達

company

2023年1月18日、株式会社フェイガーは、7,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。

フェイガーは、農業由来カーボンクレジットの生成・販売や、ボランタリークレジットの調達サービスを展開しています。

農家向けには、脱炭素に貢献する農法のカーボンクレジット化をサポートする「脱炭素の収益化サポートサービス」を提供しています。

農家の脱炭素の取り組みの記録、国際認証機関への申請、信頼性のあるカーボンクレジットとしての承認、企業向けの販売といった一連の流れを支援しています。

企業向けには、農業由来クレジットを含むボランタリーカーボンクレジットの調達・利用をサポートする「ボランタリーカーボンクレジット調達・利用サポート」を提供しています。

企業方針に合ったクレジットの、適切な金額・量・タイミングでの調達・利用をサポートしています。

今回の資金は、農家向けプロダクト開発、ボランタリーカーボンクレジットのマーケットプレイス開発に充当します。


世界の平均気温は長期的にみて上昇傾向にあり、このまま地球温暖化が進むと今世紀末には地球の平均気温が最大で約4.8℃も上昇してしまうという予測もあります。

気候変動に対応するためには、国などの政府機関だけでなく、企業・個人による取り組みも欠かせません。

日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする“2050年カーボンニュートラル”を掲げています。

排出を全体としてゼロとするという言葉は、温室効果ガスを排出しないことは不可能であるため、排出せざるを得ない分は、同じ量を“吸収”または“除去”することによって差し引きゼロにするということを意味しています。

吸収・除去するためには、森林保全活動などに寄付を行うといった方法が考えられます。この削減量・吸収量をクレジットとして発行し、他企業との間で売買できるようにした仕組みをカーボンクレジットと呼びます。

ボランタリークレジットとは、さまざまなるカーボンクレジットのなかで、NGO・企業・団体・個人など民間主導で発行されるクレジットのことです。

政府が発行するカーボンクレジットが多い中、ボランタリークレジットは民間主導であるため制作的な制約がなく使い勝手がいいという特徴から、近年世界的に注目が高まっています。

さらにボランタリークレジットの創出方法は、「エネルギー」「工業プロセス」「建設」「輸送」「廃棄物」「工業」「農業」「森林」「草地」「湿地」「家畜」「家畜と糞尿」などと多岐にわたる点も特徴的です。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ カーボンクレジット クレジット フェイガー ボランタリークレジット 利用 株式会社 調達 資金調達 農家 農業 農業由来カーボンクレジット
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

有機半導体レーザー・ダイオード技術の実用化を目指す「KOALA Tech」が1.5億円調達
2020年3月18日、株式会社KOALA Techは、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 有機半導体レーザー・ダイオード(OSLD)技術の実用化を目的として設立した、九州大…
ウェルネス/運動施設向けオールインワンマネジメントシステムを提供する「hacomono」が46億円調達
2025年1月22日、株式会社hacomonoは、総額46億円の資金調達を実施したことを発表しました。 hacomonoは、ウェルネス/運動施設向けオールインワンマネジメントシステム「hacomono…
バーチャルヒューマンのプロデュースやバーチャルヒューマンに関する基礎技術の研究開発などを行う「Aww」が9.6億円調達
2024年7月8日、株式会社Awwは、総額9億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Awwは、「imma」「plusticboy」「Ria」など複数のバーチャルヒューマンのプロデュー…
ゲーム・マシン・レンタルの「ミダスエンターテイメント」が4億円調達
2019年12月26日、株式会社ミダスエンターテイメントは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 アミューズメント施設へのゲーム・マシンのレンタル事業や、オンライン・クレーン・ゲーム「L…
株式投資型クラウドファンディングを展開する「FUNDINNO」が人材ソリューションサービスを展開する「INTLOOP」と資本業務提携
2023年4月24日、株式会社FUNDINNOは、INTLOOP株式会社を引受先とした第三者割当増資を行い、業務提携を開始したことを発表しました。 FUNDINNOは、株式投資型クラウドファンディング…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集