注目のスタートアップ

オンラインファクタリングサービス「ペイトナー ファクタリング」などを提供する「ペイトナー」が19億円調達

company

2022年12月15日、ペイトナー株式会社は、総額約19億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ペイトナーは、請求書の回収・電子化・振込を自動化する「ペイトナー 請求書」や、フリーランス・個人事業主向けのオンラインファクタリングサービス「ペイトナー ファクタリング」を提供しています。

今回の資金は、「キャッシュマネジメントプラットフォーム」の構築を目指し、事業拡大に向けた採用・組織体制の強化、プロダクトの機能拡充に充当します。

「キャッシュマネジメントプラットフォーム」とは、スモールビジネスに最適な収支把握と迅速な資金調達を可能とするプラットフォームです。

「ペイトナー 請求書」と「ペイトナー ファクタリング」を統合し、お金の入出金をリアルタイムに管理し、必要なときにすぐに資金調達ができる環境を構築することを目指しています。

BtoB(企業間)取引では請求書払いが主流となっています。請求書払いには、請求業務を月に1度にまとめられるというメリットがあります。

一方で、入金されるのが翌月や翌々月になり、納品してから現金が手元に来るまでにズレが生じることがデメリットです。

納品から入金までの期間のことを支払いサイトといいます。この支払いサイトが長いせいで、資金に余裕のない個人事業主や中小企業では急な資金需要に対応できないことがあります。

この問題を解決するサービスが、請求書を買い取ることで早期に現金化するファクタリングサービスです。

ファクタリングサービスは以前から提供されていましたが、近年は店舗の窓口に行かなくてもファクタリングを利用できるよう、オンライン完結型のサービスが登場しており、これをクラウドファクタリングサービスといいます。

また、2023年10月からは適格請求書等保存方式(インボイス制度)が開始され、これまでよりも複雑な請求書管理を求められることになります。

近年は経理に特化したSaaSが提供され、経理業務のデジタル化が進んでいますが、既存のSaaSはエンタープライズ(大企業・中堅企業)向けが多く、個人事業主・中小企業では思ったようなデジタル化ができないという課題も浮き彫りになっています。

こうした状況のなか、ペイトナーは「キャッシュマネジメントプラットフォーム」の構築により、個人事業主や中小企業を資金繰り・支払いの面から支えることを目指しています。

資金繰りがうまくいかないと、売上が黒字であっても倒産してしまう黒字倒産に陥ることがあります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期に重要視したいキャッシュフローについてのノウハウや、黒字倒産しない会社を作る資金繰り表の作成術などを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Fintech オンライン クラウドファクタリング ファクタリング フリーランス ペイトナー ファクタリング ペイトナー 請求書 個人事業主 株式会社 管理 自動化 請求書 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ゲノム編集技術を応用したバイオエネルギーの創出を目指す「グランドグリーン」がNEDO事業に採択
2022年6月10日、グランドグリーン株式会社は、2022年度「研究開発型スタートアップ支援事業/地域に眠る技術シーズやエネルギー・環境分野の技術シーズ等を活用したスタートアップの事業化促進事業」に採…
おでかけエンタメアプリ「プラリー」を展開する「ジオフラ」が資金調達
2025年10月27日、ジオフラ株式会社は、資金調達を発表しました。 ジオフラは、おでかけエンタメアプリ「プラリー」を展開しています。 位置情報を活用して日常の移動を「楽しい体験」に変えるOMO型エン…
ビーコンを使ったPOI位置情報プラットフォーム「pinable」提供の「スイッチスマイル」が資金調達
2022年5月24日、株式会社スイッチスマイルは、資金調達を実施したことを発表しました。 関西万博に寄与し関西の活性化を目指すスタートアップに出資をする「大阪・関西万博活性化ファンド」の出資1号案件と…
うつ病など精神疾患を対象としたVRとアプリによる治療方法「VRデジタル療法」を開発する「BiPSEE」が資金調達
2023年6月1日、株式会社BiPSEEは、資金調達を実施したことを発表しました。 BiPSEEは、うつ病を中心とした精神疾患を対象として、VRとスマートフォンアプリを用いた新たな治療方法「VRデジタ…
DX支援などの「レッドジャーニー」と総合ITサービス企業の「TIS」が業務提携
2020年10月16日、株式会社レッドジャーニーは、TIS株式会社と業務提携したことを発表しました。 レッドジャーニーは、DX支援事業や、DX人材教育事業、新規事業・新規プロダクト開発支援事業などを展…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集