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2022年12月2日株式会社Medi-LX 池辺諒|医療教育サービス事業で注目の企業
医療教育サービス事業で注目なのが、池辺諒さんが2019年11月に創業した株式会社Medi-LXです。
高齢化社会や世界的なパンデミックなど、今後ますます医療人材の育成が求められる時代に突入します。
特に、患者さんや対象者の一番近くで日常的に寄り添ってケアをする看護人材は、その需要をより一層高めていくことが予想されます。
こうした医療従事者の育成においては、単に机上での勉強だけを行えばいいというわけではなく、実際に現場で起きている多様な症例や状況もより多く共有し、ケースバイケースの柔軟な対応が瞬時に行える人材として羽ばたけるよう、模擬学習や臨床学習による数多くの体験の場を作り続けることが必要です。
しかし今、長引く感染症の影響で、現場での実習が難しい状況に追い込まれていたり、過疎地や地方都市などで学ぶ学生さんにおいては、多様なケース・症例に出会い学ぶ機会が少ない、といった問題も生じています。
こうした課題を解決すべく、テクノロジーで看護師と学生に真正な学びを提供しようと奮闘しているある起業家に、今注目が集まっています。
株式会社Medi-LXの池辺諒さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
教育用電子カルテ「Medi-EYE」は、代替実習・演習に最適な教育用のオンライン電子カルテです。臨床判断能力、ICT活用能力の強化に最適な学習ツールです。
80事例もの模擬患者情報を搭載し、実臨床と同等の看護過程を体験できるよう工夫を凝らしています。
Medi-EYEは、さまざまな看護のエキスパートや教員によって監修され、クオリティとリアリティを担保しています。ユーザーは授業や演習プログラムに沿うように、自由にカスタマイズできます。
・どのような方にこのサービスを使って欲しいですか?
臨地実習が十分行えず、代替実習に困っている看護教員・看護学生、学内での演習を効果的に行いたい看護教員。そして、理学療法教育・作業療法教育・医学教育の教員の皆様にご利用いただきたいです。
・この事業の解決する社会課題はなんですか?
コロナ禍により、「臨地実習が行えない」という社会課題を解決するためのソリューションを圧倒的なスピード・質で開発・提供いたしました。
コロナ禍が長期化すれば、医療現場を支える看護師の質の低下にも発展する可能性がある中、Medi-EYEは代替実習を実現するソリューションとして急速に導入が進みました(2022年12月現在、全国250校以上で導入済)。
さらに、2022年度より、看護新カリキュラムでは「臨床判断能力の強化」「ICT活用能力の強化」が掲げられており、Medi-EYEは新カリキュラムに適合した教材となっています。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
創業当時は、「ナースのための教え方スクール」と題し、現職看護師向けの教育設計セミナーを開催していました。
しかし、マンパワーの不足や持続的な収益化の困難さに直面し、廃業危機に直面します。その後、2020年4月に新型コロナウイルスのパンデミックが発生し、看護基礎教育においても「臨地実習が行えない」という社会課題に直面し、急きょ代替実習の必要に迫られ、現場の教員・看護学生が危機的状況にあることを知りました。
新型コロナウイルスパンデミックによって生じた社会課題に対し、Medi-EYEのアジャイル開発を行うことを決意しました。コロナ禍が長期化すれば、医療現場を支える看護師の質の低下にも発展する可能性がある中、Medi-EYEは本質的な課題を解決すべく開発に集中した結果、代替実習を実現するソリューションとして急速に導入が進んだという結果があります。
・今後、どのような会社、サービスにしていきたいですか?
「看護教育・臨床現場における『看護基礎教育の格差』『看護実践能力の格差』を解決する」
という芯をしっかりと持ち、我々にしかできないソリューション開発を行なっていきたいです。常に看護師・医療者目線を持ち続けることで、日本の看護・医療の未来を変えて行きたいと思います。
・今の課題はなんですか?
各役職を含めた人材採用です。リファラルを中心に採用をしておりますが、当社に興味を持ってくださる方がいれば、ぜひカジュアル面談をお願いしたいと思っています。新規事業開発や既存事業の強化に向けて、一緒に駆け抜ける仲間を募集しています。
・読者にメッセージをお願いします。
我々は看護教育改革に本気で取り組んでいます。共に未来の看護・医療を変えるべく、基礎教育課題の解決にお力添えいただけると嬉しいです。事業提携含め、お気軽にご連絡をいただけると嬉しいです。
会社名 | 株式会社Medi-LX |
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代表者名 | 池辺 諒(いけべ りょう) |
創業年 | 2019年11月 |
社員数 | 7名 |
事業内容 | 医療教育サービス |
サービス名 | 教育用電子カルテ「Medi-EYE」 |
所在地 | 594-1126 大阪府和泉市九鬼町 |
代表者プロフィール | 2009年看護師免許取得、大阪母子医療センター看護部入職。 集中治療室勤務などを経て、2017年 救急看護認定看護師資格取得。 看護教育・臨床現場における「看護基礎教育の格差」「看護実践能力の格差」などの課題を解決するため、2019年に同社創業。現在も看護専門学校の教員として救急看護・小児看護学を担当。 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | DX Medi-LX 医療 実習 教育 池辺諒 電子カルテ |
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