注目のスタートアップ

クラウド物流管理ソリューション「MOVO」と物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy」を展開する「Hacobu」が「商工組合中央金庫」からの融資により3億円調達

company

2023年7月31日、株式会社Hacobuは、株式会社商工組合中央金庫からの融資により3億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Hacobuは、クラウド物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」シリーズと、物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy(ハコブ・ストラテジー)」を展開しています。

「MOVO」シリーズでは、トラック予約受付サービス「MOVO Berth」、動態管理サービス「MOVO Fleet」、配送案件管理サービス「MOVO Vista」などの提供によって物流DXを支援しています。

「Hacobu Strategy」は、物流DXの戦略、導入、実行までを一気通貫で支援する物流DXコンサルティングです。

2023年6月から、ドライバー向けのスマホアプリ「MOVO Driver」のβ版の提供を行っています。このアプリは、ドライバーの業務効率化やコミュニケーションツールとしての機能を提供するものです。β版では、「MOVO」シリーズ利用時の利便性を向上させる機能を提供しています。

今回の資金は、「MOVO Driver」の開発、データテクノロジーを中心としたR&D、「MOVO」の価値を広く伝える広報・PRなどに充当します。


物流業界は、配送効率の低下やドライバー不足、小口配送の増加など、さまざまな課題に直面しています。

日本では少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少が予測されており、根本的な人手不足は解消される見通しはありません。したがって、物流業界の持続的な発展のためには、デジタル化や効率的な物流網の構築により、省人化や効率化を実現することが必要不可欠です。

さらに、物流業界は「2024年問題」として知られる大きな課題に直面しています。これは、働き方改革関連法により、2024年度からドライバー1人あたりの時間外労働が年960時間に制限されることから生じる諸問題のことです。

「2024年問題」では、たとえば、時間外労働の制限により、1人のドライバーが担っていた長距離輸送の見直しが必要になります。300km以上の輸送については、鉄道・航空・船などへの転換(いわゆるモーダルシフト)や、中継地点を活用した中距離輸送の確立が求められています。

物流業界は中小企業が多いことから、自前で複数の中継地点を整備することは資金面で厳しいと考えられます。そのため、複数の物流企業が連携し、拠点を共有したり、荷物を共同で運んだりするための仕組みを構築することが必要となります。

このような仕組みを実現するためには、物流業界に特化したシステムが必要です。

そこでHacobuは、「MOVO」シリーズと物流DXコンサルティングを通じて、物流業界の多くの課題をテクノロジーによって解決することを目指しています。

さまざまな企業がデジタル化を推進する時代において企業を成長させるためには、自社に最適なテクノロジーやシステムを導入・活用することが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

さらに、大規模なシステム整備を推進するには、設備投資のための資金を調達する必要があります。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DX DXコンサルティング Hacobu MOVO MOVO Berth MOVO Fleet MOVO Vista SaaS クラウド コンサルティング ソリューション トラック ハコブ ムーボ 企業間物流 商工組合中央金庫 最適化 株式会社 物流 管理 融資 資金調達 配送
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

CO2排出量可視化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」を提供する「アスエネ」が資金調達
2024年6月14日、アスエネ株式会社は、シリーズCラウンドの1stクローズとして、42億円の資金調達を実行することを発表しました。 今後の2ndクローズを合わせて50億円の調達を予定しています。シリ…
医療機関・介護施設向け業務支援SaaS「CAREBOOK」開発・提供の「3Sunny」が3.2億円調達
2021年3月4日、株式会社3Sunnyは、総額約3億2,000億円の資金調達を実施したことを発表しました。 医療機関・介護施設向け業務支援SaaS「CAREBOOK」を開発・提供しています。 病院に…
自動配送ロボットを開発する「LOMBY」が資金調達
2022年6月22日、LOMBY株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ドローン産業に特化したベンチャーキャピタルであるDRONE FUNDです。 LOMBYは、自動配送ロボット…
「中小企業省力化投資補助事業(一般型)」第3回公募要領が公開(8月下旬申請締切予定)
2025年6月27日、中小企業庁は、「中小企業省力化投資補助事業(一般型)」の第3回公募要領を公開しました。 業務プロセスの自動化・高度化やロボット生産プロセスの改善、デジタルトランスフォーメーション…
eスポーツ事業の「プレイブレーン」が6億円調達
2020年7月1日、株式会社プレイブレーンは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 eスポーツの企画、ブランディング、マーケティングなど、eスポーツに関連した事業を展開しています。 eス…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集