注目のスタートアップ

卵子凍結保管サービスなどを提供する「グレイスグループ」は「ジャパネットホールディングス」を引受先とする2.4億円の資金調達に基本合意

company

2022年9月5日、株式会社グレイスグループは、株式会社ジャパネットホールディングスと、同社を引受先とする約2億4,000万円の第三者割当増資について基本合意したことを発表しました。

グレイスグループは、卵子凍結保管サービス「Grace Bank(グレイスバンク)」や、女性特有の悩みを医師・看護師に相談できるオンラインカウンセリングサービス「Grace Online(グレイスオンライン)」、生殖医療・婦人科クリニック「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」を展開しています。

ジャパネットホールディングスは、新たな福利厚生として卵子凍結補助を導入する予定であり、グレイスグループはこの制度設計のサポートを行います。

国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」(2015年)によると、不妊を心配したことがある(または現在心配している)夫婦の割合は35.0%で、子どものいない夫婦では55.2%となっています。

また、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は全体で18.2%で、子どものいない夫婦では28.2%となっています。つまり約5組に1組が検査や不妊治療の経験があるということになります。

不妊治療では体外受精という手法があります。日本は体外受精の実施件数については世界1位であり、2019年は14人に1人(約6万人)が体外受精で誕生しています。

一方で、体外受精の実施件数が2位のアメリカと比べると、体外受精の成功率が低いことが課題となっています。

国内での体外受精は公的医療保険の適用外で、1回あたりの費用が約50万円ほどと高額な医療です。

さらに、体外受精に関する認知度も低く、比較的若いうちから取り組んだほうが成功率が高いということもあまり知られていません。

体外受精では凍結保存した卵子を使用することも可能です。若い卵子のほうが出産率が高いため、体外受精においては若いうちの卵子を採取・凍結保存し、妊娠したいタイミングで体外受精を行うという手段もあります。

グレイスグループは卵子凍結サービス「Grace Bank」とクリニックの運営・提携により、国内において卵子凍結という選択肢を広げることを目指しています。

医療など専門的な領域でビジネスを展開するには、専門知識を身につけた人材の採用が欠かせません。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の人材採用ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Grace Bank Grace Online クリニック グレイスオンライン グレイスグループ グレイスバンク グレイス杉山クリニックSHIBUYA ジャパネットホールディングス 不妊 不妊治療 医療 卵子 卵子凍結保存 女性 妊娠 株式会社 生殖医療 資金調達
創業手帳woman
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

空飛ぶクルマの運行サービスプラットフォームを開発する「エアモビリティ」が資金調達
2022年3月9日、エアモビリティ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。引受先は、日本特殊陶業株式会社です。 エアモビリティ(=空飛ぶクルマ)を、安全・容易・安価に航行・利用するためのサー…
「エーリンクサービス」が3D空間制作サービス「3D space」をリリース
2022年2月16日、株式会社エーリンクサービスは、「3D space」の提供を開始したことを発表しました。 「3D space」は、バーチャル会社見学・工場見学・ 店舗・ショッピングなどに活用できる…
見込み顧客の検討状況を可視化する「GRiX」を提供する「AimyTech」が6000万円調達
2024年11月6日、AimyTechは、6000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AimyTechは、見込み顧客の検討状況を可視化するツール「GRiX」を開発・提供しています。 営業資料…
バーチャル・スペース提供の「oVice」が1億円調達
2020年12月21日、oVice株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、12月12日に株式会社NIMARU TECHNOLOGYから、oVice株式会社に社名を変更して…
循環に欠かせない回収・選別・再流通の仕組みの構築・データ化・トレーサビリティをワンストップで提供する「ECOMMIT」が資金調達
2023年1月31日、株式会社ECOMMITは、資金調達を実施したことを発表しました。 ECOMMITは、循環型社会の実現に必要となる回収・選別・再流通の仕組みの構築・データ化・トレーサビリティをワン…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集