「TGオクトパスエナジーグループ」が5.5億米ドル調達

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2022年8月5日、TGオクトパスエナジー株式会社は、オクトパスエナジーグループ(本社:ロンドン)が、総額5億5,000万米ドルの資金調達を完了したことを発表しました。

オクトパスエナジーグループは、欧州最大の再生可能エネルギー投資家の一社として、3GWのエネルギープロジェクトを管理しています。

2021年11月時点で、日本・イギリス・ドイツ・オーストラリア・ニュージーランド・米国・スペイン・イタリアの8か国で事業を展開しています。

日本では、2021年に東京ガスとの合弁会社「TGオクトパスエナジー」を設立し、事業を開始しています。

今回の資金は、自社テクノロジープラットフォーム「クラーケン」のさらなる拡充、エネルギー危機の解決や再生可能エネルギーの普及を支援するためのプロダクトやソリューションへの投資に充当する予定です。

2015年9月の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が全会一致で採択され、世界的に社会課題の解決のための取り組みが推進されています。

エネルギー問題は各国にとって非常に大きな問題であり、このままでは近い将来化石燃料が枯渇してしまうこと、火力発電では温室効果ガスが大量に排出されてしまうことなどから、持続可能なエネルギーである再生可能エネルギーへの転換が進んでいます。

再生可能エネルギーには、太陽光・風力・バイオマス・水力・地熱などさまざまなものがあり、現在は太陽光と風力が主流となっています。

一方国内では、大規模な太陽光発電設備を設置できるような土地が少ないこと、風力発電の効率がいい風が吹かないことなどから再生可能エネルギーの導入は遅れていました。

しかし、近年の技術革新によって発電効率が向上し、また福島第一原発事故の影響で全国の原発が停止し電力不足に陥っていることから、再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが大きく推進されています。

国内でも海外資本によるメガソーラー開発の計画が活発であり、今後どのように展開していくのか注目が必要です。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。サプライチェーン排出量を把握・管理することは投資家に対するアピールにもなります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

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