注目のスタートアップ

家計簿アプリとプリペイドカードがセットになった支出管理サービス「B/43」提供の「スマートバンク」が20億円調達

company

2022年7月13日、株式会社スマートバンクは、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。

スマートバンクは、家計簿アプリとプリペイドカードがセットになった支出管理サービス「B/43(ビーヨンサン)」を提供しています。

毎月の予算をプリペイドカードにチャージして買い物で利用することで、アプリに支出の明細がリアルタイムで反映され、簡単に支出管理ができるサービスです。

また、パートナーと家計を共同で管理できる「B/43ペアカード」も提供しています。

今後、小中高生や大学生の子どもと親が共同で支出管理できる親子のカードのリリースを予定しています。

今回の資金は、「B/43ペアカード」の拡大に充当します。

国内では、女性の社会参画が進んだこと、家父長制的な価値観が薄れてきたこと、世帯所得が減少したこと、男女雇用機会均等法の施行などにより女性が働きやすい環境が整いつつあることなどから共働き世帯が増加しています。

1980年時点では、共働き世帯は約600万世帯で専業主婦世帯は約1,100万世帯ありました。

しかし、2021年には共働き世帯は1,257世帯と大幅に増加し、専業主婦世帯は566世帯と約半分へと減少しています。

1980年と比べると共働き世帯と専業主婦世帯の数がほぼ逆転していることとなり、40年で大きく環境が変化したことがわかります。

一方で、今までの社会やサービスは、専業主婦世帯を前提に設計されていたこともあり、共働き世帯がメインとなった現代ではいくつもの課題が顕在化しています。

たとえば、共働き世帯における家計管理の複雑さは大きな問題のひとつです。

共働き世帯では、お互いの収入も違いますし、給与が入ってくるタイミングも違うかもしれません。また自分が使うぶんのお金は自分が稼いだお金から使い、家族のぶんは共用の口座から使うというルールを定めている世帯も多いでしょう。

しかしこの場合、少なくとも3つの口座が必要となり、家族の共有の口座はどちらかが管理することになります。これは管理の負担がどちらか一方に偏ってしまうという問題を生みます。

また共有の口座からお金を払うにしても、まずは立て替えておき、あとで口座から立て替えたぶんを引き出すということも必要となります。

こういった課題を解決するため、共働き世帯の家計管理を効率化してくれる家計簿アプリがいくつもリリースされています。

支出の登録にあたっては、クレジットカードや銀行口座と連携し自動で反映してくれるものもあり、登録の手間が削減されています。

一方で、現金・クレジットカード・キャッシュレス決済など決済方法が多様化している状況では、家計簿アプリにそれらを設定することが面倒となることも多いですし、普段利用する決済サービスに対応していなければその家計簿アプリが使えないということにもなります。

「B/43」は、この課題を解決するため、家計簿アプリと専用のプリペイドカードを紐づけることで、ユーザーに決済方法をプリペイドカードに一元化することを促し、快適な支出管理体験を提供しています。

プリペイドカードやクレジットカードは企業においてもさまざまな役に立つもののひとつです。「冊子版創業手帳」では、法人カードの活用法や、おすすめのカードについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ B/43 アプリ カード キャッシュレス決済 クレジットカード ビーヨンサン プリペイドカード リアルタイム 効率化 子ども 家計簿 株式会社 決済 管理 自動 親子 資金調達 連携 銀行
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

パブリック・クラウドのフルマネージド・サービス「cloud.config」提供の「FIXER」が12億円調達
2020年2月17日、株式会社FIXERは、総額12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 パブリック・クラウドのフルマネージド・サービス「cloud.config」を提供しています。 Micr…
衛星データ解析コンテスト運営の「Solafune」が資金調達
2021年1月22日、株式会社Solafuneは、資金調達を実施したことを発表しました。 2020年10月から、衛星データを活用したデータ解析コンテスト「Solafune」を運営しています。 初回では…
自動接客ツール「anybot」開発・運営の「エボラニ」が3.4億円調達
2022年2月21日、エボラニ株式会社は、総額3億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 自動接客ツール「anybot(エニーボット)」を開発・運営しています。 接客用のチャットボット…
微小重力環境を再現する装置など提供の「スペース・バイオ・ラボラトリーズ」が1億円調達
2020年6月24日、株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 地上で模擬的に微小重力環境を再現する重力制御装置「Gravite(グラビテ)」や…
スマートホームやIoTヘルスケアの「リンクジャパン」が光回線「eo光」展開の「オプテージ」と資本業務提携
2022年6月1日、株式会社リンクジャパンは、株式会社オプテージと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 リンクジャパンは、不動産業界・ISP業界向けスマートホームサービス「eLife」や、…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集