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工場向けIIoT(インダストリアルIoT)サービスを開発・提供する「MAZIN」が4億円調達

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2022年7月6日、株式会社MAZINは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。

MAZINは、工場向けIIoT(インダストリアルIoT)サービスを開発・提供しています。

具体的には、切削加工・成形加工・研削加工等の各種加工を行う上で必要な技能を持つAIの研究開発と、AIを工場で使用可能にするためのIIoTサービスの開発・提供を行っています。

現在、切削加工AIの一機能として切削工具の寿命の最適化を行うアプリを、自動車部品の加工を行う企業などに提供しています。

今回の資金は、研究開発体制と販売体制の強化に充当します。

製造業において加工を行う工具には寿命が存在します。

寿命が長い工具であればひとつの工具でより多くの加工を行えるため、工具の寿命は製造コストに大きな影響を与える要素となっています。

一方で、製造現場では同じ工具・材料・条件で製造を続けるケースは多くないため、単純な計算による工具の寿命の予測は困難です。

そのため、熟練の職人が経験と勘によって最適な工具を選定したり工具寿命の最適化を行っているのですが、人手不足により技術者の確保に課題が生じています。

この課題を解決するため、工具寿命の予測や最適化においてAIの活用が注目されています。

MAZINは、工具の状態をモニタリングしてデータを取得しAI学習することで、工具の異常の発生や工具の摩耗を予測するシステムを提供しています。

工具に異常が生じると不良品が生産されてしまうため、無人で工場を稼働させ続けるにはリスクが生じますが、AIによって工具の異常検知・摩耗が予測できれば、夜間などでも無人で常時工場を稼働させることも可能となります。

企業を成長させていくには、最新のテクノロジーやツールを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI IIoT IoT インダストリアルIoT ものづくり 切削加工 加工 工場 株式会社 研究開発 資金調達
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