関西電力が設立した新会社の「Yaala」 育児休業を活用した産後家族向け滞在サービス事業を開始

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2022年6月6日、Yaala株式会社は、子育て支援事業を開始したことを発表しました。

Yaalaは、関西電力グループの事業領域拡大などを目的とした「かんでん起業チャレンジ制度」(社内ベンチャー制度)により設立された企業です。

乳児を持つ家族を対象に、一定期間滞在できる施設と利用者の産後生活を支援するサービスを提供する、産後家族向け滞在サービス事業を展開します。

施設は海の見える高台に建つ一軒家で、サービスの利用者とオーナーが共同で生活します。これにより他者とつながることができる環境を提供し産後の孤立を防ぎます。

また、周辺地域の飲食店などで利用できる独自の通貨を発行し、周辺地域との交流も創出します。

滞在期間中は、助産師・調理師などの専門家が定期的に訪問するため、子育てに関する不安や疑問を相談できます。

今後、育児休職・復職に関する研修など法人向けのサービスを拡充していく予定です。

少子高齢化が進む日本では、出生数を増やすため、出産・子育てに関する環境の整備が求められています。

しかし現在の日本は決して子育てがしやすい環境とはいえません。核家族化の進展、共働きの増加、地域コミュニティの希薄化、育児休業の社会実装の遅れなど、さまざまな課題が積み重なっています。

孤独な環境で出産・子育てをする母親も増加しており、その結果が“産後うつ”の増加として現れているといえます。また、新型コロナウイルス感染症の影響によってさらに周囲との関係が希薄化し、産後うつは3倍に増加したとの報告もあります。

この課題を解決するには、孤立しがちな母親や産後家族を支援する仕組みを構築しなければなりません。

Yaalaのアプローチは、別荘として使われていた建物を活用し、育児休業中そこに滞在し共同生活を送ることで、産後家族の孤立や子育ての不安を解消するというものです。

さらには地域との交流も創出する仕組みも構築しているため、子育て支援と地域活性化を同時に実現できる可能性があります。

この事業が上手くいけば、全国の使われていない別荘や空き家などを拠点として整備していき、事業を拡大していくことになるでしょう。

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