注目のスタートアップ

クラウドロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を開発する「ラピュタロボティクス」が64億円調達

company

2022年4月20日、ラピュタロボティクス株式会社は、総額64億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ラピュタロボティクスは、次世代クラウドロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」の開発と、「rapyuta.io」を活用したロボットソリューション開発・導入・運用支援を行っています。

「rapyuta.io」は、世界最先端の制御技術とAIを活用した次世代クラウドロボティクスです。

群制御AIを活用し、複数種のロボットソリューションの開発・導入・運用を一括で可能にするプラットフォームです。

このプラットフォームにより、たとえば複数台の異種ロボットがお互いの位置・情報をリアルタイムに認識し、自らが最適なルート・速度を選んで動くことが可能になります。

すでに現場に導入されており、生産性が2倍に向上したなどの実績をあげています。

また、自社製の協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」も開発・提供しています。

今回の資金は、ピッキングアシストロボットのシェア拡大、マーケティング活動、パートナー育成、研究開発に充当する予定です。

人手不足にある製造業や物流倉庫では生産性の向上や省人化が求められており、デジタル化はその一助となるものとして導入が進み、特に大きな効率化につながるものとして自律ロボットが注目されています。

自律ロボットとはAIを搭載することで状況を判断し最適な行動を選ぶロボットです。通路などに物が置かれるような場所でロボットを稼働させるためには、自律ロボットのように自分で判断できる能力が必要なのですが、AI技術はまだ発展途上であるためその判断に限界があることが課題となっています。

また複数ロボットが同時に稼働する場合、それらロボットがどこにいて、どのような動きをするかも加味して判断しなくてはなりません。非常に複雑な判断となるため、高精度のシステムを構築するのは技術的に難度が高いものとなっています。

そのため現状では自律ロボットを導入するためには工場・現場の環境をロボットが動きやすいように整える必要があり、それがロボット導入を阻む要因となっています。

「rapyuta.io」は、こういった自律ロボットを制御し、別のメーカーのロボットであっても同時に稼働させられるようにするロボティクスプラットフォームです。ロボット導入の際の幅広い課題を解決することがプラットフォームであるため、今後も多くの工場・現場に導入されていくことでしょう。

ロボットなどの研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI クラウド ソリューション プラットフォーム ロボット ロボティクス 効率化 導入 株式会社 資金調達 運用 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ネットでサービスを売れるサイト運営の「MOSH」が3億円調達
2020年10月16日、MOSH株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 個人やスモールチーム向けに、ネットでサービスが売れるプラットフォーム「MOSH」を運営しています。 ホー…
日本酒開拓をサポートするアプリ提供の「サケアイ」が資金調達
2020年12月10日、株式会社サケアイは、資金調達を実施したことを発表しました。 日本酒開拓をサポートするアプリ「サケアイ」を提供しています。 日本酒の記録・投稿や、ユーザーに合う日本酒のレコメンド…
Z世代向け転職マッチングアプリを開発する「blankpad」が4000万円調達
2024年9月26日、株式会社blankpadは、4000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 blankpadは、Z世代向け転職マッチングアプリ「blankpad(ブランクパッド)」、人材採…
AI校正・誤字脱字チェックサービス「Shodo」を運営する「ゼンプロダクツ」が資金調達
2022年11月1日、株式会社ゼンプロダクツは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、「埼玉りそな創業応援ファンド(エクイティ)」です。 ゼンプロダクツは、AI校正・誤字脱字チェックサービ…
木製家具カスタム・オーダー・プラットフォーム「EMARF」など提供の「VUILD」が資金調達
2020年4月15日、VUILD株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 国内代理店として米国製3D木材加工機「ShopBot」の販売や、木製家具をカスタマイズしてオーダーできるプラットフォ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集