オンラインゲームの経済圏を拡大させることでメタバースの実現を目指す「Meta Earth」が1億円調達
2022年3月29日、株式会社Meta Earthは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。
Meta Earthは、オンラインゲームの経済圏を拡大させることで本物のメタバースを実現することを目指しています。「現実を超越したもう1つの地球を創る」ことをテーマとしています。
家を建築したり、自身が所有している土地の範囲内で自由に世界を作ることができるアプリ「Meta Earth」を運営しています。
今回の資金は、プロダクト開発、採用、マーケティングに充当されます。
2021年10月28日、Facebookはメタバース事業に注力していく姿勢を示し、社名をMeta(メタ)に変更しました。これによりメタバースは急速に注目を集めることになり、様々なプレイヤーの参入が相次いでいます。
一方で、メタバースの定義が曖昧なこともあり、単純な仮想空間(≒3D空間)をメタバースと呼んでいる例もあります。しかし、もともとメタバースは「もうひとつの現実」というコンセプトを持っています。現実空間と同じように生活・コミュニケーション・買い物・創作などを行うことができる仮想空間というのが主流な解釈です。
たとえばVRデバイスなどを介してアクセスする仮想空間で五感をフィードバックすることが可能になれば、ほとんど現実空間と変わらないような体験の提供が可能になります。また、身体に障害のある人も身体から解放されて活動することが可能になるため、このようなメタバースがインフラとして整備されれば福祉としても機能すると考えられます。そのためメタバースはインターネットの次世代の形であるといわれることもあります。
また、メタバースはもともとSF小説のアイデアのひとつでした。そのためオンラインゲームのコンセプトとして採用されることもあり、ゲーム領域では2003年に正式リリースされた『Second Life』がメタバースのさきがけとして考えられています。『Second Life』内では、アバター、景観、建物、ファッションなど多種多様なものをユーザー自身が制作・販売することが可能で、自由度が高く、独自の経済圏が構築されていることが特徴的です。
Meta Earthがどのようなオンラインゲームを構築するのか現時点ではわかっていませんが、メタバースの構築を目指しているため、『Second Life』のような方向性になるのではないかと考えられます。
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