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2022年3月7日株式会社tacoms 宮本晴太|デリバリー注文一元管理サービスの事業展開が注目の企業
デリバリー注文一元管理サービスの事業展開で注目なのが、宮本晴太さんが2019年に創業した株式会社tacomsです。
日本の外食市場(レストラン市場)は、1997年の約29兆円をピークに減少傾向をたどり、2021年には18兆円にまで減少しています。特にコロナ禍の影響が出始めた2019年と比較すると、26兆円から18兆円へ急落しています。
一方で中食と呼ばれる領域は増加傾向をたどっています。持ち帰り弁当や惣菜店などの「料理品小売業(弁当給食を除く)」を含めた広義の外食産業市場規模は2021年時点で25兆円ということなので、2019年からレストラン市場が失った約8兆円を中食市場が補完、あるいは奪ったということが言えます。(日本フードサービス協会より)
日本人の生活様式や家族形態が変化したことで食の外部化が進んでおり、今後も中食市場は伸びていくことが予測されています。
こうした状況を受け、今、レストラン業態を営むお店の中にも外販事業に乗り出すところが増えてきました。レストラン営業の時間以外(アイドルタイム)から売り上げを作ることが出来たり、もともとお店のことを知っている顧客への販売を行えるという集客の優位性や、お店の味をそのままご家庭に持ち帰って頂くことによる販促効果など、レストランが始める外販事業には多くのメリットが存在します。
その一方で、中食事業を始める準備や運用が煩雑で難航してしまうという声が多いのも事実です。
特に、予約決済管理においては従来からのシステムだけでは管理がややこしく、売り上げ計上にも時間と手間がかかり、かえって経営を圧迫してしまうという事態にも陥りかねません。
レストラン事業者がよりスムーズに中食事業に着手し、売り上げの積み上げを実践できるサポートが求められており、今その動きに注目が集まっています。
株式会社tacomsのデリバリー注文一元管理サービス事業の特徴は、デリバリー・テイクアウトサービスからの注文を1台のタブレットでまとめて一元管理できる、という点です。
株式会社tacomsの宮本晴太さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
Camel(キャメル)は、UberEatsやDiDi foodなど様々なデリバリー・テイクアウトサービスからの注文を1台のタブレットで一元管理できるサービスです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、多くの飲食店がイートインだけではなく、デリバリーやテイクアウトなどの店外注文をうまく取り入れて事業運営を行う必要に迫られています。
しかし、複数デリバリー・テイクアウトプラットフォームに加盟することで、飲食店では各サービスごとに注文受注用のタブレットが必要であったり、サービスごとバラバラな売上管理が必要となってしまったりといった課題が発生しています。
Camelは1台のタブレットで全てのデリバリーサービスの注文受注を可能とし、また店舗のPOSシステムとも連携し売上のシームレスな集計を実現できます。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
デリバリー・テイクアウトの売上をアップしていきたい、デリバリー・テイクアウトを店舗運営上の強みに変えていきたい、という店舗様にはぜひCamelの導入をお試しいただきたいです。
私たちは、Camelという製品を通じ、ただタブレットをまとめるだけでなく、その先の更なるデリバリーチャネルの増加による売上アップやCamel上のデータを利用した業態・メニュー改善まで、デリバリー事業の成功をトータルでサポートしていきたいと考えています。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
飲食店では、特に直近ではコロナ禍の影響でイートインの売り上げが苦しい状況にあります。Camelを導入する店舗では、オペレーションの負荷を増やさずにデリバリーサービスの導入をスムーズに行うことで、増加する消費者のデリバリー・テイクアウトニーズに応えられるようになります。
マクロ的な観点でも、共働き世帯率や単身世帯数はここ数十年増加傾向にあり、今後日本の食卓での食体験は自炊だけでなく、デリバリーやテイクアウトといった中食と呼ばれる形での体験も増えていきます。
飲食店にとってはこれまでのようにイートインに注力するのみならずより幅広い価値の提供方法を求められるようになる中で、Camelを通じて店舗様がイートイン以外の店外注文の獲得を始める第一歩をサポートできると考えています。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
Camelを開発するにあたり、自分達自身が飲食店での勤務経験がなかったため、いかにして店舗の人が真に使いこなせるプロダクトを開発できるかという点はかなり苦戦をしました。
そのため、日頃から仲の良い飲食店オーナーさんに間借りさせてもらいながら、期間限定で自分達自身でプロダクト開発の傍らUberEatsさんや出前館さんで宅配専門店でブリトー専門店をオープンし、実際に店舗での調理やデリバリーのオペレーションを体験しました。
実際に店舗運営中に開発段階のプロダクトを使用しながら、プロダクトとして作り込んでいったことは、より実際の店舗様のオペレーションに寄り添ったプロダクト開発につながったと考えています
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
まずはデリバリー一元管理サービスとして、競合も出てきている中で、圧倒的なマーケットナンバーワンシェアを取るというのが直近の目標です。より多くのデリバリー・テイクアウトサービス、POSシステムとの連携を行なっていき、より多くの全国の飲食店さんに使ってもらえるようにプロダクトをアップデートしていく予定です。
また、Camelの延長線上では2つの軸で考えています。
1つ目はデリバリー・テイクアウト・モバイルオーダーに関連したプロダクトラインナップの充実。
今は店舗のオペレーション改善やPOS/売上連携のみしか提供できていないですが、その先の商品開発やマーケティング、顧客アンケートによるCRMなどの機能も充実させていき、デリバリーやテイクアウトにまつわる業務は全てCamel上で完結するようなプロダクトにしていきたいと考えています。
2つ目は最近クイックコマースなどという呼び方でも浸透してきている30分1時間以内の配送を提供する企業向けのソリューションラインナップ拡大。
UberEatsも最近はEDIONやfrancfrancなどの商品を配達しており、外食企業だけでなく小売市場の企業もフードデリバリーの配送網を利用したコマースに興味を持ち始めています。クイックコマースにより世の中のあらゆる製品が30分以内に配送される未来を実現するにあたって、商品を提供する事業者側にも様々な課題が発生すると考えており、tacomsでも外食市場だけでなく、コンビニエンスストア・スーパーマーケット・ドラッグストアなどの小売市場向けの製品提供も検討していきたいですね。
・今の課題はなんですか?
日本初のサービスで導入実績も比較的多いからこそ、今後より多くの人に使っていただけるよう、プロダクトをより進化させ、優秀な人材を確保していく必要があると考えています。
・読者にメッセージをお願いします。
tacomsでは更なる事業拡大のために、一緒に働く仲間を募集しています!現在はエンジニア8名、セールスフルタイム3名、カスタマーサクセス2名、インターンやアルバイト15名なので総勢だと30名程度で動いています。メンバーは自分のタスクに責務を持って、なおかつアグレッシブに動く方が多く、年功序列も一切無いため、フラットな会話で情報をシェアしたり相談するなど常にオープンマインドな雰囲気です。
イチから一緒にプロダクトを立ち上げたい、顧客のペインをホスピタリティを持って早期に解決し、彼らを救うサービス&プロダクトを届けて心から喜んでもらいたい。そんな志がある方からのご応募をお待ちしております!
会社名 | 株式会社tacoms |
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代表者名 | 宮本晴太 |
創業年 | 2019年 |
社員数 | 13名 |
事業内容 | デリバリー注文一元管理サービス「Camel」の開発・提供 |
サービス名 | デリバリー注文一元管理サービス「Camel」 |
所在地 | 東京都文京区本郷3-13-3 三富ビル4階 |
代表者プロフィール | 1999年生まれ。東京大学工学部在学中(休学中)。 大学入学直後より複数のスタートアップ企業にてインターンを経験。同時に東大起業サークル「TNK」の15期代表を務める。 2019年5月にTNKの同期でもある現COOの杉田とともに株式会社tacomsを設立。 創業時は大学生向けのデリバリーサービスを立ち上げるも、飲食店のデリバリー注文受注オペレーション・売上管理手法に課題があることを感じ、事業転換。 2020年7月にデリバリー注文一元管理サービス「Camel」をリリース。 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | tacoms スタートアップ バーティカルSaaS フードテック 外食DX 宮本晴太 |
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