注目のスタートアップ

オフィスのデッドスペースとそこでサービスを提供したい事業者をマッチングする「Officefaction」が2,600万円調達

company

2022年2月22日、株式会社Officefactionは、総額2,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。

オフィスのデッドスペースとそこでサービスを提供したい事業者をつなぐマッチングプラットフォームを開発しています。

そこで働く人たちなどにサービスを提供することで、従業員満足度の向上、サービス提供者への機会の創出などを実現します。

マッサージなどの施術を行うセラピストや、マインドフルネス、ネイリスト、靴磨き、オーダースーツ、お弁当、ヨガ、英会話、PCスキル研修などのサービスを提供する事業者と連携していく予定です。

新型コロナウイルス感染症の流行により、テレワークという働き方が普及しました。

テレワークに完全移行する企業はそう多くはなく、ほとんどの企業ではテレワークとオフィスへの出勤を併用するハイブリッド型の働き方を採用しています。

もちろん、これから組織構造や働き方が最適化されていくうちに完全テレワークを採用する企業も増えてくるかもしれません。

一方で、オフィスはコミュニケーションの促進やそれに伴うアイデアの創出のために重要であると再認識する企業も出てきています。

しかし、テレワークとオフィスを併用するハイブリッド型の働き方を採用する場合、オフィスは一定以上の人数を収められるだけの面積を常に確保しておく必要があります。

テレワークで働く人材が多い日はオフィスに多数のデッドスペース(遊休スペース)が生じてしまい、もったいないと感じる経営者も多いことでしょう。

このような遊休スペースは新たなビジネスの対象となってきました。

たとえば、様々な店舗の遊休スペースと旅行者の荷物をマッチングするもの、営業時間外の飲食店を他の飲食提供者に貸し出すもの、月極駐車場・個人所有の駐車場・空き地を時間貸しの駐車場とするものなど様々なサービスが提供されています。

Officefactionが開発しているサービスは、こういった遊休スペースとそれを必要とする者をマッチングするビジネスです。

福利厚生として美容師を呼ぶことのできるスペースを備えたオフィスを持つベンチャー企業などの例もあり、オフィス内でのサービス提供はオフィスワーカーにある程度のニーズがあると考えられます。

小さなスペースから始められるオフィスコンビニなどと同様に、オフィスの快適性を高め、従業員満足度を向上させることが可能でしょう。

無駄なスペースが従業員満足度の向上につながり、従業員はオフィスにいながらサービスを享受でき、サービス提供者は売上向上・認知度向上が見込める、3方良しのマッチングプラットフォームであるため、今後の広がりに注目が必要です。

起業の際にはオフィスが必要となります。テレワークの普及などもあり、以前とはオフィスに対する考え方も変化してきています。「冊子版創業手帳」では、賃貸オフィスや、シェアオフィス、コワーキングスペースなどを比較し、創業期に最適なオフィス形態を明らかにしています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Officefaction オフィス デッドスペース プラットフォーム マッチング 株式会社 空間 資金調達 遊休スペース
関連記事はこちら

株式会社Officefaction 樋口徹|オフィスのデッドスペースからお金と幸せを生みだす事業展開で注目の企業

オフィス移転手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

親子でさまざまな職業を深掘りできるWebサービス「Dream Produce」(β版)がバージョンアップ 「キャリア能力通信簿」機能などを追加
2022年11月22日、株式会社Dream Produceは、「Dream Produce」をβ版Ver.2.0にバージョンアップしたことを発表しました。 このバージョンアップにより「キャリア能力通信…
南京錠のスマートロックサービスを提供する「KEYes」が1億円調達 大日本印刷と業務提携
2021年10月13日、KEYes株式会社は、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スマートフォンで解錠操作できるスマート南京錠システムを開発・提供しています。 いつ・誰が・どこで解錠…
「地域づくり京ファンド」が茶葉の生産や茶の加工販売を手がける 「D-matcha」に出資
2023年3月16日、株式会社京都銀行は、一般社団法人 京都府北部地域連携都市圏振興社、一般社団法人 森の京都地域振興社、一般社団法人 京都山城地域振興社、京都銀行、京銀リース・キャピタル株式会社、京…
周回衛星向け地上セグメントサービスプロバイダーの「インフォステラ」が7億円調達
2021年10月21日、株式会社インフォステラは、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 周回衛星向けGround Segment as a Service(GSaaS)プロバイダー事業を…
ARグラス用ディスプレイモジュールなどを手がける「Cellid」が資金調達
2023年11月17日、Cellid株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 Cellidは、薄型で没入感のあるWaveguideを搭載したARグラス用のディスプレイモジュールと、空間認識ソ…

大久保の視点

ニコニコ超会議・学生ピッチ甲子園ビジネス部門優勝&1000万円獲得はウェルヘルス土井久生馬さん
2024年4月27日(土)~2024年4月28日(日)に幕張メッセでニコニコ超会議実行委員会で『ニコニコ超会議2024』が開催された。 『ニコニコ超会議20…
(2024/4/28)
「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】