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2022年1月14日周回衛星向け地上セグメントサービスプロバイダーの「インフォステラ」が5億円調達

2022年1月14日、株式会社インフォステラは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。
また、2021年10月には7億円を調達しています。
インフォステラは、周回衛星向けGround Segment as a Service(GSaaS)プロバイダー事業を展開しています。
地上局ネットワークを仮想化するクラウドプラットフォーム「StellarStation」を通じ、柔軟性と拡張性に優れた地上局ネットワークを提供しています。
このプラットフォームを利用することで、衛星運用者は一度のセットアップで世界中の地上局にアクセスすることができます。
また、地上局オーナーは、地上局非稼働時間(遊休時間)を他の衛星運用者に貸し出すことで収益を得ることができます。
他にも、無線ライセンスの取得や、周波数調整業務など、衛星の運用を行う際に必要となる地上セグメント側の業務支援事業も展開しています。
今回の資金は、通信エリアの拡大、ライセンス取得サポートの拡充、米国への事業拡大、日本国内へのサイトの設置と地上局ホスティングサービスの開始などに充当されます。
2019年の世界の宇宙ビジネス市場の市場規模は約40兆円です。2040年には100兆円規模と非常に大きな市場になるとの予測もあります。
宇宙ビジネス市場で大きな割合を占めているのは、衛星を打ち上げ、それにより得たデータを販売したり活用したりする衛星サービスです。
衛星サービス領域では、宇宙に打ち上げる衛星そのものも重要ですが、衛星データを地上に伝送するための通信インフラも重要です。
これまでの人工衛星の運用では、運用する衛星の軌道などの条件から通信可能な土地を選定し地上局を建設する、もしくは既存の地上局を保有するプロバイダーと契約する必要がありました。
多額のコストがかかる他、地上局とデータを処理するスーパーコンピューターなどが離れた場所にある場合データ転送に時間がかかり、結果的にユーザーへの情報提供に遅延が生じてしまいます。
この課題を解決するため、インフォステラはたった一度の連携だけで世界中の様々な場所にある地上局へのアクセスを提供する地上局プラットフォーム「StellarStation」を運営しています。
衛星サービス事業が増えるにつれ、地上局のニーズも高まっていくため、地上局事業に参入する企業も増えていきます。
そのような企業に向け、包括的なプラットフォームを提供することができれば、非常に大きなシェアを獲得できるでしょう。
スケールの大きなビジネスには、多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、ベンチャー・キャピタルから出資を受けるためのノウハウについて詳しく解説しています。
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