注目のスタートアップ

TABEL株式会社 新田理恵 | 薬草文化のリバイバルで注目の企業


伝統ハーブなどを活用した薬草文化のリバイバルで注目なのが新田理恵さんが2016年に創業したTABEL株式会社です。

薬草文化を紐解き、現代らしい解釈と風味を追求した伝統ハーブのお茶が今注目を集めています。

TABEL株式会社の新田理恵さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

日本で千年以上前から人々の間で愛飲されてきた薬草文化を紐解き、現代らしい解釈と風味を追求した伝統ハーブのお茶。

日本各地を巡り、フィールドワークを行い、農家さんや薬草加工ができる工場さんと直接お話をしながら10年、30年と長く良い関係が続くようなものづくりと、地域に親しみのある経済を回すことを通して、薬草文化のリバイバルに挑戦しています。

健やかでおいしい食卓を、みなさんのもとへ。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?


薬草茶は「健康茶」というマーケットにカウントされますが、健康志向の強い方だけではなく、幅広い方々に「おいしいお茶」として楽しんでいただきたいです。

各地のお茶で旅をするような楽しさを味わっていただいたり、お子様からおじいさま・おばあさままで人気のコーラやジンジャエールや、お酒の後に最高のウコン味噌もご用意しておりますので、様々なシーンでお役立ていただきたいです。

また、ライフスタイルを10問入力すると、現在のご自身の体質や合う薬草がわかる「食養生AI Qusnoki(クスノキ)」も去年作りました。占いのように読むだけでも元気が出るようにしていますので、ぜひ一度お試しください。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

国家予算の約1/3を医療費が占めているという現状から、セルフメディケーションやコメディカルへの注目は高まっており、サステイナブルなヘルスケアを食卓から目指す。

テクノロジー系や工業が苦手な自然豊かなエリアのみなさんと、付加価値のある伝統茶づくりで副収入を増やす。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

ビジョンは同じでも、事業をどういったスピードで、どこまで大きくするかといったところが創業メンバーと意見が分かれ、初期はうまくチームとして動くことができませんでした。

改めて、自分たちが一番大事にしたいことはなにかを言語化したり、経営スタイルやKPIの多様性を意識しながら、心地よく役割分担をしながらお互いを活かし合えるチーム作りが少しずつできるようになってきました。

創業してから5年目で知った、大手企業や研究者が発表しているスタートアップの科学でも言われているように、最初から丁寧に話し合うことや、どうやって終わらせるかといったこともちゃんと話しておくべきだなと思っています。

また、心理学も非常に有効で、早稲田大学に社会人大学院生として通ってもいるなかで授業で学ぶことができたコーチングのスキルや、自分の性格タイプ診断もチームビルディングにかなり効果的でした。

自分が得意なコミュニケーション、相手のモチベーションが上がる話し方などの手法はもちろん、様々な価値観があることを念頭にいれると、非常に進行が楽になりました。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

約30万人の薬草ファンコミュニティづくりや、AIを活用したりすることで、病気ではないけれどちょっとした不調などで困った時に身近な人同士で助け合える状況をつくりたいです。

また、現在「体内時計と栄養学」について研究しているので、研究内容を生かして食養生のアップデートを提案したり、社会実装していきたいです。

・今の課題はなんですか?

私自身も含め、社会課題や地方創生などの熱意から始まるプロジェクトや、専門的知識・技術ベースのプロジェクトは、経営は素人からスタートした状態で、数字が苦手だったり、時間がかかることもあるなと思っています。

経営・経理が得意な人と、ビジョナリータイプの人、技術・研究ベースの人がうまく出会えたりチームビルディングをしていきたいです。マーケティング戦略や営業もウィークポイントですので、ぜひその分野が得意な方は、ご協力をお願いします!

・読者にメッセージをお願いします。

日本にはまだまだ未活用の自然資源や、魅力的な文化資源も眠っていたりします。

社会課題も盛りだくさんですが、自分たちも含めて関わってくださる人がみんな幸せになるような事業にしていきますので、ぜひご一緒に楽しんでいただけると嬉しいです!

会社名 TABEL株式会社
代表者名 新田理恵
創業年 2016年
住所 横浜市西区
サービス名 伝統茶{tabel} / 薬草のある暮らしラボ
事業内容 伝統ハーブなどを活用したヘルシーな食品・飲料の小売、卸販売。
食品や飲料の開発・監修。
学びの場である薬草大学NORM
薬草のある暮らしラボ(オンライン)の企画・運営。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ TABEL ハーブ ヘルスケア ローカル 新田理恵 薬草 食品
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

腸内フローラ検査「マイキンソー(Mykinso)」を提供する「サイキンソー」が8億円調達
2023年7月27日、株式会社サイキンソーは、総額8億円の資金調達を実施することを発表しました。 サイキンソーは、腸内フローラ検査サービス「マイキンソー(Mykinso)」を提供しています。 自宅から…
令和6年度「健康経営制度運営事業」補助金
2024年2月14日、経済産業省は、令和6年度「健康経営制度運営事業」に係る補助事業者の公募について発表しました。 健康経営に取り組む企業等を顕彰する「健康経営優良法人認定制度」を通じて、健康経営に関…
スポーツジム向けオーダーメイドサプリメントサーバーなどを展開する「ドリコス」が1.5億円調達
2023年3月29日、ドリコス株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ドリコスは、ウェアラブルデバイスや体組成計などで取得されるヘルスデータをもとに、ユーザーの健康…
学校と給食会社をマッチングするフードデリバリーサービスを運営する「PECOFREE」が1.7億円調達
2024年3月8日、株式会社PECOFREEは、総額1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 PECOFREEは、学校と給食会社をマッチングするフードデリバリーサービス「PECOFR…
令和6年度「持続可能な食品産業への転換促進事業のうち食品産業サステナビリティ推進事業」3次公募
農林水産省は、令和6年度「持続可能な食品産業への転換促進事業のうち食品産業サステナビリティ推進事業」の3次公募について発表しました。 食品産業のサプライチェーン全体での持続可能性を高めるため、産地との…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集