事業再構築補助金第2回の採択結果が発表!結果を分析
採択件数や採択された業種などを分析。第1回との比較も。
事業再構築補助金「通常枠・卒業枠・グローバルV字回復枠・緊急事態宣言特別枠」の第2回採択結果が9/2に発表されました。
応募総数や採択件数、都道府県別での応募件数なども公表されましたので、どのような結果になったのかをみていきたいと思います。
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この記事の目次
事業再構築補助金 第2回公募に対しての応募総数と採択結果は?
事業再構築補助金「通常枠・卒業枠・グローバルV字回復枠・緊急事態宣言特別枠」の応募総数は20,800件になりました。そのうち、書類に不備などがなく、申請要件を満たしていた件数(申請件数)が18,333件で、採択件数は9,336件となっています。
このことから申請件数のうち、採択件数は約50%程度ということがいえます。
また第1回では、応募総数22,231件、申請件数19,239件、採択件数8,016件という結果で、採択件数は約40%だったことから、採択率が第2回については上がっていることがわかります。
業種別の応募件数と採択件数について
日本標準産業分類において業種を当てはめ、応募件数と採択件数を分析すると、宿泊業・飲食サービス業が応募・採択件数ともにトップであり、続いて製造業、卸売・小売業となっています。
第1回採択結果においては、応募・採択結果ともにトップの業種が製造業でした。
コロナにより長期化する経済の低迷が、宿泊業・飲食サービス業にダメージを与えているともいえるでしょう。
また、第1回・第2回ともに幅広い業界により、応募・採択がされていることもわかります。
都道府県別の応募件数と採択件数について
次に、都道府県別の応募件数を見てみると、件数ベースでは東京・大阪・愛知・兵庫の順に応募件数が多かったようです。
ただし、割合でみると京都が1.03%と一番高い割合であることがわかります。
また、都道府県別の採択結果をみると、山梨県、富山県、高知県などで採択率が高いことがわかります。
応募金額・採択金額の分布について(全類型合計)
応募金額及び採択金額の分布(全類型合計)がどのような割合になっているかを1,500万円単位で分析すると、100~1,500万円が最も多く、全体の約5割を占めています。
第1回では、100~1,500万円の採択金額の分布(全類型合計)が46%だったことから、若干ではありますが、採択金額が低いところへの分布が多くなっています。
また、応募金額別の件数をみてみると、応募金額は1,000万円以下と6,000万円に二極化していることがわかります。
こちらについては、第1回でも同じ傾向になっています。
認定支援機関別応募・申請・採択状況について
事業再構築補助金の必須申請要件として認定経営革新等支援機関と事業計画を策定するということが盛り込まれています。
その認定経営革新等支援機関としては、金融機関が約7,600社で最も多く、次いで税理士関係が約5,000社、商工会・商工会議所が約3,100社という結果になっています。
まとめ
コロナによる経済の低迷が続く中、様々な業種において売上減少などの影響が出ています。
そのような中で大規模な補助金として注目を集めている事業再構築補助金。
このような局面においては、補助金・助成金をうまく活用することで乗り越えていくことをオススメします。
(編集:創業手帳編集部)