こんな起業家は融資に通らない!創業手帳アドバイザーが見た現実
元信金・やまだくん(創業手帳社員)「こんな起業家は融資が通らないワースト3」。定石を踏んで資金調達しよう
創業手帳には、日々、資金調達を始めとする起業家の相談に乗るアドバイザーという部署があります。
そこに所属する元信金職員のやまだくんは、堅い職場からどベンチャーの創業手帳に飛び込み、毎日起業家のコンサルをする日々を過ごしています。
そんなやまだくんに、日々の仕事で培った目で「融資が通らない3パターン」を選んでもらいました。
融資に通るコツも書いていますので、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!
創業手帳の社員。創業手帳アドバイザーとして、起業家の皆さんからのお問い合わせや相談に真摯に向き合い、アドバイスをしている。
前職では都内金融機関で渉外業務を経験。その知見を活かし起業時の融資制度など、担当者ならではの実践的なアドバイスを行っている。
※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください
この記事の目次
こんな起業家は融資が通らない
こんにちは!
創業手帳のアドバイザー、やまだです!
普段から起業家さんとお話させていただくことは多いのですが、起業時の課題で1番に出てくるのはお金の問題です。
創業融資を申し込みたいがどうすれば通るのか、審査に落ちないためにはどうすればよいのかというご相談はよくお受けします。
自身の経験と金融機関の創業担当者の方から伺った情報を元に、お話させていただければと思います。
最後まで、どうぞよろしくお願いいたします。
1.自己資金がない人、少なすぎる人
自己資金=やる気のバロメータという風に見られます。自己資金がない=本気じゃない、と見られますから、やる気がない人にはお金は貸せないですよね。
また自己資金というのは代表者さんご本人が貯めてきたお金(お給料や退職金など)のことです。
ご親族や知人から借りたお金は自己資金ではないので、お気をつけください。
2.信用情報に傷がある人
申請者の過去に税金支払や返済の遅延が頻繁にあった場合、融資担当者は、「この人にお金を貸しても返ってこないのではないか」という判断になります。
その場合はお金を貸せないなと考えますよね。
もしご自身が誰かにお金を貸すというシチュエーションになった時、そんな人にお金を貸しますでしょうか?
3.職歴のない人
自分が事業を回していくのに、同業の経験が無い人が事業計画を作るのは、かなり難しいと思います。
その計画になった理由はどうしてでしょうか。実働経験があったから作れるわけですよね!
信憑性のない計画から、金融機関は貸したお金が必ず返ってくると判断できますでしょうか。
未経験の人は、同業経験のある人をパートナーとして入れるなどしないと難しいと思います。
融資が通るための鉄則
では、融資が通るためにはどうしたらいいのでしょうか。実際、とてもよく相談される内容です。
すでにお店をやっている人に聞いてみよう!
雇われ人ではなく自身でお店をやっている方であれば、生の情報を聞くことができます。
代表のときと従業員のときでは、働く意識がまるっきり変わります。
事業内容に関係なく聞いておいて損はないです。
数字の根拠を明確にしよう
金融機関の職員さんは金貸しのプロですが、あなたがやろうとしている業種のプロではありません。
なぜこの数字になったのか、その理由をかならず説明できるようにしましょう。
それができれば担当者も、みなさんの事業についてご理解された上で融資の判断ができます。
また専門用語が出る際は、注釈を入れておくと読み手側はより理解しやすいです。
税理士、会計士さんにサポートしてもらう!
起業支援をしている税理士さんたちなら事業計画書を事前に見てもらい、大丈夫であれば金融機関を繋いでくれます。
数字の根拠の部分で穴や不足があったとしても指摘してくれるので提出前に作り直すことが可能です。
これで融資の通過率がぐんとアップします!(ただし、そもそも難しいと判断した場合は繋いでくれないこともあります)
創業手帳では起業支援を得意としている税理士さんをご紹介することもできますので、ご希望の際はご連絡ください!
創業手帳では、創業全般に役立つ冊子版の創業手帳、資金調達の情報に特化した資金調達手帳などを発行しています。お取り寄せはすべて無料です。ぜひご覧ください。
(編集:創業手帳編集部)