顧客を“わくわく”させる新星バニラエア、挑戦の舞台裏

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【石井知祥社長インタビュー】顧客を“わくわく”させる新星バニラエア、挑戦の舞台裏

成田空港へ着き、社員専用の階段を上がりオフィスへ入ると、空色と黄色が爽やかな社内の応接室に案内された。バニラエアは、ANAホールディングスが100%出資する新星のLCCだ。昨年、ANAがエアアジアとの共同事業を解消し、バニラエアとして生まれ変わった。「ANA ロサンゼルス支店長」「AIRDO 営業本部長」などを経て、同社代表取締役に就任した石井氏に、挑戦の舞台裏を聞いた。

vanillaair-interview-fig01 石井知祥

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■バニラ・エア株式会社代表取締役
 
■プロフィール
早稲田大学商学部を卒業後、1974年4月に全日本空輸株式会社(ANA)入社。ワシントン支店長や営業推進本部副本部長などを歴任し、2010年7月から2013年7月まで株式会社AIRDO(旧 北海道国際航空)で営業本部長を務める。2013年8月、エアアジア・ジャパン入社、同社代表取締役社長に就任。2013年11月1日に商号をバニラ・エア株式会社に変更。[/caption]

 

チープから一変、シンプル・エクセレント・ニューベーシックなLCCへ

“LCC”というと「運賃は安いがそれ以外のサービスは有料」、「徹底的なコストカットでチープ」などのイメージを持つ人は少なくないだろう。石井社長は、単なる移動手段化するLCCに違和感を抱く。

「今の世界のLCC業界を見ていると、飛行機が単なる移動手段になってきてしまっている気がするのです。私はやはり、空の旅というのは本来「ロマン」だと思います。人間は昔から「空を自由に飛びたい」という夢がありました。空港に行くとなんだかワクワクします。空の旅というのは、地上の電車や車とは違う、ロマンがあると思うのです。」

バニラエアは、札幌、那覇、奄美大島(7/1より就航)、東京、台北、ソウルなど、主に観光を目的とした旅行客が利用するレジャー・リゾート路線に展開している。

※LCC:Low Cost Carrier の略で、効率化の向上によって低い運航費用を実現し、低価格かつサービスが簡素化された航空サービスを提供する航空会社のこと。

加えて、従来のLCCとは異なり「価格以上の満足を提供する新しいLCC」を目指し、具体的に3つのミッション・コンセプトを掲げている。それは「シンプル」「エクセレント」「ニューベーシック」だ。リーズナブルな価格を保ちつつサービス品質を向上させることに加え、一歩先の使いやすさを提供する。旅のスタイルの新しいベーシックを創り出そうという挑戦だ。

「ですから我々は、これまでのLCCでは有料とされていた手荷物のお預けを無料にしました。基本運賃の中に手荷物のお預かりの料金を含めることで、荷物の心配なく空の旅を楽しんでいただきたいからです。」

LCC航空会社にとって手荷物料金は大きな収入源となる。しかし、新たなスタイルの提案のためこれを手放したことに、バニラエアが目指すサービスのあり方が1つ表れている。

「また、旅をより楽しんでいただくために「わくわくバニラ」というチケットのプランを用意しています。これは大手航空会社の約10分の1の価格で空の旅を楽しめる非常にお得なプランです。」

不定期に発売される「わくわくバニラ」のチケットを購入すると、成田から沖縄まで3,000円で行けてしまう。(※発売都度、運賃設定は異なる。)

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