賃貸オフィスを契約する前に知っておきたい ”6つのポイント”

創業手帳

知らないと損? 賃貸を法人契約する際に気をつけたほうが良いことを専門家に聞いてみた

【保存版】株式会社設立の「全手順」と流れをどこよりも詳しく解説!
shared_office_figure03

(2015/04/30更新)

経営者であれば誰もが憧れる、自社オフィス
実は、創業手帳編集部も、2015年3月に、晴れて自社オフィスを構える運びとなった。
初めての法人契約、初めての引越し、予想だにしなかったハプニングは数知れず…。

それはさておき、今回は会社としてオフィスを賃貸する場合の法人契約の注意点を、株式会社エイブル法人事業本部の森崎さんに伺った。

法人契約の特徴 ~個人契約との違い~

「法人契約は個人契約と比べて、信用度が高く審査が通りやすいのが特徴です。
法人契約の際に必要になる書類は、『登記簿謄本』『会社概要』『印鑑証明書』の3点ですが、『損益計算書』『貸借対照表』を求められることもあります。法人契約では企業としての信頼度が要件となります。」
morisaki
取材協力:株式会社エイブル
法人事業本部 マネジャー 森崎正美さん
 

法人契約の流れ

まず初めに知っておきたいのが、引越し完了までの全体の流れだ。
大きく、6つの段階に分けることができる。

  • 相談する不動産会社を決める
  • 条件に見合う物件を選定・見学
  • 物件の決定・申込(希望条件の提示)
  • 審査(書類、保証会社)
  • 契約完了・引き渡し
  • 入居完了

 

オフィスを借りるときに着目すべき6つのポイント

最低限、これだけは気をつけたいポイントを厳選した。
上記の6つの段階と照らしあわせて確認してほしい。
 

1.オフィスを扱っている不動産会社を選ぶ

レジデンスのみを扱っている業者もあるため、オフィス賃貸契約の実績のある会社がよいだろう。
 

2.物件見学では「電力」「ネット回線」に注意

配線の位置や間取り、駅からの距離はもちろん、入居している他の企業も確認しよう。ビル単位で使用量が制限されることもあるため、「ビル全体の電力の容量と使用状況」「ネット回線の有無」も忘れずに。

また、分譲マンションの1室を借りた場合、オーナーの意向と管理規約が違ったり、仲介会社の把握している管理規約が常に最新とは限らないため、管理会社に管理規約を直接問い合わせることを勧める。
 

3.「坪単価での値引き」を希望する

償却や礼金の交渉・相談はした方が良い。
賃料が下がる可能性もあり、坪単価で提示すると交渉がスムーズだ。
 

4.審査の前にオーナーと顔合わせ

挨拶に行く際はオーナーに与える心象を考慮し、服装はスーツが無難である。
 

5.「鍵の引渡日」「インフラ整備」「引越期日」などは要確認

工事の必要な「ネット回線」や「移転案内」「住所変更に必要な書類の申請」は、導入までに時間がかかるため注意が必要だ。

また、休日に引越作業ができない物件もあるため、事前に規約や管理会社に確認しよう。
 

6.解約予告の時期を忘れずに!

入居後は、必ず更新時期と中途解約する場合の告知期限を確認しておこう。
更新手続きを忘れてしまうと、期日に退去しなければならない。

また、解約告知を忘れた場合、退去後も契約通りに賃料を支払わなければならないため、注意が必要だ。
 

覚えておきたいテナント契約用語

テナント契約では、一般に個人で賃貸契約をする際には耳慣れない用語がある。
下記の2つは、後々の出費となる金銭であるため、相場とともに、必ずチェックしよう。

保証金とは

滞納や損害賠償を担保するために支払う金銭。相場は賃料の3~6ヶ月程度。

償却とは

保証金から解約時等に無条件で差し引く金銭。相場は、賃料の1~2ヶ月分または保証金の10~20%。「保証金の償却年20%」の場合は、毎年保証金の20%を差し引かれ、更新時に保証金を補填する必要がある。「解約時償却2ヶ月」の場合は、解約時に保証金から賃料の2ヶ月分が差し引かれて返却される。

 
【関連記事】起業して初めてのオフィス選び10のポイント ‐賃貸オフィス編のまとめ(前編)‐
【関連記事】起業して初めてのオフィス選び10のポイント ‐賃貸オフィス編のまとめ(後編)‐

【保存版】株式会社設立の「全手順」と流れをどこよりも詳しく解説!

(編集:創業手帳編集部)

創業手帳は、起業の成功率を上げる経営ガイドブックとして、毎月アップデートをし、今知っておいてほしい情報を起業家・経営者の方々にお届けしています。無料でお取り寄せ可能です。

創業手帳
この記事に関連するタグ
創業時に役立つサービス特集
このカテゴリーでみんなが読んでいる記事
カテゴリーから記事を探す