なにを投稿したらいい? 事例から学ぶFacebookページのコンテンツ作成術!
キーワードは、「キャッチー」「読者目線」「親近感」
(2016/04/05更新)
最近では、あらゆる業種の企業で、会社の規模を問わずにFacebookページを使った情報発信が行われています。「いいね!」の数が増えれば、それだけ企業からの情報を受け取る人の数も広がっていき、その効果は絶大です。一方、利用したいけれど自社でコンスタントなページ運用をするためのノウハウがない、何をネタにすべきかわからない…という声も。そんな声にお応えして、オススメのFacebookページ事例をご紹介し、解説します。
この記事の目次
基本的なコンテンツの作り方
ペルソナ設定とトーン&マナーを決める
Facebookページを作るにあたって、第一に「どういう人にファンになってもらいたいか」、つまりペルソナを考えます。
性別、年代、どういったライフスタイルを送る人たちか等々、自社の商品やブランドイメージを売り込みたい具体的なファン像を考えていきます。
その設定によって、発信する際の文章の書き方(トーン&マナー)も、必然的に変わってきます。
たとえば、ビジネスパーソンや年齢層の高めな方々向けなら硬派な「ですます調」になったり、主婦や女子学生向けなら顔文字や記号をおり交ぜたり。
また、ページを書いているのが企業のマスコットであるかのように、架空のキャラクターを設定してしまうのもひとつの方法です。
基本的に、トーン&マナーは「このページはこういった文調で」と決めたら、一貫性を持たせましょう。
そうしないと、ユーザーがページを継続的に閲覧するようになったときに、「こんなページだったっけ?」と、違和感を抱いてしまうからです。
一方で、Facebookの場合は、他のSNSに比べると利用者の年齢層が幅広いという利点があるので、ペルソナの絞りすぎ・トンマナの固定しすぎには注意が必要です。
自社で紹介したいと思う商品・サービスにもよりますが、厳密に決めすぎると、本来見せられる層の幅が狭くなってしまい、結果として投稿のリーチが伸びなくなってしまう原因にもなるためです。
普段の投稿から反応をみて、文章の量や中身、写真などを少しずつ最適化できると良いですね。
スクロールを意識したスタイル
コンテンツを作る時に気をつけたいポイントとして、「ユーザー目線で、読みやすいかどうか」ということがあげられます。
ユーザーがFacebookを閲覧する際は、モバイルからアクセスすることが多いです。
ですから、コンテンツを作る時は、スマホでスクロールされることをイメージしておくと良いでしょう。
事例①:見やすい、読みやすい、伝わりやすいコンテンツ作り
ここでは、ユーザーにとって見やすく、読みやすいコンテンツのページを紹介します。
この項で紹介するページは、どれも写真がきれいでインパクトがあり、添えられる文章はあまり長くないことがわかります。
なぜなら、スマホで表示されるとき、文章が長すぎると「もっと読む」が表示されて、パっと見で内容全体が分からなくなってしまうからです。
改行も含め150文字以内、かつ5行以内に収まる投稿がオススメです。
PC・スマホ、両方の読者にとって見やすく、理解しやすい投稿を心掛けましょう。
(※もちろん、意図的に文を長くして「もっと読む」形式にし、ボタンを押させることでアクション数を増加させリーチを伸ばす場合もあります。)
投稿の字数についてもっと知りたい方は、ソーシャルメディアラボ「【Facebook】いったい投稿の何行目から「もっと見る」になるのか!?PC版・モバイル版ニュースフィードを徹底検証。」を参考にして下さい。
小売り・ショッピング
≪マッシュノート≫
ショッピング・小売分野の「マッシュノート」さん。 文章が端的で分かりやすく、写真も見やすい、お手本のような投稿です。
細かい説明はURLで済ますことで、投稿全体がスマートに見えますね。
食品・飲料
食品・飲料分野では「スターバックスコーヒー ジャパン」さんをご紹介。
季節感のある背景に、人の横顔が目につくキャッチーな投稿です。
もしかしたら投稿時間も読者の帰宅時間に合わせて、ササッと目に入れてもらえるタイミングを選んだのもしれませんね。
事例②:ただの宣伝にとどまらない、読者想いのコンテンツ作り
この項で紹介するページは単純に商品のPRをするのではなく、あくまでユーザーにとって役立つ情報を配信しているとわかります。
商品の宣伝を必要最低限におさえて、「ここのページを『いいね!』すれば、こんなお得な情報が流れてきそう」という雰囲気を上手に作りだしています。
やはりFacebookはユーザーのためのプラットフォームであり、企業のPRがメインとなっては嫌われてしまいファンは増えていきません。
上記したユーザーのための「お得感」を大事にしていきたいですね。
健康・美容分野から「バスクリン バスタイムLABO」さん。健康に関する情報局の役割を重視しているように思います。
あまり、宣伝っぽくなくて、読者も気楽に読み進められるソフトだけどタメになるコンテンツを配信しています。
事例③:“中身”が見えるコンテンツ作り
最後にこの項では、企業のリアルな“中身”が伝わるFacebookページの事例を紹介。
製造工程や社員の雰囲気を“見える化”しているので、商品・企業に対して「安全安心」という印象をユーザーに与えています。
つまり、ユーザーは生産者・販売者の息づかいを、Facebookページ一つでリアルに感じ取ることができるのです。
また、スタッフや商品の裏側、歴史など、自社ならではの情報を扱うので、コンテンツも作りやすいメリットもありますね。
醸造所分野から「純粋菜種焙煎工房 ほうろく屋」さん。地域のイベントと参加者の顔が“見える化”されている、親しみやすいコンテンツです。
「このページは安心して見てられるなぁ」という雰囲気が、ページの盛り上がりを支えています。
まとめ
いかがでしたか。
紹介した実例をもとに、ぜひ試していただければと思います。それでは今回のまとめに入ります。
- 長すぎず、理解しやすい、かつキャッチーな投稿を!
- 読者(ファン)第一のコンテンツが、愛されるページの秘訣!
- 商品やサービスの裏側を明かして、親近感を生み出す!
以上、「なにを投稿したらいい? 事例から学ぶFacebookページのコンテンツ作成術!」でした!
(監修:株式会社ガイアックス 大久保亮佑(おおくぼ りょうすけ) )
(編集:創業手帳編集部)