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PEELラボ Jim Huang(ジム ファン)|植物由来レザーを使った製品開発事業で注目の企業


廃棄された植物や果物(例えばパイナップルやココナッツ)をアップサイクルした植物由来レザーを使って、様々な製品開発を行う事業展開で注目されているのが、Jim Huang(ジム ファン)さんが2022年2月に設立したPEELラボです。

地球環境問題に意識が高まる現代、皮革産業にまつわる課題にも注目が集まるようになっています。
例えば皮をなめす際には大量の水を必要としたり、加工の際に使う化学薬品等で汚染された水の処理にも労力がかかります。そもそも皮の原料となる家畜を育成するのにも多大な飼料・労力が発生し、2酸化炭素排出問題も取りざたされています。
特に希少動物の皮(エキゾチックレザー)を使った製品は、その調達方法として野生動物の乱獲や無理な飼育などといった非道徳的な行為が絡むことが多く、以前より疑問視する意見がありました。

また、革製品を長く愛用していくためにはお手入れが大変という声もありますし、製品によってはかなりの重量になり、持ち運びに少々難儀するといったケースもあるかと思います。

身近な革製品といえば、その質感や丈夫さ、持ちの良さを生かして、日本では子どもたちの学用品『ランドセル』に多く活用されています。
しかし、最近ニュースでも話題になったように、子どもたちの教科書や学用品がどんどん増え、それらを背負って歩くには重量が大変なことになってきているとも指摘されています。
同意に、最近の小学校ではSDGs教育が盛んになっており、日常的に環境問題に関する意識を高める子どもたちや親御さんも増えてきています。

こうした現状の中、従来の皮革製品から脱却し、ヴィーガンレザーを使った新しい革製品開発に大きな注目が集まっています。
本皮製品に引けを取らない、むしろより高品質な新素材として、ランドセルはもちろんのこと、雑貨、服飾、家具など多くの分野で展開されています。

PEELラボのJim Huang(ジム ファン)さんに、事業の特徴や今後の課題などについてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

革業界はあらゆるファッション素材で、もっとも環境への負荷が高いことで知られています。そこで、私たちPEELラボは廃棄されたパイナップルの葉と繊維を使ったランドセル「ぱいなセル」を製作しました。子供の成長の喜びの証とされているランドセルを茶色のフィニッシュと黄色のステッチングを合わせてスタイリッシュに仕上げました。子供だけでなく大人も使えるシックな鞄です。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

この鞄を通して、環境保護の大切さをお子さんに伝えたい親御さんにぜひおすすめしたいです。また、「ぱいなセル」はどなたでも似合うようにデザインをくふうしていあすので、少し荷物が多い時にオシャレでエコなリュックを持ちたい大人の方にもぜひ手に取って頂ければ嬉しいです。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

地球環境保護に繋がるプロダクトであり活動と自負しています。
地球温暖化の大きな要因とされているのがファッション業界です。
この業界の中でも、世界的に約400億ドル分の皮、レザー生産の業界が一番の問題とされています。革業界では剥ぎ取られた動物の皮の80%は廃棄されており、革製品の加工のために830億ガロンもの水が年間消費されてます。
そこで、一つの解決策として植物由来レザーを使った商品をピールラボは製作しました。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

SDGsを促進できる会社にしていきたいです。

・今の課題は何ですか?

パイナップルを使った植物由来レザーをより多くの人に知ってもらい、使ってもらうことです。
ピールラボの取り組みやプロダクトの意義を一人でも多くの方に知って頂き、一般普及させることが上記のSDGs促進ということにも繋がると考えます。

・読者にメッセージをお願いします。

私たちの環境、自然とこれからの世代のためにより良い未来をぜひ、みなさんと一緒に作り上げて行きたいと思います。よろしくお願い致します。

会社名 PEELラボ
代表者名 Jim Huang(ジム ファン)
創業年 2022年2月
社員数 6名
資本金 200万円
所在地 542-0081 大阪市中央区南船場2丁目3-6 第一住建長堀橋駅前ビル2階
サービス名 ぱいなセル
事業内容 ピールラボは二酸化炭素の排出の削減、食品廃棄ロスの削減、動物への虐待回避などを目的に活動をしています。B2Bのビジネスモデルを基本とし、廃棄された植物や果物(例えばパイナップルやココナッツ)をアップサイクルした素材で植物由来レザーを製作しています。
代表者プロフィール Jim Huangは、アジア太平洋地域で経験豊富な投資専門家です。オークツリーキャピタルのシンガポールオフィスで東南アジアとオーストラリアを専門にし、以前は、主にパンアジアでのデューデリジェンス、構造化、資産管理など、クレディスイスの不動産プラットフォームにも携わっていました。その他では、ANZプライベートキャピタル、HSBC証券(ニューヨーク)、フィッチレーティングス(ニューヨーク)で経験を積みました。
コーネル大学で文学士号、シカゴ大学でMBAを取得しており、現在はライセンスを受けた米国ベースの暗号交換およびカストディアン和解であるSeedCXの取締役会顧問を務めています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ エコ サスティナブル パイナップル ランドセル
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