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科学者をもっと身近にするサイエンスメディアflasko 早船真広|科学を中心としたコミュニティ運営およびメディア運営の事業展開が注目の企業

科学を中心としたコミュニティ運営およびメディア運営の事業展開で注目なのが、早船真広さんが2021年に開始した科学者をもっと身近にするサイエンスメディアflaskoです。

私たちは今、科学の発展によって多くの恩恵を受けています。今や当たり前のように利用している電気ガス水道や交通といった社会インフラ、衣食住、病気の治療、教育、娯楽等々、安全で快適な生活が送れる背景には、過去からの多くの科学者や研究者の努力と開発実績があります。
しかし、私たちはどれほどの科学者・研究者のことを、そしてその研究されている内容を知っているでしょうか?

科学技術が進むにつれ、研究領域が細分化され、それぞれ専門分野での研究が進むようになり、研究の数も膨大になってきています。
当事者である科学者の間でも、研究分野を超えて、他でどのような研究がどの程度進んでいるのか、自分たちの研究との親和性や協働の可能性はどうなのか、そもそもどのような研究をしている科学者が存在するのか、など把握することは難しいのが実情です。

結果、せっかく素晴らしい研究内容であるにもかかわらず、情報として発信され認知されないがゆえに、研究が途中で中断されてしまったり、研究費が底をついて思うような結果まで至ることが出来なかったりということも発生しています。また、他と協働出来ることで、研究成果を高めたり早めたりできる可能性があるにもかかわらず、互いがうまく嚙み合わず研究開発の遅れを生じている事実も考えられます。
特に若手の研究者においては、研究者同士のつながりも浅く、自由に研究設備や機器を導入したり更新したりすることが厳しい状況下にあり、こうした課題を解決していくためにも各研究者の状況や研究内容をオープンにし、その価値や社会意義を広くわかりやすく表現・伝達していく仕組み作りが肝要です。

そんな科学界隈の現状を打破し、科学をより身近に理解したり関心を高めたり深めたりできる取り組みに、今注目が集まっています。

科学者をもっと身近にするサイエンスメディアflaskoの事業の特徴は、
科学コミュニケーションの専門家が、オンラインで各所の研究者を繋ぎ、各人の研究内容や人物そのものまでを情報配信します。これによってより広く、分かりやすく、伝わりやすく研究内容が発信され、大きなサイエンスコミュニティを形成していけるという点です。

科学者をもっと身近にするサイエンスメディアflaskoの早船真広さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

科学者をもっと身近にするサイエンスメディアflaskoと銘打っており、読者の方に科学について、研究について、そして研究者自身について知ってもらう場を作っています。
その為、インタビューの記事などでは、研究の内容だけでなく研究者の人柄や考えがわかる様な内容を加えています。研究が面白いはもちろんのこと、この人が面白い!と思ってもらえる様な記事となっています。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

まずは研究者、科学者といった方々に発信の場として使用して頂きたいです。
発信の方法もいくつかあり、インタビューやエッセイ、コラムなど様々な方法があります。
また、記事を目当てに、仕事・プライベート問わず、科学に関わる方、興味のある方(企業、行政、博物館、一般の方々など)にも集まってもらえる場としていきたいと考えています。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

日本には約90万人の研究者がいますが、一般には身近な存在ではありません。
そのため、それら研究者が行っている、多種多様で興味深く、将来世の中の為になる様な研究について十分注目されていない現状があります。
その結果、それらの成果が活用されていないという課題も存在しています。
こうした課題を解決できるプラットフォームが「科学者をもっと身近にするサイエンスメディアflasko」です。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

構想はしていたものの、代表である私自身がメディアを作った経験も無ければ、そういったサイトを作った経験が無かったことです。
そこで周囲に相談話をしたり、アクセラレータープログラムに出場する等しました。
その活動の中で、同様の考えを持つ大学研究者、企業研究者、出版編集者が集まり、そのおかげで現在のメディア運営が可能となっています。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

研究者だけでなく、科学関連企業のプロモーションの場としての利用や、科学コミュニケーター、研究者、編集者からなるflaskoメンバーだからこそ提供可能なプロモーションコンサルティングの提供も予定しています。
そしてflaskoは、このメディアを入口とすることで、PRをしたい研究者や企業だけでなく、読者として一般の方を初めとした幅広いプレイヤーが集まる場にすることが出来るので、そのflaskoに集った様々なカテゴリーの方によって構成された、他にはないコミュニティを作りたいと考えています。

・今の課題はなんですか?

認知度の低さ、執筆者の募集が課題です。

・読者にメッセージをお願いします。

なにか私たちでご協力出来る事があれば、お気軽にご連絡ください!

会社名 (任意団体)科学者をもっと身近にするサイエンスメディアflasko
代表者名 早船真広
創業年 2021年
従業員数 4名
サービス名 科学者をもっと身近にするサイエンスメディアflasko
事業内容 科学を中心としたコミュニティ運営およびメディア運営
代表者プロフィール Co-Lab. 代表 サイエンスプロモーター、博士(農学)
国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータ / 科博SCA 代表
株式会社A-Co-Labo 取締役COO / 株式会社ユーブローム 執行役員
東京学芸大学 非常勤講師

1988年東京生まれ。2015年明治大学大学院 農学研究科 生命科学専攻 修了。その後、人事・採用コンサルティング会社にて、企業および大学向けに、主に新卒採用や各種研修の企画〜実施まで幅広く従事。
それら経験をもとに、2018年4月よりCo-Lab.の活動を開始し、サイエンスコミュニケーションに関する事業を開始。幅広い年齢層に向けた 科学イベントの主催、情報提供、出張講師などを行い、これまでに小学生から大人まで延べ2000名以上に科学の楽しさを伝えている。 また傍ら東京学芸大学の非常勤講師もつとめ、後進の育成にも力を入れている。
直近では、研究知のシェアリング、コンサルティングサービスを行う株式会社A-Co-Laboにて取締役COO、肌マイクロバイオームを用いた事業を行う株式会社ユーブロームの執行役員として、研究経験を強みに事業推進にも従事している。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
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