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2022年3月7日Cosmos 古川さくら・橋本阿姫|セクシュアル・ヘルスに関する事業開発が注目の企業
セクシュアル・ヘルスに関する事業開発で注目なのが、古川さくら・橋本阿姫さんが2021年1月に創業したCosmosです。
セクシャル・ヘルスとは、自分の「性」に関することについて、心身ともに満たされて幸せを感じられ、またその状態を社会的にも認められていること、を言います。
最近では「ダイバーシティ」「インクルージョン」という言葉も浸透してきており、人種・性別・年齢に関係なくそれぞれの人たちが生き生きと輝ける社会にしていこうという動きにも拍車がかかってきています。
その中において、「LGBTQ」という言葉の認知度も進み、2015年には37.6%だったものが2020年には80.1%まで急上昇しています(2021年 株式会社電通調べ)。
しかし、諸外国に比べると日本ではまだまだ性に関する理解度が遅れている状況と言わざるをえません。
家庭や学校において、いわゆる性教育がいまだタブー視されているところがあったり、オープンな場で性に関してラフに話をしたり相談をしたりすることに気がひける、恥ずかしいという感覚が残ったままなのです。
各人が社会で生き生きと輝きを放って幸せに暮らしていく為には、自分と相手の体や意識を尊重し、大切にすることがとても大事です。そして自分自身で自分自身の体を愛し、守る、という意識も同様に大切に育むべきです。
そのためにもお互いの性についてきちんと理解をすることは欠かすことが出来ません。
そうした意識が当たり前の日常に溶け込んだ時、初めて多様性を認め合える社会が実現していくのではないでしょうか。
今まであまり積極的ではなかった性に関する感覚を払拭し、誰もが真っ向から恥ずかしがることなく性と向き合える社会を実現しようと取り組んでいるある起業家に、今注目が集まっています。
Cosmosのセクシュアル・ヘルス事業の特徴は、スタイリッシュなアイテムをきっかけとすることで、従来からの性に関するイメージをポジティブなものに変え、あらゆる人があらゆる場で自信をもって自分と相手を尊重し、守り合うことを可能にする、という点です。
Cosmoの古川さくら・橋本阿姫さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
ジェンダーレスコンドームケースとは持ち運んだり、家で保管する際に使用するコンドーム専用のケースです。
ジェンダーや年齢問わず、誰もが自分の身体を大事にし愛すことのできるセクシャルウェルネスプロダクトとなっています。
ヒノキのケースは、余材を使用しているため環境に配慮したアイテムになっています。他の木材よりも軽く、抗菌効果もあり、一つひとつ丁寧に作られています。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
パートナーや友人と性の話しがしにくい、性の話は恥ずかしい、と思っている方に是非使って欲しいプロダクトです。
性教育の一環として、自分の子供にプレゼントしたいという親御様にもおすすめです。
特に、LGBTQや、性のマイノリティの人たちにとって持ち運びすることで、エンパワーメントのお手伝いができればと思います。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
ジェンダー多様性&人生の選択肢
「コンドームは男性が用意するもの」という固定概念を払拭することも、このジェンダーレスコンドームケースの目的です。
偏った、ジェンダーステレオタイプが存在し、プレッシャーが負担になっている場合もあります。
セックスにジェンダーは関係なく、自分の体を主体的に守ることは誰にとっても必要なことではないでしょうか。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
日本の性教育の遅れや、コンドームに対する偏見、性に取り巻くスティグマにより、コンドームケースを持つ文化が存在しなかったため、なぜ必要なのか、なぜ持ち運ぶことが重要なのか徹底的に「なぜ」を追求しました。
私たちは、あったらいいなを形にするよりも、みんなの「きっかけ」になりたかったからです。
そのきっかけは様々で、大切なパートナーと性の話しをすることや、家庭内で性の話しをすること、自分の性の健康を考えること等です。
Cosmosの役割は、単にオープンに性の話ができることではなく、ポジティブに性に向き合う場を提供し、日本の性に取り巻くタブーやスティグマを無くすことで、性をインクルーシブにディスカッションできるようにすることが私たちの理想です。
もちろん、オープンにできればポジティブにことが進むかもしれませんが、現在の日本の性教育の現状に目を向けるとそんな簡単なことではありません。
一人ひとりが、心地よい方法で性に向き合って頂ければなと思っております。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
マイノリティーの意見に耳を傾け、人生に多様性とチョイスを与えられる会社にしていきたいと考えてます。
プロダクトを通して、性に対するタブーやスティグマを軽減するためのサービスを今後展開していきたいです。
・今の課題はなんですか?
プロダクト作成をする中で、人々の意識に課題があると感じています。
課題が存在していても、多くの人が問題を問題と捉えない傾向にあることがこの日本が抱える課題かなと思います。
それは、今まで私たちが受けてきた教育環境であったり、家庭環境によるものだと思うので、一概に『誰々が悪い』と批判できないことが現状です。
直ぐに社会課題を解決するべきだと言っているわけではなく、小さなことからでいいと思うんです。
例えば、ニュースや新聞に目を通してみること、周りの人と社会について話すことなど、今すぐにでも始められそうなことを行うことで、Awareness(アウェアネス)が生まれます。
少しの疑問を持つことで、世の中は動きますし、周りの人の意識も変わります。一人ひとりの行動や言動がもたらす力はすごく大きいことを特に若い世代には実感してほしいなと思っております。
・読者にメッセージをお願いします。
2021年12月4日から約1ヶ月間、CampfireのGoodmornigにてクラウドファンディングを実施中いたしました。
皆さまの応援のおかげで、スタートから11日間で目標金額に達成することができ、最終的には175%達成することが出来ました。
たくさんの方々からのご支援に感謝しています。現在は、ECサイトにて販売継続を行っております。
会社名 | Cosmos |
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代表者名 | 古川さくら・橋本阿姫 |
創業年 | 2021年1月 |
事業内容 | 『人生に多様性とチョイスを』をVisionに掲げ、セクシュアル・ヘルスに関する情報発信および性教育イベントやアイテムの作成 |
サービス名 | 持ち運び可能なジェンダーレスコンドームケース |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | Cosmos ジェンダー スタートアップ フェムテック 古川さくら 商品開発 性教育 橋本阿姫 |
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